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10年前のワクワクをもう1度。ニューヨークで味わった豊かさと冷たさ【DAY143-148】|働きながら世界一周

世界旅行アメリカ大陸編がいよいよ始まった。
東京から香港を経由して、ニューヨークへ。

ニューヨークはちょうど大学を卒業する年に、友達と行ったのがちょうど10年前くらい。当時はまだ海外旅行にもそんなに慣れていなかったし、ニューヨークの人の多様性や自己表現の文化、ファッショナブルでインタラクティブな街に、心からワクワクして、なんて魅力的なところなんだと思ったものだ。

そこから社会人になって10年以上がたち、それなりに経験を重ねて今、私はニューヨークに来て何を思うのか。そういった検証も兼ねた今回の旅だった。あとは私が最近応援しているジャパニーズアイドルグループの初のワールドツアーがアメリカで公演をしていて、それを見に行くのも1つの目的だった。

ニューヨークは、さすが世界でも色んなものが集まる都市で、なんでもあったし、便利で困ることはあんまりなかった。そしてやっぱり良いところだなと思った一方で、これまで回った世界旅行の都市の中でも、一段と冷たさを感じる部分も多かった。

あれ、10年前もこんな感じだったっけ、、?
10年間で変わってしまったものは、環境も自分自身もあるのかもしれない。

そんな6日間のニューヨーク滞在記。

1.香港空港で深夜の徘徊

ニューヨークまでは香港を経由してキャセイパシフィック航空でのフライト。キャセイパシフィックはそこまでチケットが高くない割に、機内食も豪華でCAさんも親切な人が多かったので満足度が高かった。

成田空港を21時40分に出発する飛行機で、まずは香港まで3時間ほど。
その後翌朝の8時過ぎの便でニューヨークにダイレクトで15時間ほど飛ぶというスケジュール。

香港空港でのトランジットは8時間ほどで、わざわざホテルをとるほどではなかったので、空港での夜の過ごし方(寝場所をどこで確保するか)を考えなければならなかった。

今回は、ユーラシア大陸の横断に比べ、飛行機の利用が多くなりそうだったこともあり、空港のラウンジが無料で使えるプライオリティパスをあらかじめ作成し持参していた。

国際線のラウンジでは、食事が食べられたり、マッサージが受けられたりシャワーを浴びれたり、できることは空港によって違うけど、とにかく普通に搭乗口近くの席で過ごすよりかは快適に過ごせるはず、、、
ということで、香港の空港について、まずはラウンジで少し睡眠をすることにした。

香港の空港には、ラウンジじゃなくてもなんと無料で使えるシャワーがある。ありがたい。

空港内のシャワー
中も綺麗!(ドライヤーもあった)

それでシャワーに行ってから、ラウンジに行った。シャワーは、私が行った0時過ぎくらいの時間には誰もいなくて、掃除のおばちゃんが椅子に座って大音量でラジオのようなものを聞いていた。

そしてプライオリティパスで行けるラウンジも4つほどあるらしいのだが、24時間あいているのは1つの場所だけ。
カードを提示して受付を済ませると、利用は2時間までね、と言われた。正直そこまで細かくチェックはしていないと思うけど、一晩中はいられないのか、、と少し残念な気持ちになった。

ラウンジの中は、深夜の時間といえども、多少の軽食も食べられるようになっていて、多くの人がソファのようなところで睡眠をとっていた。私は機内食でお腹がいっぱいだったので、お水だけもらって、寝場所を確保した。
ソファといっても、ただふかふかなだけで、椅子を傾けて寝れるものではない。正直寝心地が良いかと言われれば微妙だった(笑)

それでも2時間きっかりラウンジに滞在して、その後は、寝床を探しに空港内を歩き回る。白く清潔感のある、どこまでも広い空港。朝乗るフライトの搭乗口の近くまで行こうと思ったけれど、遠すぎて断念した。

それで、少し曲線を描いたような座席の形のソファがあって、そこに多くの人が寝ていたので、私も空いている場所を見つけて、寝た。座席の曲線に合わせて体を曲げなければなかったので、少し体制はきつかったけど、体を横にできなかったラウンジよりマシだった(笑)

