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「社畜」

転職サイトで「社畜」という言葉を見つけました。どうやら、「会社に飼いならされている家畜」という意味らしく、会社のいいなりになって働く社員に対する侮蔑的な意味で使われているようで、検索すると様々な定義や解釈があることを知って驚きました。一部の領域では、かなり普及している言葉のようです。
そして、転職サイト内では「社畜度診断」なるものを展開しています。これは、いくつかの質問に「はい」か「いいえ」、あるいは☑で答えていくと、社畜度が何%か診断されるというもので、10%なのか50%なのか、診断結果に関わらず転職に誘導するもの。最初から転職に誘導する目的で、低レベルでバカバカしい質問が設定されていますから、導き出される社畜度もかなりいい加減なものでしょう。
私は入社6年目の66歳。ですから、入社以来昇進や昇格など考えたこともありません。現在、管理部門に所属しており、売上で貢献することはできません。只々、次世代を担ってくれる若者たちが存分に力を発揮できる組織になるために貢献したい、という思いで仕事に取り組んでいます。そして、私を雇い続けてくれる会社に心から感謝しています。
このような私の社畜度は、果してどれほどのものなのか⁉ というわけで、実際に社畜度診断の設問に応えようとしたのですが、案の定バカバカしくなってやめました。
というわけで、「社畜」という言葉の考案者は、小説家でスーパーマーケット「サミット」の元社長である安土敏さんという方。転職会社はその言葉を、分析力や判断力に乏しい若者、「やりたいことが見つからない」と言って職を転々とする若者を洗脳することに利用しているように思えます。
社畜度が高い社員の皆さんは、会社の宝です。
いつか羽ばたく時がやってきますよ。

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