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『焼きそばは炒めるのではなく焼くからこそ焼きそばです』と想夫恋が語る件

金曜日はグルメネタ…
前々回が『缶コーヒーとレギュラーコーヒー』、前回が『カップ麺とラーメン屋』という『似て非なるもの』シリーズでしたが、ここでさらに続けるがどうかの判断が悩ましいところ(苦笑)

ま、いいや!
書きたいだけ書いてしまいます!

今回は、カップ麺の延長で『カップ焼きそばと鉄板やきそば』の話し。
日清焼そばU.F.O.が発売されたのが1976年。かれこれ46年前ですね。
U.F.O.という商品名称ですが、もちろん皿型容器の形状を未確認飛行物体UFOに見立てたというのが定番の説明ですので、今でもパッケージには『UNIDENTIFIED FLYING OBJECT』と小さく明記されています。
当時の歌番組でピンクレディの『UFO』が流行っていたからそういう商品名になった!と思われがちですが、実はピンクレディの『UFO』は1978年リリース。その年にCMソングに起用されて話題にはなりましたが、U.F.O.という商品は2年前に誕生しています。
また、日清食品が業界最大手ですのでU.F.O.が日本初のカップ型焼きそばと思われていますが、その前に下記の商品が発売されているようです。

1974年;恵比寿産業(エビスカップ焼そば)
同年;ヤマダイ(ニュータッチ焼そば)
同年;エースコック(カップ焼そばバンバン)
1975年;東洋水産(マルちゃんホットやきそば他)※初の縦型容器
同年;まるか食品(ペヤングソースやきそば)※初の角形容器
同年;日清食品(ジョイカップ101焼そば)
(Wikipediaより)

つまりU.F.O.は今でこそシェア№1ですが、発売時期はペヤングマルちゃんの後塵を拝しているわけですね。
で、U.F.O.の意味ですが『うまい、太い、大きい』というのはもはや有名な話し。これにインスパイアされたイチゴが、あまおう甘くて丸くて大きい)という流れです。

U.F.O.で文字数を食ってしまいました。
対する『家庭内焼きそば』の№1は『マルちゃん焼そば(3人前)』に代表される、要冷蔵の蒸し麺タイプ。一般家庭にホットプレートが普及するにつれ、このタイプの売上げがどんどん伸びていきました。
豚肉やシーフードミックス、キャベツやモヤシ等の具材を用意する必要はありますが、それだけにカップ焼そばとは一線を画した本格的な焼きそばが家庭で楽しめるわけです。
因みに、蒸し麺タイプの焼きそばには液体ソースではなく敢えて粉末タイプのソースが添付されています。粉末ってなんか安っぽいし、液体ソースの方が香りも味も上なんじゃないの?と思われがちですが、粉末ソースには重要な役割が…。
それは、キャベツ等の野菜から出る水分を粉末ソースが吸収して、仕上がりがベチャつかないようにとの配慮ですね。よく考えられています。

そして最後に、鉄板焼き屋さんや縁日の屋台で食べる、鉄板の上で豪快に炒めた焼きそば
やっぱりこれが、ソース焼きそばの原点ですよね。
ホットプレートでは再現できない、ジュゥ~っという音や湯気、ソースの焦げる香りを楽しめるのは鉄板ならではです。

ここでも1つ、言いたいことがあって…
大分県日田市に本拠を置き、全国43店舗を展開する『想夫恋そうふれん』という焼きそば屋さん。
パンもご飯も焼いたものがあるのに麺類は焼いたものがない…』という先代の思い付きから、中華麺をしっかり焼き色がつくまで焼き上げた焼きそばを提供しています。今でもあるかどうか分かりませんが、以前、福岡で食した際には下記のような薀蓄ポスターが掲示してありました。

世の中には、ただ鉄板で炒めただけの焼きそばがいろいろありますが、焼きそばは焼くからこそ焼きそばです。麺はしっかり焦げ目がつくまで焼き、もやしも炒めるのではなく鉄板の中で舞い上げる。これが想夫恋の焼きそばです。
(筆者がおぼろげに記憶するイメージです)

大分県を中心に展開していますが、本州でも食べられるFC店があります。横浜青葉店、京都七条大宮店、滋賀水口店、そして名古屋天白店。見かけられたら是非お試しください。

という訳で、缶コーヒーやカップ麺と同様に『似て非なるもの』を『別のジャンルの食べ物』と割り切れば、食生活も楽しめると思います。

ところで個人的に、
カップ焼そばはどれだけ念入りに『湯切り』しても、麺にヌルヌルと水分が残っているところがやや苦手です。
例えばパスタの場合、乾麺を茹でて、ザルで湯切りした後にフライパンに移してからオリーブオイルと和えて、ミートソースを絡めますよね。その要領で、容器で湯切りしたカップ焼そばをフライパンに移して、炒めながらソースを絡めるという手はどうかな?
面倒なので実験してませんが…(苦笑)

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