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コスパの良い革靴(ビジネスシューズ)を探してみた件

オフィスカジュアルが拡がるなかでスニーカー通勤の方も増えていますが、スーツ愛着族にとってコストが掛かるものに「革靴」が挙げられますね。

高校生の時から VAN・アイビーに憧れ、大学時代はジーパンに REGALのコインローファーを履いていましたもので、就職してからもずっと REGALばかり履いていました。
「コインローファー」或いは「ペニーローファー」と呼ばれる通り、甲のスリットにペニー硬貨を捩じ込んで…。

こんな感じで1penny硬貨を挟んでました…

けっして安い買い物ではありませんでしたが、ボーナスが出るごとに REGALを買い増していき、週末には部屋に新聞紙を敷いて数足の REGALを並べ、古いTシャツの端切れで靴墨を塗り込め、母親から貰った破れたパンストで磨き上げる!という儀式を楽しんでおりました

こちらは懐かしいロゴ!1990~2002年の日本製靴製で「旧ロゴ」と呼ばれています。因みに1990年迄は長靴マークの中にもREGALと書かれており「旧旧ロゴ」と呼ばれています。

持っていた REGALの靴は殆どが「グッドイヤーウェルト製法」ですので、ヒールが減る度にリーガルショップに持ち込んで、こまめにヒール交換しながら履き続けていました。お気に入りの靴では「オールソール交換」までして履き続けたものもあります。

こちらは2002年以降の新ロゴ

40代後半になると、REGALよりも少し良い靴が欲しくなり、「SCOTCH GRAINスコッチグレイン」に手を出します。
これは本当に上質な良い革靴で、何種類かを試しましたが、REGAL同様に日本人の為に作られた高品質な靴だと思います。今も4万円前後のものを大事に履き続けています。
ただし普段の通勤ではなく、ここぞ!の来客時や出張時しか出番がありません。

あと、そうそう、浅草発の「鞆ゑともえ」というブランドの革靴も持っています。軽くて上質で、とても履きやすい靴です。
中敷が、なんとピンク色なんですよ。
座敷に上がる宴会で、帰りに自分の靴を探すのにめちゃくちゃ目立ちます!

それと、老舗ですが「madrasマドラス」も履きました。「マッケイ製法」が得意で瀟洒なシルエットです。

マッケイ縫い製法はコバが小さく靴幅がスッキリします

ま、そこまでです。
日本が誇る「三陽山長さんようやまちょう」や世界が誇る「John Lobbジョン・ロブ」等は高価過ぎて手が出ませんでしたし、見向きもしていません…

お迎えのクルマがあって砂利道など自分で歩かないVIPなら兎も角も、あんな高価な靴、段差でつま先を削ったりサイドを擦ったりしたらもう、Oh My God!ですので、一般リーマンは気軽に履けません…

一方で、40歳代くらいでしょうか、自分で革靴を手入れすることがなくなりました。
これは、クルマを自分で手洗いしてワックス掛けまでしていたのが、スタンドの洗車機任せになったのと全く時期が一致します。
靴磨きも、ヒール修理も、駅前の「ミスターミニット」に預けて翌日に受け取るというパターンに変わってしまいました。
一応、「スタンダード磨き(550円)」ではなく「プレミアム磨き(1,100円)」をお願いするとか、新しい靴を買ったら未使用のうちに磨いて、かつ全面的にビブラムソールを貼ってもらうとか、それなりにこだわりはありますが、時間と手間を掛けることなく他人任せです。

そして、50代後半からはさらなる変化がありました。
もはや、REGALだ、SCOTCH GRAINだと拘るのではなく、歩きやすくて、雨に強くて、リーズナブルな革靴をいろいろ試すようにしています。

何足か履いてみて、個人的に「使える!」と感じたものを挙げてみます。
ぶっちゃけ、REGALや SCOTCH GRAINと較べても遜色ない!という意味ではありません。
そこそこリーズナブルな価格(概ね8,000~15,000円)でありながら、そこそこ上質な本革を使っていて、デザインがトラディショナルであること。
そんな条件で、印象良かったものが下記になります。
ただしこのクラスでは、ソウル+ヒールは一体成型で修理不能。靴底が擦り減ったら靴そのものを廃棄やむなし!ですが…

①   texcy luxeテクシーリュクス
日本発のスポーツシューズメーカーとして定評あるasicsアシックスのビジネスシューズ。asicsならどれでも良いというわけではなく、texcy luxeの中の Absolute Valuesという上位シリーズがなかなかのものでした。
上位と言っても1万円代です。
スタンダードな下位シリーズとは、革質も木型も違います。

②   HAWKINSホーキンス Premium
スニーカーショップと思われがちですが、ABCマートで買えるビジネスシューズです。1足@14,300円ほどですが「2足目半額セール」の対象になることも多く、私は同デザインの黒色と茶色を同時に買うようにしています(2足計で 21,450円!)。
ABCマートで取り扱っている革靴で、唯一、お薦めできるレベルのシリーズです。(STEFANO ROSSIや G.C.MORELLIも革靴ですがトラッドスタイルではないので…)

③   HYDRO TECHハイドロテック
④   CEDAR CRESTセダークレスト

ともに、チヨダが展開する「東京靴流通センター」・「シュープラザ」・「靴チヨダ」で購入できるコスパブランド。ハイドロテックが約1万円、セダークレストが約5千円と安価ではありますが、その分、革質が明らかに落ちます。防雫性能や履き心地はいいのですが、革がもう少しマシになればと…

上記はいずれも「靴屋さんが作って売っている」というところがポイントかと思います。
若い方が成人式や就活でスーツを買われる時に、AOYAMAやAOKI、ORIHICA、SUIT SELECT等のスーツ量販店に行くと必ず店内のビジネスシューズも一緒に薦められますが、残念ながらスーツ屋の革靴はそれほどのものではありません(スーツ自体は非常にコスパに優れており、私自身、AOYAMAのスーツは10着以上購入しています)。
服は服屋、靴は靴屋、面倒でも革靴だけを探しに靴屋まで走る労力を厭わないで欲しいものです。

他にもネットで探すと、フェアーステップ、エアグラム、革靴本舗、北嶋製靴(シークレットシューズ)等、有象無象のコスパブランドがありますが、試していないのでコメントを控えます。

敢えてお伝えするならば、本来なら、「革靴は最低でも4~5万円以上のものを買うべき!」と言います。
ただ5万円以上の革靴を買ったら、しっかり磨き、定期的にヒールを替えて、数年毎にソールも貼り替えて、一生付き合っていく覚悟も必要です。
それができないなら(私は早々に断念しました…)、せめて定期的にミスターミニットに持ち込んで、いつもピカピカにしておくようには心掛けましょう!

オールソール修理のイメージ。新品のうちに磨きと同時にビブラムソールを貼ってもらう事を強くお薦めします!

「足元を見られる」という言葉があります。
しっかり磨かれた革靴は人柄を表しますし、またファッション面からも足元がキリっと締まりますので好印象です。
毎週ないしは毎月自分で磨く、できないなら磨き屋さんに持ち込む。
病は気から、お洒落と信用は足元から。

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