ナガルコットの朝日を見て、私は私と思う【DAY3&4】|働きながら世界一周
3日目もネパール、カトマンズから1日が始まる。
1.ワーキングDAY&ヨガ
朝3時くらいに起きて仕事を開始。
毎日アクティブに動き続けているためか
泥のように眠り、意外とパッと目が覚める。
やらなければならないTO DOと
朝5時45分から2時間くらいミーティング。
朝シャワーを浴びて、フロントから電話がかかってくる。
Are you coming?
なんのこと?と思ったら、朝ごはん付きの予約にしていたのを忘れていて、朝ごはんが食べれるらしい。
パンとおかずとフルーツを朝ごはんで食べて、
また部屋でミーティング。
結局この日は午前中いっぱい仕事。
近くにヨガスタジオがあって
どうやらドロップインでも行けそうだったので
行ってみることにした。
予約もせずスタジオに直接向かうと、
ヨーロッパ系のカップルが先客でいて、先生はまだいない模様。
椅子に座ってしばらくすると、先生らしき男性が来て、「namaste〜」と明るくご挨拶。
どうやら先ほどのカップルはトレッキングで
ネパールに来ているようで、あなたはどこに行くの?と先生に聞かれたので、私もトレッキングに行くよと言った。
英語で大した情報量を伝えられなくてもどかしい気持ちがありつつ、ヨガが始まった。
Trecking Yogaというクラスで、事前にググってみてもどういうヨガかわからなかったんだけど、名前のままトレッキングで疲れた体を癒すヨガらしい(笑)
This yoga ig no spiritual,only your body!
と胸筋バキバキの先生に言われて、どんなきついポーズをさせられるのかとびびったけど、日本でずっとやっていたピラティスの動きと、ヨガでよくやる太陽礼拝を組み合わせたみたいな動きで、とても気持ちが良かった。
レッスン中inhale,exhale と先生が言ってて、
多分呼吸の話なんだろうなと思いつつ、
初めて聞く表現。
どうやら息を吸って、吐いて、、という意味らしい、学び。
1時間でかなり汗をかいて体もスッキリ!
2.ネパールのベストダルバートを発見!
近くでお昼を探して、またネパール料理屋さんに入った。
ここで食べたダルバートが、ネパール3日間でベストダルバートだった!
日本のとんかつ屋さんでも、お米と赤だしが美味しいお店はとんかつも美味しいけど、それと同じ原理!
パスマティライスも美味しい、ダルスープも美味しい、副菜やアチャールも美味しい。
カレーに入ってるマトンも臭みがなくて美味しかった。
おまけにお店も綺麗で、店員さんのホスピタリティも最高だった!
その後、ホテルの近くのカフェでまだお仕事。
Wi-Fi安定していて仕事しやすかった。
ネパールも全然リモートワーク問題無さそう。
e-SIMとIP電話で電話もできるし。
3. ヒマラヤが望めるナガルコットへ
15時45分にホテルにお迎えが来て、カトマンズから車で1時間くらいのナガルコットという山間地に移動。
3泊目はナガルコットに泊まって、
見れたらヒマラヤ山脈を見て、朝日を見るという素敵なプラン。
ツアー会社のおじさんが全部アレンジしてくれて、一緒にナガルコットへ。
相変わらず車とバイクと人に溢れたカトマンズの街中を抜けてしばらくすると、山道に。
日本みたいに道も舗装されてないし、ガードレールもないから、狭いくねくね道を車体を揺らしながら少しずつ登る旅路。
それでも山の道脇で暮らす人たちの姿や
大麦畑の段々畑を見たり、風情のある景色を堪能した。
車内では、ツアー会社のおじさんが
ネパール語でドライバーと喋ったり
たまに英語と日本語のミックスで私と喋ったりしていた。
おそらくホテルを出て1時間半くらいして、
ナガルコットと書かれた場所に到着した。
たくさんのホテルが並んでいて、The 観光地という感じ。
私が泊まるホテルは最高部にあるらしく、さらに車で道なき道を進み、やっとホテルに到着。
ホテルからは、一帯の景色と、天気が良ければヒマラヤ山脈が見渡せるようで、本当に素敵なロケーションのホテルだと思った一方で、私が行ったときはガスで曇っていて、ヒマラヤ山脈は全く見れなかった。
ツアー会社のおじさんによると、最近はずっとこんな感じらしい。1回雨が降るとガスがなくなって、綺麗なヒマラヤが見れるんだって。
おじさんから
「神様怒ってるから、ヒマラヤ見れないね、ごめんなさいね」