おそらく1時間以上は眠れただろうか。朝4時くらいに周りの人たちも動き始め、私も目が覚めた。
そこから再度寝る気にもなれず、しばらくぼーっとしてから、近くにあったマクドナルドに行って温かい紅茶を飲んだ。お腹が空いてどこにも行き場所がない人たちがどんどんマクドナルドに集まってきて、いつの間にかセルフオーダーのマシンの前には長蛇の列ができていた。

まあそんなこんなで、なんとか夜を乗り越えて、気づいたら空には朝日が昇っていた。幸先が良い、快晴だ。搭乗口までは20分くらい歩いた気がする。ただただひたすら遠かった。そしてやっと、朝8時ごろ、ニューヨーク行きのフライトに乗ることができた。

空港から見えた朝日

2.15時間のフライトの末、ニューヨークに到着!

15時間のフライトは長い。結構長い。
人によっては、あまり長いフライトが得意じゃない人もいるだろう。

だけど、私にとって長いフライトはそこまで苦じゃなくて、それなりに楽しく過ごせる方だと思う。

今回は映画を3本(インサイドヘッドの1と2、ハリーポッターの2)を見て、あとは寝たりの繰り返しだった。
となりの席が誰もいなくて、体を丸めて横になることができたのも良かった。ちゃんと毛布も枕も支給してくれたし、ある程度快適に過ごすことができた。

あとは、機内食のメニューが充実していて、豪華だった。コース料理のようなメニュー表が支給されたのは初めての経験だった。食事はLunchとDinnerの2回提供されて、私は鴨を使ったごはんとドライカレーライスのようなものをそれぞれ食べた。まあまあ美味しかったのと、毎回食事にフルーツが付いてくるのも嬉しかった。

機内食メニュー
ランチとディナー
ロースト鴨とフライドライス

ある程度楽しくフライトを過ごすことができて、出発してからちょうど15時間後に、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に到着。現地も見事な秋晴れ。久々のニューヨークについた!と思うと少し胸が躍った。

空港からは電車を乗り継いで、ニューヨークの中心でもあるマンハッタンに行くことができる。今回、ホテルはセントラルパークの北側のアッパーウエストサイドあたりのホステルをとっていた。個室だと高すぎて、ホステルタイプにしたのだけど、それでも4泊で5万円以上した。でも安全なエリアに泊まることは、今回のアメリカ大陸および南米旅においても、重要な気がしている。

ニューヨークの地下鉄は治安が良くない(最近は改善されているらしい)かもしれないとのことで、最初警戒しながら電車に乗っていたけど、特に危ないこともなかった。大きな自転車を電車に持ち込んでいる黒人の乗客の人がいて、その自転車を持って降車するときに周りの乗客の人たちが迷わず手を差し伸べていた。こういう見知らぬ人に手をすぐに差し伸べる文化は、日本より発達していると思う。東京の電車だと、無視な気がするから。

空港から1時間ちょっとで、今回泊まるホステルにつく。チェックインは16時からということで、一旦荷物だけ預けて、近くにあるレストランにとりあえずランチを食べに行った。私の泊まったエリアが、比較的多国籍や移民の人が多いエリアなのか、アメリカ料理よりアジア料理や中東系?の料理のレストランが多かった。それで、お店に入りやすそうだったカレーのお店に入って、チキンカレーをいただいた。12ドルくらいだったので、比較的ニューヨークでは安価なのだろう。出してくれた水と野菜はまずかったけどカレーは美味しかった。

その後、近くを散策して、大聖堂があったので、中に入って少しだけお祈りをした。これからの旅の安全祈願。大聖堂の前の階段に座り、少し色づいた木々とひんやりとした風を浴びながら、ニューヨークの秋を感じた。

大聖堂の横の広場
The Cathedral Church of St. John the Divine
ステンドグラスが綺麗
秋を感じる

とにかく移動で疲れていたこともあり、その日は早くに眠りにつき、泥のように眠った。

3.セントラルパークという素敵な場所

次の日の朝。比較的早くに目覚め、昨日近くのスーパーで買ったりんごを丸ごとかぶりつく。そしてホテルから歩いて1分で行けるセントラルパークを散歩する。

ニューヨークの10月は寒い。朝は大体7度前後くらいの気温で、日本の冬と同じ体感温度だ。私もライトダウンとウインドブレーカーをしっかり着込んで出かけたけど、それでも慣れない寒さに最初体がびっくりしていた。

