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『時代遅れのRock’n’Roll Band』 by 桑田佳祐 feat.野口五郎の件

火曜日は音楽を語る日。
今日はいつになくYouTube動画多めです。再生時は音量ご注意で!

桑田佳祐が、同級生のミュージシャン4名とコラボして5/23(月)に配信した、『時代遅れのRock'n'Roll Band』という楽曲が話題です。
今ドキですのでリリースはストリーミングのみ。また、チャリティシングルとして、収益の一部は、『セーブ・ザ・チルドレン』に寄付されるとのことです。(下の動画はフルコーラス音源のみ)

同級生4人と書きましたが、桑田さんを加えたそのメンバーとは、
桑田佳祐:Vocal, Guitar, Backing Vocal
佐野元春:Vocal, Guitar, Backing Vocal
世良公則:Vocal, Guitar, Backing Vocal
Char (チャー):Vocal, Guitar, Backing Vocal
野口五郎:Vocal, Guitar, Backing Vocal
いずれも1955年4月~1956年3月度生まれで66-67歳の同い年!
企業勤めのサラリーマンの定年が60歳から65歳に延長されようとしていますが、それをも凌ぐミドルシニアの面々です。(下はメイキング動画で5人の演奏風景が見れます)

5人の並びはどのメディアでも上記の通りなので、恐らくは『名簿順』にこだわったものかと。というのも、近日公開される予定のMVのサムネショットには教室の黒板の前に5人がギターを持って並ぶ姿が…。そのギターも、アコギあり、ストラトあり、レスポールあり、エレアコありと、個性のぶつかり合いで微笑ましいもの。(トップ画素)

このメンバーで、一般的に違和感?を覚える方がいらっしゃるとすれば、やはり最後の野口五郎さんかも?

野口五郎といえば『博多みれん』でデビューした演歌歌手であり、ヒット曲は『私鉄沿線』や『オレンジの雨』。歌謡曲という括りでは西城秀樹・郷ひろみとともに昭和の『新御三家』として一世を風靡し、また『カックラキン大放送!!』等のバラエティ番組を仕切ったり、ものまね番組の審査員だったりと、多彩なタレントさんです。
他の4人が、あくまで『ロック系のミュージシャン』であるだけに(世良さんは俳優でもありますね)、やはりこのクレジットに野口五郎の名前が並ぶことを不思議に思う方も多いようです。

因みに、桑田さんが4人を集めた経緯はこんな感じ。

桑田が長年交流する世良と、久々に顔を合わせたことが本企画のきっかけである。世界を一変させた新型コロナウイルスの脅威、全国各地で起きている自然災害、ロシアによるウクライナ侵攻などの話題が出てくる中で、「同級生で協調して、今の時代に向けた発信ができないか?」というアイデアが生まれたという。この時点で桑田は「話のネタになればいいな」と思い、本楽曲の原型を8小節だけ作っていた。その後桑田は同じ年齢のボーカリスト兼ギタリストである5人で結集する構想を描き、楽曲の作詞作曲を行った。桑田にとって佐野とCharとは1980年代に共演歴があり、野口に関しては桑田がリスペクトしているという関係性で人選している。
Wikipediaより抜粋

という訳で、ここではギタリストとしての野口五郎さんにフィーチャーしてみましょう。

子どもの頃はプロ野球選手を目指していたが脚を傷めて諦め、以来、ギターに打ち込むようになったという。歌手よりギタリストとしての活動歴の方が長い。中学生のときからキャバレーなどで演奏する「ハコバン」に在籍して腕を磨き、当時の「エレキギターコンテスト」にも多数出演していた。
音楽的には60年代後半から70年代前半のものを好むが、ギタリストとしては、その時代以外のものにも関心を示し、ヴァン・ヘイレンやスティーヴ・ヴァイの来日公演の観客席で目撃されている。1982年と1993年・2014年にはインスト・アルバムを発表し、ギタリストとしても優れた音楽センスを披露した。(中略)
自身のアルバムにラリー・カールトン等の著名ギタリストが参加したことがある。またサンタナのヒットシングル「Smooth」を、「愛がメラメラ」として日本語詞を付けてカバーした際には、カルロス・サンタナとの面会も果たしている。(後略)
Wikipediaより抜粋

幾つかお薦めの動画がありますが、少しずつでも観ていただければ、彼の凄さがご理解いただけると思います。

1.加山雄三のバックで『夜空の星』
(何故かこの動画だけ別画面で開きます。リンク貼り方調整中…)五郎さんのギターテク、津軽三味線の弾き方をマスターしてます。

2.松崎しげる・タケカワユキヒデと『ビートルズ』

3.野村義男とのセッションではベースとドラムも!

4.『Johnny.B.Goode』は、Michael J. Fox よりも上手い!

5.『Black Magic Woman』、Carlos Santanaも弾けます!

やっぱり演歌歌手だけあって、弾き語りでも歌唱力が素晴らしいです。
あと、割愛しますが、加山雄三や Charとのギター対談では『ギター小僧』ならではのマニアックなオタク話しばかりで見応えあり。
興味あれば是非検索くださいませ!

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