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✨ひとり旅小豆島編4 お猿の国真のボス出会った幸せ 後編✨

これはひとり旅小豆島編1、2、3の続きです。
内容がわからない方、よろしければそれを先に読んでいただければ幸いです☺️✨

2日目 ✨猿の国真のボスは?後編✨

バリの猿園は海のそばにあって、みんなで展望台へとブラブラ(私はドキドキ)歩いていると、右前方の茂みから何匹かの猿が飛び出してきて、和尚さんの光るメガネに向かって飛びかかってきた?!
危ないっと思った瞬間、竹の棒をもった男は素早く和尚さんの目の前に立ちはだると、大きな声で叫びながら、猿に向かって棒で威嚇してメチャクチャに振り回す。驚いた猿たちは、ササッとみんなどこかへ逃げていく。
目を見開いて驚いている私たちに、棒使いの男は振り向いて
少年のような輝いた笑顔をこちらにむけ、勝利の👍✨✨✨
親指をしっかり立てて見せた。
和尚さんはニコニコして

「なっ、仕事してるやん。雇ってよかったな!」

ちなみに他の観光客は、度々、猿たちが木の上から狙いをつけては時々ちょっかいをかけられてば飛び退いたりしていた。その後展望台につき、バリの海の景色を眺め、無事帰ることができた。
あの時はたまたま大丈夫だったものの、次は無事かはわからない。ずいぶん昔のことだし、人にお薦めできることではないが、面白すぎて忘れられない旅だった。

 さてそんなことを思い出しながら餌代100円を渡すと、何やら更衣室のような人1人が立って入れるぐらいの小屋へ入るよう促され、足元にある低い柵を跨いで、猿たちのいる方にしっかり向きなおりあらためてそこから周りを見渡す。
すると餌係の小柄なおじいさんとお婆さんは棒を握りしめ、猿を睨みながら私を守るように、両側にたった。まるでスケさんとカクさんを従えた水戸黄門様のような状態。私の手には印籠の代わりに豆の入ったボールが。観光客の注目を一気に浴びることとなった。
さぞ周りから見ればおかしな絵面だろうと、もうおかしくてたまらない。笑いを堪えながら、一生懸命何十匹もいる猿に向かって豆を何度も投げた。
結構な量入っていて、全てが撒き終わる頃には、いつの間にそこには観光客のおじいさん1人だけになっていた。
柵からよいしょと出ると、餌を買っってくれたことに気をよくしたのか、棒使いのおばあさんは猿の群れの真ん中からこちらを手招きしてくる。せっかくのお誘いなので、恐る恐る猿にぶつからないようにそおっと、歩いてそこにいくと

「私が見ていてあげるから写真を撮っても大丈夫!」

私はおばあさんを見て、それから彼女のいうことを大人しく聞くボス猿の様子を見て、ある結論に至った。

 ✨この猿の群れの真のボスは、絶対この人に違いない✨

ということで、真のボスのおばあさんを信頼することにした。こんな面白い体験滅多にない!
刺激しなよう気をつけながら音の出ない動画で早速足元1メートルのナンバー2のオス猿を撮った。(これは後で編集し直したもの)


見よこの艶々した毛並み、腕の逞しさ!さすがはNo.2のボス。
あっちにいるのがナンバー1のボスだというので見てみると、観光客のおじいさんが心から感心した様子で

「姉ちゃん、見てみい。すごいな、さすがナンバーワンのボスザルや。顔に引っ掻き傷がたくさんある、あれは相当戦ってきたに違いない!」

うんうん、すごい!とおじいさんと頷き合っていると、それを聞いた棒使いのお婆さんが真面目なをして

「あれは花粉症」

ぶふっ

思わず吹き出してしまった。
観光客のおじいさんの面目は丸潰れ。ガ〜〜〜〜ンとショックを受け、とても悲しい表情をしたので、慌ててどうしても笑ってしまう表情筋を必死に押し止める。

「途中までは、、かっこいい話だったんですけどね、、、」

かけた言葉は、何とも言えない場の雰囲気に中にフワフワと浮いたまま。

おばあさんはボス猿を心配そうに見ながら

「痒くてたまらんのや。かわいそうに」

それを聞くと、確かにかわいそう。真っ赤な顔をして傷だらけで、人間のようにアレルギーの薬も飲めず、痒さに疲れてちょっとやつれた感じのボス猿さん。彼の写真は撮るのはやめることにした。また元気な時期にボスさんの機嫌よければお願いします。

「猿の中にはボスでも、仲間を守らない者もいるって聞いたんですけど、このボスはどうなんですか?」

そう尋ねると、記憶を辿ってるようで、しばらく黙り込んだのち、おばあさんは

「このボスザルは守るよ。食べ物は他の猿から横取りするけれど、仲間が危ない時にはちゃんと助けるよ」

人間の社会の社長にも色んな人柄の社長がいる。人を大切にする社長、反対に人を切り捨てていく社長。動物の世界も似たところはある気がする。このボスは人柄でなくて猿柄がいいボスなんだ。心がほんのり暖かくなった。
そうして猿園を堪能した私とおじいさんは、ニコニコと満足した笑顔で観光バスに再び乗り込んだ、そう思っていた。てっきり一緒のバスの人だと思ったのに、次の場所に行くときに気が付けば彼は乗っていなかった。
一期一会とはこういうことを言うのかしら?おじいさん楽しかったね。またどこかで会いましょう。

次の観光地は美しい岩石が織りなす自然美、寒霞渓!
そこで私は山ガールではないステキな石ガールさんとの出会いが。
ひとり旅のはずが、益々1人で無くなってきた。

〜続く〜















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