10年前にニューヨークに行ったときは、タイムズスクエアとか美術館とか、エンパイヤステートビルとか、なんか王道ニューヨーク!みたいな観光しかしてなかったから、ちゃんとセントラルパークを散歩するのは今回が初めて。

ちょうど紅葉が始まった季節で、たくさんの木々たちが赤や黄色、オレンジなどの色に染まり始めていた。美しくて、ただそこを歩いているだけで豊かな気持ちになれた。

紅葉に染まる木々たち
朝のセントラルパーク
公園は良い時も悪い時も私の友達で、地球上で私の一番好きな場所です

また、朝のセントラルパークは犬の散歩をしている人たちが本当に多い。きちんと躾がされているからか、リードをしていないワンちゃんも結構多くて、そこらへんを走り回っていたり、自由度が高くて楽しそうだった。いきいきとした犬の姿に、これまた癒される。

公園は本当に広い。東京ドーム72個分あるらしい。湖があったり、テニスコートがあったり、お城があったり、いろんなエリアがある。そして、ランニングや自転車ラン用の道路も完備されている。これまた、ニューヨークにはランニングしている人たちが本当に多い。朝に公園を散歩したり、ランニングしたり、というのがニューヨーカーたちの粋な日常なのかもしれない。

大きな湖
ベルベデーレ城
美しい木々たち

世界の大都市だけれど、これだけ自然豊かな公園があることは、この街に豊かさや美しさをもたらしていると思う。東京だと代々木公園や明治外苑とかになるのかなあ。

結局セントラルパークの居心地がよすぎて、ほぼ毎日散歩に行っていた。もしニューヨークに住むのなら、絶対セントラルパークの近くに住みたい(家賃高そうだけど笑)

4.コロンブスの日って知ってる?

今回のニューヨーク滞在では、特に観光らしい観光はしていないのだけれど、いくつかここは絶対に行きたい!というところに行った。
1つは現代美術館(MoMA)。現代美術好きの私からすると、ここは行っておきたかった。

セントラルパークの散歩から地下鉄を南下して、現代美術館に向かう。目的地の駅に着いて現代美術館を目指していると、途中でパレードのようなものが行われていた。それにより交通規制があり、そもそも私の行きたい方向に道路を渡れなかった。

楽器隊のような人たちの行進、イタリアの旗を持って手を振る人たち、賑やかな音楽が鳴り響くステージで踊る人たち。

道ゆく人たちもパレードを見学し、手を振ったり写真を撮ったりしている。

たくさんの人が行進をする
楽器隊の人たち

何事かと思い、調べると、コロンブスの日(別名先住民の日)のお祭りとのことだった。元々はコロンブスがアメリカ大陸に上陸したことをお祝いされていた祝日だが、昨今のコロンブスの先住民迫害などの認識の変化を受けて、名前を先住民の人たちのアメリカにおける貢献を讃える先住民の日に変える州も出てきている。州によってはこの日を祝日として認めていない州もあるそうで、その認識は州によってばらつきがある。

なんだか複雑だけど、日本でいう建国記念日に近いのかなあ。こういう国の成り立ちや民族、アイデンティティというところに対して、単一民族国家の私たちは敏感ではない。

あとはなんでイタリアの旗なのか、ということでいうと、コロンブスがイタリア人で、元々アメリカに住むイタリア人の人たちからこの活動が始まったからとのこと。

アメリカならではの文化背景を知ることができ、こういうニュースは改めてクローズドな日本だと流れて来ないよなあと思った。世界のニュースを知るために、世界のニュースを毎日英語で聞いたり読んだりする習慣をつけた方が良いんだと思う。

肝心のMoMAは、フロアが5階まであって、見るものも多く、とても広かった。有名どころのピカソ、マティス、クリムトなどの絵もあったし、私の好きなマグリットのThe Loversが見れてよかった。結構日本人画家の作品が多いのも、ヨーロッパの現代美術館と比べて印象的だった。

The Museum of Modern Art
The Lovers
クリムト
これを書いた画家さんは最後自殺してしまったらしい、、
The visitorというタイトル、アメリカ人画家の絵
菅井 汲さんの作品

