ポケットチーフの次は当然『カフスボタン』を試して欲しい件
水曜日はファッション関係のお話しを。
新入社員にスーツの着こなしの基本を教える体を取りながらも同年代のオヤジ達にさりげなく?指南してきましたが、途中、安倍元首相のご不幸に際しての喪服ネクタイネタから、羽生結弦選手の会見に際しての抜き襟話しと、少し寄り道をしました。
その前はポケットチーフのお話しまでしたと思いますので、ポケットチーフの次に是非ともトライしていただきたい『カフスボタン』のお話しです。
最初に面倒な話しで恐縮ですが、『カフスボタン』は和製英語です。欧米では、たぶん通じません。
では『カウスボタン』は?
これは吉本興業所属のベテラン漫才師ですので、欧米ではもっと通じません。
時々、省略して『カフス』と呼ぶ方もいらっしゃいますが、cuffs は単に『袖』の複数形です。
正しくは『カフリンクス』と言います。
cuff を linkする、つまり袖口を繋ぐものです。
これも間違って『カフリングス』と呼ぶ方がいらっしゃいますが、『カフリング』は耳たぶに挟むアクセサリーだったり、指輪を指すこともあります。
ただ、『カフリング』で検索すると実際には『カフスボタン』の画像が多数ヒットします。
ポケットチーフの話しをした時に、『やったモン勝ち』と申しました。
カフスボタンも同様です。
派手かなぁとか、イキって見えるかなぁとか考える前に、部署の誰もしていないうちにイメージづけてしまうことです。
オジサン臭いかなぁと悩む方もいらっしゃいますが、オジサン臭いオジサンは放っておいて、自分のイメージを楽しめばいいじゃないですか。
私は30歳代からスーツの時にはカフスボタンを着用していましたが、オフィスでカフスボタンを落としても、誰かが(往々にして女性社員ですが)デスクまで届けてくれます。
『なんで僕のだと分かったの?』と尋ねると、
『●●さんしか、こんなの付けそうにないから…』と(苦笑)
『こんなの』でも『あんなの』でも構いません!
そうそう、落とす、失くすといえば、ふとした時に左右どちらか1個だけ落としたり失くしたりします。女性の方はイヤリングでお分かりかと思いますが、お気に入りのものほど失くしやすく、片方でも失くしたらもう1個残っていても役に立ちません。
なので、毎日の習慣のように着用すればするほどお気に入りを紛失し、買い足していくことになります。
因みにひと昔前なら、カフスボタンは男性へのプレゼントにも選ばれていました。
プレゼントなら dunhill だったり MONTBLANC だったりの数万円するハイブランドもアリですが、普段使いなら量販店で3千円くらいのもので構いません。
ブランドの一点モノよりも、気の利いた洒落たものを幾つか揃えて日替わりにする方が、よほど楽しめますね。
さて、『カフスボタン』を付けましょう!と言ったものの、お手持ちのワイシャツがカフスボタン用かどうかが重要です。
通常、ワイシャツ(正しくはドレスシャツ)の袖にはボタンを留めるホールが1つだけ開いていますが、カフスボタン用のワイシャツはホールが2つ開いています。
イメージが分からない場合は、紳士服量販店で尋ねてみましょう(残念ながら私の大好きなUNIQLOでは対応していません…)。
それと、できればネクタイを締める日に、気合入れついでにカフスボタンを楽しみましょう。
ノータイでカフスボタンだけ頑張っても、ちょっと勿体ない。
カフスボタンの選び方は、さほど深く考えずに。
慣れないうちはシンプルで小振りなものから始めればいいかと思います。
ポケットチーフと同様、ふだんの日に抵抗あるならば、結婚披露宴などハレの日からスタートすれば良いと思います。逆に、ご不幸事の時にはそうした装飾物はご法度ですので、絶対にしていかないように。
ご参考として、筆者所有の私物(紛失を免れ現在手許に残っているものの一部)をご紹介しておきます!
まずはシルバー系のシンプルなものからお試しを!
※トップ画像ほかお洒落な画像は、いつもの GROBAL STYLEさんから借用