って言われた。ネパールジョークなのかしら笑
4. ネパールおじさんとの戦い
ホテルチェックインをして少しゆっくりして、おじさんが周辺を案内してくれるというので、一緒に周囲を散策した。
景色が綺麗に見える小さなレストランに入って、おじさんにビールとおつまみを奢ってもらった。
ここからネパールのおじさんとの戦いが始まる。
まず、同じベンチに隣同士で座ったのだが、
距離感が近い。自然と体が端に寄る。
ネパールのことや自分のことなど、おじさんと雑談をしながら、ビールを飲んだ。しばらくすると、おじさんがひたすら私を褒め始めた。
「君は他の日本人と違って、笑顔でポジティブで素敵だ」
こういう時、素直に受け取れば良いのかもしれないけど、私や日本人の何を知ってそんなことを言えるのかと穿った目で見てしまう。
同じようなことを何度も繰り返して言われるので、
これは口説かれてるのか、、
と自然と警戒スイッチが入った。
その後も私のことを
友達と言ってみたり、
You are my young sister
と言ってみたり、、、
やっぱり距離感の詰め方が、少し辛い。
単純にネパールを楽しんで欲しいというホスピタリティももちろんあるとは思うけど。
それからやたらビールの2缶目をおすすめされて、もういらないよってくだりを20回くらいした。
私の缶があんまり減ってないのを確認されて、
なんでそんなに飲まないの?と何回も言われた。
いや私はお酒が苦手なんだ、と何回も伝えた。
こういうやりとりは、たまに日本でもあるけど
少なくとも今目の前にいるおじさんの辞書には、「空気を読む」という言葉はきっと無いんだと思う。
向こうからしたらせっかくビールを奢ったのに
なんて不誠実なやつなんだと思ったかもしれない。
でもなんて思われても良いから早く帰りたいと思った。
もはやおじさんと目を合わせることもなく、
いらない、帰りたい、体調悪い、寒いと言い続けた。
それからおじさんはほぼ無理やり
自分のビールの2杯目と、ネパール餃子(モモ)を注文し、相変わらず色々喋っていた。
自分で頼んだのに、「餃子を食べろ」とおすすめをしてくるから、お腹いっぱいで食べれないと、これも何度も言い続けた。
ちなみにモモはめっちゃ美味しかった!!
そんなおじさんとの戦いの末、
最終的にドライバーさんが迎えにきてくれて
ホテルに帰ることができた。
ちなみに車の中でも、もうディナーはいらない?と10回くらい言われたから、Noと言い続けた。
ホテル帰ってベッドでゆっくり。
ああ、なんて幸せなんだ。
万が一のことを考えてしっかり部屋の施錠をして、また泥のように眠った。
5.ナガルコットの美しい朝日を見て
次の日起きたら、朝4時だった。
まだあたりは暗く、日の出はもう少し先だと思う。
少し仕事をして、しばらくすると
段々空が明るくなってきた。
バルコニーに出て、外の空気を感じる。
鳥たちの囀る声がひんやりした空気の中で響き渡って、とても美しい朝だった。
残念ながらヒマラヤはやっぱり見れなかった。
素敵なテラスで朝日を見ながら、
朝ごはんを食べて、これも贅沢な時間だった。朝から働いているホテルのスタッフたちも温厚で良い人が多かった。
集合時間にフロントに行くと、おじさんが待っていた。おじさんは変わらぬテンションだった。
帰りの車で、昨日は大丈夫でしたか?と言われて、はい、大丈夫でしたと答えたら、「あなたは寒い、体調悪いとずっと言っていて残念だった」と言われた。おじさんがどう思おうと、私は1人で誰にも邪魔をされずホテルでゆっくりできた時間が幸せだったから、そんなこと言われてもなあ。
「ネパールまた11月にきてね(良い季節らしい)、来ないと怒るよ」
と言われたけど、行ったとしてもおじさんにはもう連絡しない可能性が高い。
「4つの約束-The Four Agreements-」って本の中で「Don’t take anything personally」という1つの約束がある。
どんなことも個人的に受け取りませんという意味で、相手から言われる褒め言葉であっても悪口であっても、相手から発される言葉であって、本来的に自分自身が自分を認められているのであれば、何を言われても聞き入れる必要はないというもの。
言葉はツールで、常に何かしらの目的をはらむものだと思う。
「話したい、仲良くなりたい」
「自分の思い通りにしたい」
この言葉の使い方が上手い人は