私は企画展としてやっていたブラジル人アーティストの作品が好きだった。イマージョンな絵の横に、詩のような文章が必ず付帯している。その世界観が優しくて、思わず引き込まれた。

ブラジル人アーティストTadaskiaさんの企画展
黒いものたち、つまり妹たちが閉じ込められているか、飛んでいるか見てみましょう
私は目を閉じて幸せになり、心は静かになりました

でも見るのに少し疲れて座ってたら、通りすがった警備員さんみたいな人から「Are you enjoying?」と聞かれた。疲れた顔をしていたのかもしれない。

あとは別日に、FIT(Fashion Institute Technology )と呼ばれるニューヨークのファッション名門校に付帯した美術館にも行った。ちょうどアフリカのファッションデザインの展示をやっていて、いろんなメッセージが込められたカラフルでさまざまな生地感、デザインの服を見るのは楽しかった。ニューヨークに住んでいると、こういう個性の磨き方やセンスのようなものをたくさん吸収できる気がする。

FITのミュージアム
企画でやっていたアフリカファッション編
かっこいいスーツ
メッセージを服に切り貼りしてるセットアップ
アフリカの伝統的な生地を活かしたワンピース
パッチワークワンピース

SOHOに買い物にも行った。SOHOはニューヨークの南のエリアで、おしゃれなファッションのお店やアート、カフェなどが集う街。

ここは10年前にも行った気がするけど、そのときの記憶が全くない。唯一覚えていることとすれば、当時今みたいに海外用SIMをいれて通信するみたいな考え方がなく、Wifiにつなげるべくマクドナルドを探していたときに、道ゆく人お姉さんに「マクドナルドの場所わかりますか?」と聞いたら、「私ヴィーガンだからマクドナルドはわからないわ」と言われたことくらいだ。なんかそういうこだわりや価値観があるんだな、ということをおぼろげながら思った記憶がある。

ニューヨークならではの素敵なセレクトショップや、どこにでもあるグローバルブランドも、なんでもあるから、本当に便利だ。
このまま日本に帰るなら、セレクトショップで買い物したかったけど、まだまだ私の旅は長い。バックパックを必要以上に重くすることはできない。ただ、ニューヨークの寒さに耐えられるよう、ZARAで上着と長袖を買った。日本のZARAより海外のZARAの方が品揃えがおしゃれな気がいつもしてるけど、真相はわからない。

SOHOでショッピングをした日の最後、歩き疲れたのとトイレに行きたくて、カフェを探したけど、スタバでは同じような人たちでトイレ待ちの列ができていた。

結局隣にあった、ジュース専門店に駆け込んで、フルーツスムージーを飲んだ。日本にも最近よくあるお店。そしてまた近くの地下鉄の駅からホテルへ戻った。

ニューヨークにいる間毎日3万歩くらい歩いてた笑

5.やっぱり食費が高いニューヨーク

今円安ということもあるし、そもそもアメリカは物価も高いということは周知の事実だろう。

ヨーロッパで、物価の高さは経験済みだったので、ニューヨークの物価自体が飛び抜けて高いとは感じなかった。

MoMAに行った日の昼、人気のハンバーガーレストランに行って、ハンバーガーとポテト、レモネードを頼んで、だいたい32ドルくらいだった(それでも高い)。

食べたハンバーガー

でも問題は、アメリカならではのチップ文化だ。ヨーロッパの場合あらかじめサービス量がインクルードされたお会計が出てくることが多いけど、アメリカの場合はチップの金額を自分で書いて、渡さないといけない。

相場的には15〜20%と言われていて、上記のレストランの場合、大体6ドル、つまり1,000円近くをチップで払わないといけないということだ。

高くない?笑

あとこれは文化や社会の構造的に仕方ないのかもしれないけど、チップがないと成り立たない給料体系ってどういうことだろうと思う。
職種に関係なく、全ての企業は十分な給料を従業員に支払うべきではないのかと思う。
改めて考えたら不思議。

そしてそんな大したサービスを受けてないのだとしたら、チップは払わなくて良いのだろうか。そもそもアメリカで良いサービスを受けたって感じたことってほぼないのだけれど、、、

