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AOYAMAの『30代専用スーツ』は、『洋服の青山』では買えない件

水曜日はオヤジのファッションについて語ります。

青山商事が、『30代専用スーツ』を発売しました。
20~50歳代の日本人男性2000人を対象にボディースキャンを実施して、3Dデータを収集。
その中でも30歳代男性800人のデータを分析して、今回の商品化に至ったとのこと。

全身スキャンってこんな感じで…

30代専用の形状としては、
・首や胸周辺に厚みがあり、腰回りがすっきりしている
・お尻の部分に張りがあり、トップの位置が高い
といった特徴があるようです。

具体的には、ジャケットは脇からウエストまでシェイプを効かせ、パンツはヒップラインをスッキリさせて、30代男性がよりスマートに見えるようにデザインされているとのことです。

30代男性にもポッチャリ型からマッチョ、痩せ型と多様な体型があると思いますが、それでも40歳以上に較べればヒップに張りがあるのは羨ましいことです。

仮に、50代専用スーツも開発されていたなら、どんな特徴になったでしょうね。
・背中から脇にかけての厚みが腹回りにつながり、痩せ型であっても腹囲がダブついている
・お尻が垂れ下がり、トップの位置が低い
考えただけでも、哀しくなってきます…

そもそも衣類、特に男性にとってのスーツというのは、ビジネス上の戦闘服であると同時に、体型のコンプレックスを巧妙に隠すべく、いろんな工夫が凝らされてきました。

手首の太さ細さを隠す為の、シャツとジャケットの絶妙な袖の長さバランス。
腹回りを目立たせない為のネクタイ大剣とジャケットの前ボタン。
腰回りのダブつきを隠す為の、ダブルプリーツ(ツータック)。

然るに、世の中のサラリーマンは、夏の暑い日にノージャケットで半袖のワイシャツを着て、むさ苦しい腕を露出しています。
またノージャケ・ノーネクタイにて、ポッコリ突き出した腹を惜しげもなく見せつけています。
つまり、当人はコンプレックスとは感じていない(苦笑)

ときに、件の30代専用スーツは、
・オンタイムに加えオフタイムでも活用できるように、組合せの自由度を高めてセットアップとして販売
・ドライクリーニングという敷居の高さを払拭し気軽に扱えるように、ストレッチ素材・ウォッシャブル・防シワ性を確保
・街中にある『THE SUIT CONPANY』店舗、および公式オンラインショップでの販売とする
という戦略です。

オヤジ御用達のロードサイド店舗『洋服の青山』での取扱いは敢えてしないところが、ポイントのようです。

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