もしかしたら目的が達成しやすかったりするのかもしれないけど、言葉はうまくなくても真心で相手に誠意を持って接せられる人と仲良くしたい。日本人でも海外の人でもいろんな人がいるけど、今後の世界旅行でそんな人と出会えたらいいな。
6. 道なき道を長時間移動、ポカラへ
さて、朝6時半にホテルを出発して
カトマンズに戻り、8時発のポカラ行きのバスに乗った。
ラグジュアリーバスという位置付けで
お尻は痛くなりにくいものの、乗車時間は8時間ほど。
おまけに舗装されてない道をガタガタ進むものだから、アトラクション感が強い。
距離にしてカトマンズからポカラは
約200キロだから、東京から浜松あたりまでが同じくらいの距離で、新幹線で1時間半で行けるのを考えると、なんて不便。
でもその不便のおかげで通りゆくネパールの民家を見たり、
何をするでもなく庭に座ってるネパール人がいたり、お家でパーティをして踊っていたり、ゴミ山によじ登る子供たちがいたり
いろんな風景を見ることができた。
牛や山羊や犬、鶏などたくさんの動物たちもいた。
川の水面に光がキラキラしてて綺麗だなあ。
日本の音楽を聴きながら、海外の道を走行するのは
なかなかにえもかった。
眠ったり仕事をしたり、途中降りて景観の美しいレストランで、ランチを食べた。
ちなみにバスの中は、ネパール人や欧米系の家族の子供たちが賑やかで楽しい車内だった。
7. 恋の予感?
お尻よりそろそろ腰が辛いと思い始めた夕方16時半ごろ、そろそろ目的地に着きそうな気配。
そして17時過ぎにポカラのバスセンターのようなところに到着した。
そこからは自力でホテルに移動してね、とツアーのおじさんからは言われていた。元々歩いて15分と聞いていたが、Googleで調べたら歩いて30分。おじさん、、、
バックパックで30分歩いてもよかったけど、疲れていたし、早くホテルに行きたかったので、タクシーに乗った。500ルピー。
あっという間にホテルについてチェックイン。フロントの人は親切でジェントルだった。やらなければいけない仕事がたまっていたので、とりあえず夕ご飯を食べてから仕事をすることにした。
ホテルから歩いて1分のレストランが、口コミがよさそうだったので、そこでダルバート以外のネパール料理は初めて頼んでみた。
「Chicken Thukpa(チキントゥクパ)」というもので、日本でいううどんみたいな位置付けらしい。ヌードルに野菜や肉、ネパールの餃子も入っている。
スープはコクがあって、にんにくも少し入っていて、ココナッツっぽさもあって、とても美味しかった。
ごはん後、ホテルに戻る前に、前日に靴下の片方を無くしたことを思い出して、靴下が売っていそうだった小さい衣服店を見つけた。
そこで物色していると、同じお店にいた長髪のネパール人が私の顔を見るなり、「もしかして日本人ですか?」と話しかけてきた。
「そうです!」
彼は日本人に会えたことが嬉しいらしく、ジュースをおごるから1杯飲もう、と誘ってきた。お酒じゃなくてジュースってところに安心感を覚えて、仕事をしなきゃという気持ちを頭の片隅に置きながら、1杯飲むことにした。
彼はポカラ出身で、名前はサチンという。以前日本に留学をしていたらしい。京都に住んでいて、牛角と京都のバーでアルバイトをしていたって。今はバンドをやっていて、実はいまからライブがあるんだと言っていた。ドラマーをやっているらしい。
歳は20代後半くらいだろうか。
「君は笑顔がとってもかわいいね」
と彼は少し照れながら言った。
その言い方に、少し胸がときめいた。
同じことを言われても、相手や言い方やシチュエーションによって、こんなにも気持ちが変わるものだろうか、改めて自分の考えることなんて、全部自己都合だなと思った。
色々話をして、ライブに誘われたが、
仕事があるから行けたら行くね、と言って
ホテルの前でさよならをした。
それから、重めの仕事が終わらなくて、結局彼のライブには行けなかった。ドラムを叩く姿を少し妄想したけど(笑)行かなくてよかった気もする。
ライブには行けない、ごめんね、と言ったら
「It's OK, But I'm missing you」と言われた。
これは恋の始まりなのか、、?
どちらにせよ、次の日から2泊3日のトレッキングに行くので、彼ともう会う時間はないけど、今後動きがあるのかは、乞うご期待(笑)
ということで、DAY5、6につづく、、、!