その後はあんまりちゃんとしたレストランで食事はしてなくて、ピザ屋さんやラーメン屋さんなど手軽に食べられる系のものを食べていた。

ピザ
台湾の会社が経営するラーメン屋

アメリカのハンバーガーやピザは大きくて、お腹いっぱいになるから、大体昼に食べると、夜ご飯は食べないでいるとちょうど良い。

あと、1度ホステルの近くのカフェでコーヒーとケーキを朝ごはんで食べた。いつも人が並んでいて、先も常に満席の人気店。バクラヴァと呼ばれるナッツがたくさん入ったパイのようなケーキを食べたけど、シナモン?と少しお酒の香りもして美味しかった。

コーヒーとケーキ
店内は常に満席

最後の日に行ったお寿司屋さんだけ、多分チャイニーズの人が経営していたからか、チップがなかった。そして店員のお姉さんはこれまでのアメリカの飲食店の中で最も丁寧だった。

寿司屋で頼んだ弁当。不思議な組み合わせ、、笑
味噌汁

6.ニューヨークの街で感じたこと

コロナの期間のアジア人ヘイトが一時期ニュースになっていて、今回どうなんだろうと思っていたけど、もうコロナも落ち着いたからか、全くそういった酷い扱いを受けるみたいなことはなかった。

ただレストランにしろ、ホステルにしろ、空港にしろ、あらゆるサービスや街を歩く人にしろ、フレンドリーというより全体的に雑くてそして他人に興味がない人が多いように感じた。こちらから頑張って話しかけないと応じてくれない。それは都会ならではで、東京も同じなのかもしれない。でも少なくとも10年前ニューヨークに来たときは、すごく街が活気があって、フレンドリーな人が多いように感じたのだけどなあ。私の思い出の中で美化されているだけなのかなあ。

前、ニューヨークに来たときは、地下鉄でパフォーマンスをする人たちやホームレスの人たちもいっぱいいた。未だ物乞いの人はいたけれど、今回そういった人たちはあまり多く見なかった。スタバに行った時にBGMに合わせて踊りながら熱唱する店員さんはいたけど。

ホームレスの人に関しては、調べたところニューヨーク市がホームレス対策のために、シェルターを提供したり、仕事のマッチングを行なったり、さまざまな取り組みをしているらしい。

あとはいろんな民族の人が暮らしている街だな、と改めて思った。白人系の人がものすごく多いわけではなく、黒人の人も、メキシコや南米系の人たち、アジア人の人たちなど、いろんな人がいた。

でもその中で自分のアイデンティティを大事にして、戦って生きていかないといけない街なんだと感じる。

少し面白かった出来事としては、1回街中の公衆トイレに行った時に、管理人みたいな人がトイレの前に立っていて、しばらくたっても個室から出てこない人のドアをバンバン!と激しく叩いて「Somebody waiting!」と叫んでいた。日本では絶対見ない光景に笑ってしまった。

でも思った以上に公衆トイレは綺麗で、居心地がよかったし、管理人の人も空いてる場所を案内してくれて親切だった。

あとは10月ということもあり、ニューヨークは街中がハロウィンだった。ところどころにかぼちゃがあったり、可愛らしく装飾している家もあった。本当に家庭のイベントとしてハロウィンが根付いてることは、また日本との違いだと思った。

ハロウィン装飾なおうち

8.パワーをもらったライブパフォーマンス

ニューヨークに来て4日目の夜に、タイムズスクエアの近くにあるソニーホールというところで行われた、Travis Japanのライブに行った。

SONY HALL

たまたまYoutubeで見たことをきっかけに、かっこいいダンスパフォーマンスと、世界を目指すチャレンジングな姿勢に惹かれて、ファンになった。日本でライブに行ったら、熱いファンの人たちに圧倒されそうで、密かにデジタルコンテンツのみで応援してきた。だけど、海外のライブなら日本人も少なくて初心者でも楽しめるかもしれない。

それで事前にチケットを買って楽しみにしていた。

ライブは当日18時45分開場で、会場の近くで時間を潰そうと16時半くらいにそこら辺をうろうろしていたら、ソニーホールの入り口からすでに長蛇の列が並んでいた。そうだ、チケット番号が特にあるわけではないから、早いもの勝ちで前の方で見れるのだ。早くから並んでいる人たちは果たして何時からいるのだろうか。ファンの人たちの熱量、すごいな、、、

