大企業が軽いノリでカミングアウトしたら、大炎上してしまった件
土曜日はノンジャンルの呟きを。
呟きといえば…
先日、花王・銀のさら・自衛隊(大阪地方協力本部)のTwitterが、相次いで大炎上する事件がありました。
10/11(火)の『国際カミングアウトデー』に際して、各社公式アカウントがノー天気なツイートを発信し、世間の批判を浴びています。
『国際カミングアウトデー』に便乗して同じ日にこうした一連の公式Twitterが発信されたことについて、世間からは厳しい批判が殺到しました。
そうした批判を受けて、それぞれ平謝りの事態に…
そもそも『国際カミングアウトデー』は、自身の性的指向や性自認をカミングアウトするLGBTQの勇気を讃え、自分らしく生きたいと願う人々を応援する記念日として、1988年に制定されました。
『カミングアウト』という言葉は、自らの性的指向や性自認を自身の意志で他者に伝えることを意味します。
それまでゲイのスラングであった『Coming out of the closet』(クローゼットから出てくる)が、LGBTQコミュニティから全世界に広まった語とされています。
一方でWikipediaによると、『日本語圏では単に秘密を公言・公表することも指す』、『秘密にしていたことを打ち明ける、公表することを指す語としても用いられる』とされており、その定義に従えば、花王や銀のさらの『秘密開示』は、日本国内の消費者向けという意味で間違ったものではありません。
問題は、『10/11 国際カミングアウトデー』に便乗して、わざわざハッシュタグまでつけて公式アカウントから発信したことに対する、原義の無理解、センスの不足、危機管理能力の希薄さ、社会的配慮の欠如だったのでしょう。
4/1のエイプリルフールに際して、クスっと笑ってしまう細やかなウソを発信するのとは、意味が違うということですね。
今回の騒動に関して『言葉狩りだ!』云々の逆の批判もありますが、やはり大企業の公式SNSは、あらゆるリスクを考慮して慎重になるしかないと感じた次第であります。