私は過去を振り返らない。未来を想像することもしない。大切なのは、今この瞬間だけ。なぁ~んて言えたら、カッコいいですね。
しかし、ここでは過去を振り返り、今この瞬間を思い、未来を考えました。これまで私が聴いた中でもっともカッコいいアルバム。将来、これを超えるようなアルバムが登場するのだろうか?とジャズ界の未来を憂いてしまうほどカッコよすぎるアルバムをご紹介します。
Miles Davis/ Four and More
録音された1964年当時(東京オリンピックが開催された年です
かつて、これほどまでに神格化されてしまったミュージシャンは、彼の他にいないでしょう。おそらく、それは日本独自の現象であって、米国人の間では間違いなくジャズの巨人の一人ではありますが、one of the best jazz giants としての扱われ方をされていると思われます。
ジョン・コルトレーンは、マイルス・デイビスのグループに参加していた無名の時代「あの下手クソ野郎をやめさせろ!」とファンから散々非難されました。実際、若いころに録音された彼の演奏は、“野暮ったい”とい