並んでいる人たちはほぼほぼ日本人で、たまにアジア系の人や日本人の彼氏がアメリカ人みたいなパターンもあった。結局お客さんは、日本人が8割くらいだった。まあそうだよね、、

私も勢いに任せて並んで、そこからひたすら待ちの時間。前にいた日本人アメリカ住みの親子と、後ろにいたニュージャージー住みの日本人女性と少し仲良くなった。みんなライブに行くのは初めてとのことだった。

そしてやっとの思いで開場したあと、そこからさらに1時間待って、20時過ぎに開演。

開演を待つ人たち

やっぱりジャニーズのファンの方々もいて、よくある応援うちわや自分の推しのメンバーカラーのペンライトを初めて見た。

それでもライブはめちゃくちゃ楽しくて感動した。そもそも箱が大体1000人くらいの会場で、とても近くで見ることができたし、ダンスも歌も生の方がより素敵でかっこよかった。

例えばまだ英語が発展途上だったりするけど、それでも海外にチャレンジして努力する姿は素敵だし、私も同じように頑張ろうと改めて思えた。

ということで、また海外のライブがあったら行きたいと思う。

9.まさかのMissed my flight

ニューヨーク最終日は、特に予定がなく、その日の、15時過ぎの飛行機でパナマに向かう予定だった。

それで、朝近くのベーグル屋さんでベーグルを買って、ハドソン側沿いのリバーパークを散歩した。こちらもランニングしている人や犬の散歩をしている人たちがたくさんいて、たくさんの木々とともに秋の空気を感じることができた。

クリームチーズが入ったベーグル
リバーサイドパーク

コロンビア大学が公園の近くにあったので、少しだけ見に行った。セキュリティでキャンパス内には入れなかったけど、とても大きくて立派な大学だった。

その後、ランチでお寿司を食べてゆっくりしていたら、意外とフライトまで時間があまりもうないことに気がついた。

やばい、優雅な気持ちに浸り過ぎて、完全に本来の目的を忘れていた、、、笑

この時は飛行機を逃すなんて1mmも思ってなかった

パナマ行きの飛行機は、ニューアーク空港というニューヨークにある3つの空港のうち、ニュージャージーに近い場所にある空港から出ることになっている。自分のいる場所から、大体1時間でその空港に行ける予定だったのだけど、ちょうど良いエアポート行きの列車に乗れなさそうで、到着予想時間は出発の1時間半前、、

かなり際どい状況だったけど、なんとか走ったりしたら間に合うと思い、空港の駅に着いた瞬間、激走をした。ただ、想定外だったこととしては、空港の駅と空港は少し離れていて、徒歩15分の距離だった。アメリカの空港の大きさをなめていた。息が上がってぜいぜいしながら、やっとの思いでチェックインカウンターについたのがちょうど搭乗の1時間10分前とかだった。

それでチェックインをするも、チェックインの時間は過ぎているとのこと、、焦って空港のカウンターの人に相談するもダメだと言われ、混乱する。事前チェックインを元々試していたけど、それもパスポートのチェックが必要とかで拒否されていた。

それでどうしたら良いのかそこにいたスタッフの人に相談したら、ユナイテッド航空のオンラインサポートサービスみたいなやつに繋いでくれた。そこで追加料金なしで航空券を交換できるとのこと。ありがたい。。

オンラインチャットで、搭乗に間に合わなくてチケットを交換したいというと、今日の便はないと言われる。まじかい、、
明日の同じ時間ならあるとのこと。私に選択肢はない。

ということで、丸2日あったパナマの滞在が1日になってしまったけれど、しょうがない。

次の日の便に変更をしてもらって、とりあえずは胸を撫で下ろしたのだった、、。

空港ホテル滞在編と束の間のパナマ滞在編につづく、、、

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Hisako | 働きながら世界一周
「働きながら世界一周」と銘打ってはいるものの、旅の刺激からインプットを得て、書くお仕事をもっと増やせたらなと思っています。 少しでも良いな、今後も読みたいな、と思ったらサポートいただけると励みになります!!!