危ないイメージ?住みたいレベルで良い町!カザフスタン、アルマトイ【DAY44-46】|働きながら世界一周
いよいよ、中央アジア横断の旅が始まる。アジアよりさらに未知の国。
行く前に、カザフスタンとかって危ないんじゃないのって言われて不安になってたけど、私が行った時は全然そんなことなかった。みんな良い人で親切。ただし、窃盗はちょいちょいあるみたいだし、2022年に起きた銃強奪事件の銃が未だ見つかっていないから、テロ等に警戒する必要はあるらしい。
アルマトイは、カザフスタンの首都ではないけど、最大の都市で、中央アジアにおいても主要な都市になっている。国における経済・教育・文化の中心地にもなっている。ちなみにカザフスタンの首都は、アスタナ。
今回アルマトイには、移動含めてもたったの3日間しかいなかったから、短かったけど、とても心豊かに過ごすことができた3日間だった。
なんだったら、今まで世界旅行を回ってきて8カ国目だけど、初めて住みたいと思えた町だった!
1.モンゴルから飛行機でアルマトイへ!
モンゴルのチンギス・ハーン空港からフンヌ航空という現地の航空会社より、アルマトイに直通の飛行機が出ている。今回はそれに乗って移動した。陸路も頑張ったら行けなくはないのかもしれないのだけど、直通はなさそうだったし、時間もかかりそうだったのでやめた。
モンゴル最終日の朝、ホテルの人にタクシーを呼んでもらって、空港に向かう。ウランバートル市内から空港に行く方法は、基本タクシーしかなく、その上かなりの渋滞。通常だと1時間でつくけど、1時間半はかかった。
空港について搭乗手続きを済ませて、荷物検査のところにいると、見たことある顔が。ウランバートルの同じホステルに泊まっていた人だった。ホステルにいたときは話さなかったけど、ここで会ったのも何かの縁!と思い、話しかけてみた。向こうも私を認識したようで、おお!となった。それでそこから色々と雑談しているうちに、彼はエンジニア兼クリエイター兼Youtuberで、私と同じように世界中を旅しているフランス人ということがわかった。さらにウランバートルで仲良くなったというドイツ人のおじさんも合流して、飛行機に乗るまで、コーヒーを飲みながら色々身の上話をした。ドイツ人のおじさんは、韓国人の奥さんがいて、子供が合宿かなんかでいないから、旅行に行ってきて良いよ、となったらしい。
年齢も国籍も性別もみんな違うけど、同じ旅という目的の元、仲良くなる機会があるのはとても嬉しい。フランス人の彼は、これから北京で乗り継いでマレーシアに、ドイツ人のおじさんは私と同じ飛行機でアルマトイに行くという話だった。
お互いの旅の安全を願ってハグでお別れをして、飛行機に乗り込む。ドイツ人のおじさんに、奥さんとは何語で話すの?と聞いたら「英語」って言ってた。お互い母国語が違っている中で共通の言語英語で話すのって面白い。子供は3ヶ国語喋れるのかな。
フライトの時間は約4時間。だけど時差があるから、ウランバートルを11時半に出て、アルマトイについたのは13時半という不思議な感覚。
アルマトイの空港で荷物を待っている間に、トルコ人とモンゴル人と、そしてドイツ人のおじさんと4人で話した。ちょくちょく英語がわからなかったり、仕事を聞かれてうまく答えられたかわからなかったけど、なんとか会話になったと思う。こういうグローバルな旅人たちの関わりはオープンだし、みんなフラットでとても嬉しい。
空港からホテルまでの移動は、ドイツ人のおじさんも泊まるホテルが近かったので、タクシーで一緒に移動した。金額は、8ドルで、1人4ドルずつ出し合った気がする。ちなみに車両はテスラだった(笑)
テスラの性能を自慢したいのかわからないけど、ぎゅんっと加速をするものだから、その度にびっくりして、しまいには2人で笑い出すレベルだった。
そしてタクシーの運転手さんが場所をちゃんと認識してなくて、周辺をぐるぐる回った結果、その後出なきゃいけないミーティングに大遅刻したりとか、色々あったけど、無事にホテルに着くことができた。
2.アルマトイで夕ご飯
その後、疲れた体に鞭を打って仕事をして、ホテルにチェックイン。
今回のホテルもホステルタイプの共同部屋のホテル。ワーキングスペースもホテルについていて、とても居心地がよかった。
モンゴルもそうだけど、カザフスタンも陽が落ちるのがとても遅い。だいたい日没が21時くらい。体の感覚が狂うけど、仕事が終わって荷物の整理をして21時過ぎくらいに、ホテルの近くのレストランでご飯を食べることにした。
このレストランの内装が、カザフ刺繍を使った小物やシャンデリアなどがあり、とにかく内装が素敵だった。色づかいも日本ではあんまり見ない紫やピンク、青みたいな色が組み合わさって、それでいて調和をしている。その空間にいるだけで、うっとりしてしまうような、そんな感じ。
相変わらずメニューは現地語でわからなかったけど、スープと牛肉ご飯のようなものを頼んだ。スープは鶏だし?に塩が効いていたし、ごはんはクミンが入っていて風味があって、どちらも美味しかった。
3.アルマトイ市内観光
次の日は朝からアルマトイを散歩した。まず朝ごはんを食べよう。
美味しそうなパン屋さんが近くにあったので、お店に入ってみた。ショーウィンドウのパンを見て、指さすと、おばちゃんがパンをとってくれる。それとホットコーヒーを頼んで、幸せな朝ごはん。ちなみに、何パンなのかはわからないから、適当に勘で美味しそうなのを頼むスタイル。
