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人生と向き合うとき

また3日間、超低空飛行だったけれど、4日目に浮上して自宅へ戻った。帰りに見た夕焼けが綺麗で、景色を見て美しいと思えることに感動した。

腫瘍サイズは術前の段階で1.5cm。
粘液ガンは浸潤がんの中の特殊型  =  1.5cm浸潤しているのだと思った。
前回は5か月前の2月に検査を受けていた。

その時には見えなかったのだろうか、その時に見つかっていれば、、、そう思ったことがないと言えば嘘になる。
でも、考えても仕方がない。人生にタラレバはない。
自分で変えられないことを、いつまでも考えていることも好きじゃない。

2月~7月の間に10kg近く痩せていた。
全身のむくみが取れた感覚があって、痩せたからしこりも見えるようになったのかもと思った(根拠はない)。
そして、最初にひっかかった時に、すぐに生検に回してくれたかかりつけ医に感謝した。

Life isn't about waiting for the storm to pass. It's about learning to dance in the rain.

好きな言葉。
健康だと思っていた日々は去ったけれど、私の人生は今日も明日も明後日もまだまだずっと続いていく。あと50年続かせたい。
そのためには、これから始まる長い闘い、知るべき情報はしっかりと集めて、するべき決断はしっかりとしなければいけない。
自分の人生と向き合う時だ。

仕事だと思うことにした。


病気になんてなりたくなかった、治療も何もかも面倒くさい、戻れるなら元の生活に戻りたい。そんなことは当然だ。

やりたくなくてもしなければいけないこと、したほうが良いことは仕事ではたくさんある。
闘病も仕事と似ていると思った。

まずは実家にあった乳がん診療ガイドラインを拝借。
ネットで粘液がん、手術法のメリットデメリット、実際の声など調べ始めた。
ただし、闇雲に検索したり、SNSを見るとドツボにはまってしまう。
乳がんと言っても、人によってタイプや病態、治療方針が違う。自分と異なる検査や治療などを見て不安になったり、先々のことを考えて恐怖に苛まれることは良くない。
できるだけ、今は何の情報を知りたいのか、を意識するようにした。

たとえば、入院の準備、リハビリ、術後の下着や傷跡など経験者の声を知りたいときはSNSを検索。
でも具体的な病態に関することや、手術法の違いなど治療に関することは、医療機関や研究機関などの公式ページを参考にするようにした。

そして、自分の中で結論が出たことは、深追いしない。

うっかり色々と見てしまって、闇に落ちる夜もあったけれど、大丈夫と言い聞かせていた。

あとはこれまで通りの日々を過ごした。
コロナ渦で仕事は在宅勤務。夏の日差しを有効活用して、シーツやカーテンなど大物を洗濯して、自炊して、散歩して、たまにはちょっと奮発したスイーツを買って。
好きな芸能人のインスタライブを見て、ドラマを見て、primeで映画を見て。笑いと感動に敏感になって、ちょっとしたことでも笑えて、ちょっとしたことでも泣けた。

生きているって素晴らしい!!

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