ノータイの日こそ『ポケットチーフ』を挿すべき件
水曜日はオヤジの、もとい新入社員のファッションについて語っています。
スーツからいろいろお話ししてきましたので、残るは小物・アクセサリー類ですね。
そもそも、新入社員に正しくスーツを着て欲しい!という体裁を取りつつ、同年代オヤジたちの着こなしの参考になればと始めた企画ですが、小物とかアクセサリーまで関心ないかもしれない。
ま、少しでも興味を持ってくれればと情報提供しておきます。
『ポケットチーフ』というものがあります。
似たものに『ハンカチーフ』がありますが、代用はできません。異なるものです。
『ポケットチーフ』は専ら装飾用で、素材はシルク100%。間違ってもお手洗いの後で手を拭くものではありません。
一方で『ハンカチーフ』(通称;ハンカチ、関西の一部ではハンケチ)は綿100%で、女性が涙ぐんだ時にそっと差し出すものです。
え?
ハンカチで濡れた手を拭いていた?
女性に涙ぐまれる機会がない場合は、それもいいでしょう。ただし、自分が手を拭いた後で女性が涙しても、そのハンカチは差し出さないようにしましょう。
紳士たる者、自分の手を拭くハンカチと、女性に差し出すハンカチの2枚は常時持っておくべきですね。
いずれにせよ、ポケットチーフ(以下、チーフ)はジャケットの胸ポケットに挿す以外に使い道がありません。
これだけビジネスカジュアルだ、クールビズだと言われている中で、きっちりジャケットを着て胸にチーフが刺さっていれば、十中八九、浮きます。
『今日、なんかあるんですか?』
『どうしたんですか、芸能人みたいに?』
と言われる、いや密かに思われるのがオチですね。
それでも、めげずに毎日やり続ければ、自分も慣れますし周りも慣れてきます。そんなもんです。
社内で、或いは業界で、『●●さん=チーフ挿してる人』というイメージが定着すればシメたもんです。
私がそうですから。
ここまで読んで興味を持たれたら、手始めにシルク製で白い無地のものを1枚買ってみてください。
2枚目は、手持ちのワイシャツで白の次に多い色合いを。
3枚目は、手持ちのネクタイで一番多い色合いを。
全く同じ色でなくても、色調を合わせるだけで構いません。
私くらいのチーフ歴になると(笑)、ペイズリーなど柄物のチーフも持っていますが、やはり披露宴やパーティー用ですね。
セオリーとしては、ネクタイの色に合わせましょう!と言われています。
ところが実際、きっちりネクタイを締めていく日はそう多くない。単純に、真っ白のチーフならどんなスーツやジャケパンスタイルの日でもオールマイティに使えます。
実はここがポイントで、ノーネクタイの装いでこそ、チーフでアクセントを付けたいのです。
もっと言えば、同系色でも差し色でも何でもよい。
難しい事は考えない。
ところで、肝心のチーフの挿し方が分からない?
今やTVのニュースキャスターの8割以上が、ポケットチーフを挿しています。民法のみならず、NHKの19時のキャスターも21時のキャスターも…。
(ついでに言えば、NHKのゴールデンタイムのキャスターはほぼ全員がネクタイの結び目にディンプル=えくぼを作っています)
ニュースキャスターの挿し方は、その名も『TVフォールド』。
上着の胸ポケットの幅に合わせて丁寧に折畳み、ポケットから並行に10mm程度が見えるように入れています。
私の絶対的なお薦めは、『パフドスタイル』。
チーフの真ん中を摘まんで、袋状の方が上になるように胸ポケットに押し込んでいきます。カジュアルでハードル低いです。
三角に折畳み、その端を少しズラしてナプキンのように挿すと『スリーピークス』です。これは披露宴やパーティ等向けの華やかな演出であって、ビジネスでは使いません。
あと、パフドスタイルを逆さまに無造作に突っ込む。スリーピークスみたいにきっちり折らずに花のように開かせるのが『クラッシュドスタイル』。
いずれにせよ、案ずるより産むが易し、やってみたモン勝ち。
紳士服量販チェーンや大型スーパーでよいので、是非探してみてください。
※トップ画像はいつもの Grobal Styleさんから…