基本的にカザフスタンは、カザフ語とロシア語が公用語。英語を喋れる人はいたりいなかったりで、こういう街の商店的なお店の方は英語は話せない方が多い。だから、やっぱりGoogle翻訳が必須になるのだけど、それでもなんとなく理解してくれたり親切にしてくれるからありがたい。
朝ごはんを食べた後、ホテルから歩いて10分くらいのところに、公園とゼンコフ教会というのがあったので行ってみた。公園は、「28人のパンフィロフ戦士公園」という名前。
公園は緑が青々と生い茂っていて美しく、日差しが強い日中でも歩く人に涼しさをもたらしてくれていた。歩いたのが朝だったので、特に涼しく、ベンチに座って朝の贅沢な時間を過ごしている人たちがたくさんいた。
言葉でうまく伝えられないけど、本当に美しく落ち着いた良い場所で、アルマトイの人たちにとっても憩いの場所になっているのだと感じた。公園に入ってしばらく歩くと見えてくる、クリーム色の鮮やかな協会。それがゼンコフ協会だった。世界唯一の木造のロシア正教会で、現存する木造物の中でも2番目の高さを誇るらしい。教会ももちろんだが、教会の前に丁寧に手入れされた色とりどりの花が咲いているのも美しかった。
教会の中に入ると、神父さんによるお祈りが行われていて、参加されている方はスカーフを頭に巻いて、胸の前で十字架を何度か作っていた。一部観光客の人もいたのかもしれないけど、現地の人も多く、熱心にお祈りをされていらっしゃる方もいた。
さらに中に入ると、キリストの肖像画やキャンドルなどが飾られているエリアで、静かで厳かでいながらも迫力のある空気が流れていた。
人はなぜ祈るのだろう。
ネパールのときにもヒンドゥー教の信者の方々に会ったりもしたけど、祈りという行為を行うことにより自分自身の気持ちが整理をされたり、謙虚な気持ちになれたりするからなのだろうか。元彼が宗教信者で、あまり宗教に対して馴染みがない私は、どうしても理解がしきれなかった部分があった。でも世界を見てみると、いろんなところで神に祈りを捧げている人がいて、やっぱり祈ることは素晴らしいことなのだろうか。未だ私の中では答えが出ていない。
その後、ホテルに1度戻り仕事をして、夕方にまた外に出かけることにした。
コクトベパークという、カザフスタン市内が見渡せる丘。ホテルから歩いていくのは遠かったので、トロリーバスに乗ってロープウェイのあるエリアまで移動する。
トロリーバスは、日本だと馴染みがないけれど、路面電車とバスの特徴を兼ね備え、排気ガスが発生しない、軌道を敷設する必要がない、などの長所を持つ(Wiki情報)。見た目は普通のバスに触手が生えてるみたいな感じ。
カザフスタンの電車やバスも、オナイカードと呼ばれる日本版SUICAのようなものがあって、それで乗ると便利らしいのだが、そこまで長く滞在しないのにカードを買うのもな、という小さいことで躊躇ってしまい、現金で乗った。現金を運転手さんに差し出すと、ちょっとぶっきらぼうな感じで、一応受け取ってお釣りとかも渡してくれたりもした。
最寄りのバス停で降りて、コクトベパークのロープウェイへ。往復チケットで2,000円ちょいくらいで、まあまあ良い値段した気がする。カザフスタンの大家族が乗った車両にの端っこに、私もちょこんと腰をかけて、丘を登る。
ロープウェイからの景色は、街や遠くの山々をも見渡せる、素晴らしい場所だった。乗ってから10分もしないうちに頂上についた。頂上には、ちょっとした遊園地のようなものが広がっていて、小さい観覧車やアスレチック、VR体験などのようなアトラクションがあった。
景色を見渡しながら、私はこの街や場所が好きだなあと思った。
周辺を散歩した後に、お昼何も食べてなかったことに気づき、レストランでハンバーガーを食べた。これが思った以上のクオリティーでめっちゃ美味しかった。
なんだかカップルやら家族連れも多かったので、少しだけ寂しさを感じながら、ロープウェイで街に降りた。
4.私がアルマトイを好きな理由
私がアルマトイを好きになった理由は、緑がたくさんあって街が美しいこと、そして街からはそびえ立つ山々を見ることができ、自然も感じることができること。さらに、たくさんの生地屋さんや仕立て屋さんが並んでいて、わくわくすること、美人でおしゃれな人が多いと感じたこと。市場が街中にあって、食の豊かさも感じられたことなどがある。
アルマトイの3日目に、ホステルの近くにあった市場に行って、散策してみた。新鮮なフルーツやナッツ、そして大きなお肉、お菓子、お惣菜、チーズなどがなんでも揃えられるようになっていて、改めてカザフスタンの食文化を知ることができた。やっぱり内陸国だし海鮮はあっても干物という感じだった。
生地屋さんにもいってみたけど、服飾に関する資材や生地が本当に豊富に売っていて、生地を買って仕立てたり、自分で作ったりする文化が根付いているのかなと思った。日本で2拠点生活をして、スカートやワンピースのオーダーを受けて作るみたいな生活も良いなと妄想したりもした。
何度か、ホステルにいる旅人たちと会話していて、思ったけど、好きなものの理由を英語で言うって難しいね。
5.アルマトイからバスでビシュケクへ
アルマトイ3日目の午後、ホステルからタクシーでバスセンターに移動し、そのままの足でバスに乗ってキルギスのビシュケクに向かう。
アルマトイは、本当に短い滞在だった。けどその分心に残る場所だった。
まだまだ旅は続きます!
この記事が参加している募集
「働きながら世界一周」と銘打ってはいるものの、旅の刺激からインプットを得て、書くお仕事をもっと増やせたらなと思っています。 少しでも良いな、今後も読みたいな、と思ったらサポートいただけると励みになります!!!