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向日葵が咲き乱れる美しきブルガリアで、トラブル続きのバタバタ旅行記【DAY81-84】|働きながら世界一周
ついに世界一周の旅も、ヨーロッパエリアへ突入した。
トルコからブルガリアへ。ブルガリアといえば、ヨーグルトのイメージだろうか。今回ブルガリアに行って1番印象的だったのは、少し街から離れて車や列車から見える、向日葵畑だった。想像を超える規模で一面に広がっていた。
調べたところ、ブルガリアの主産業は、資源開発の他、やはり向日葵、果実やタバコなどの農業生産も盛んなようだ。
また長年の社会主義の影響なのか、駅やお店は少し寂れたものも多かった。あとは基本大半のサービスにやる気がないように感じた(笑)
トルコのお節介サービスに慣れていた私からすると今回だいぶ苦労した部分が多かったけれど、人々の心の優しさは感じることができた。
そんなブルガリア旅行記。
1.イスタンブールからブルガリアのロングトレイン
トルコのイスタンブール、ハルカリ駅からブルガリアのソフィア行き、20時発の夜行列車。多くのバックパッカーたちが同じ列車に乗るようだ。
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私は事前にイスタンブールのシルケジ駅というところでチケットを買っていた。トルコからヨーロッパエリアにかけて、ユーレイルパスと呼ばれるヨーロッパの鉄道チケットを買うための割引パスが使えるようで、私は1度買ったのだけど、結局予約が直前すぎてユーレイルパスは使えなかった。それで、結局リファンドしてしまった。諸々事前に予約できるのであれば、使った方がお得なようだ。
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基本的にそれぞれの国の鉄道のオンラインショップで、鉄道チケットは買えるのだけど、なぜかイスタンブールからソフィア行きは買えなかった。ので、駅のチケットオフィスに買いに行ったわけだ。
今回の列車は、2等席で4つのベッドで構成されたコンパートメントだった。
座席を買う時に特に何も指定していなかったけれど、私は上段席だった。
同じコンパートメントでは、ドイツ人女性2人が一緒だった。おそらくカップルだったと思う。最初私は上段で寝ようとしていたのだが、狭い&冷房が異常に寒く、とても寝れる状況じゃなかった。そのドイツ人カップルは、「私たちは一緒に寝るからあなたは空いた下のベッドで寝ていいよ」と言ってくれた。なんて親切なんだ。
1人ですら狭いシングルベッドで、2人で身を寄せ合って寝ているのを見て、少し申し訳ない気持ちになったけれど、ありがたく甘えさせてもらった。
途中夜中に国境越えのパスポートチェックで叩き起こされた。
列車に乗っている時のパスポートチェックのやり方も色々あって、ポリスが直接車両に来る時もあれば、今回トルコの出国は1回列車を降りて、駅の中にあるパスポートセンターに並ぶというスタイルだった。
真っ暗い中をみんな眠い顔をしながら、ダラダラと列に並ぶ。担当者は人数が多いからなのか、順番が来て数秒でハンコを押してくれた。
その後、また列車に乗ってしばらくして、今度はブルガリア側の入国。こちらは、ポリスが列車の中に入ってチェックをするパターンだった。
特に問題なく終わり、無事に入国。
基本的に電車は進むスピードは遅い上に、ちょくちょく止まる。「これは時間通りにつかなさそうだね」とドイツ人女性たちと笑いながら話していたけど、予想通り大幅に電車は遅れた。
当初9時半くらいに着予定だったのが、結局ソフィアについたのは12時半だった(笑)
でもブルガリアに入ると、向日葵畑が一面に広がる景色が見えてきて、美しかった。
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2.ブルガリア料理屋で楽しい夜
ドイツ人女性たちとお別れをして、駅からホステルに向かう。
徒歩でも行ける距離だったけれど、路面電車に乗って移動することにした。ソフィア駅の地下にはいくつか小さなパン屋さんのようなものがあったけど、どこも寂しい雰囲気だった。
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そして、なんだか臭う。
ぱっと見ると、暗い場所で立ち小便をしている人がいた。
首都のメイン駅で、そんな風景が見られるのは、なかなかレアなのかもしれない。ただただ、暗く、そして、なぜかそこだけ光ってる場所があると思ったら、パチンコ屋だった。お客さんはどれくらいいるのだろうか。
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長時間の列車で、お腹が空いていたので何か食べたいと思ったけれど、パン屋さんは現金しか使えず、とりあえずホテルに向かった。
路面電車は番号ごとに行き先が変わるようになっていて、街の人の足となっている。最初乗り方があまりわからず、クレカのタッチ決済でも乗れるようだったので、タッチした。本当に決済できていたかは不明だけど、運転手さんには何も言われなかった。でも、その後は一応現金で運転手さんに払うようにした。
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ホステルについて、とりあえずお仕事。
夜になって、近くのブルガリア料理店でも行こうと思い、歩いて10分くらいのレストランに行った。
18時半くらいに行って、すでにテラスはお客さんで混んでいた。1階の席に案内してもらうと、ブルガリアの民族衣装が飾ってあったりして、素敵な世界観だった。
メニューを見ていると、隣の隣に座っていた老夫婦がやたらこっちを見てくる。アジア人が珍しいのだろうか。
老夫婦の方を私も見返すと、自分たちが食べている料理を指して、「料理、デカいわよ」とジェスチャーをしていた。確かにすごいボリュームだ。
結局メニューを見てもよくわからなかったので、豚のつくねステーキみたいなのを頼んだ。
それをきっかけに、老夫婦たちと少し英語で話した。
夫婦はオーストラリアから旅行で来たらしい。私が世界一周旅行を1人でしているというと、「いいねえ!」と言っていた。
それから料理が来たのだけど、案の定デカい笑
思わず笑ってしまって、その夫婦も笑いながら「Enjoy!」と言っていた。
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お酒も久々に飲んだ。ビールを飲もうと悩んでいたら、店員さんにこれがおすすめだよと言われたのがモレッティ(イタリアビール)だった。地ビールもあったのかもだけど、まあいいやと思ってそれを頼む。
だんだん店内は賑わってきて、1階席もほぼ満席になってくる。そのお店では、ブルガリアの民族音楽を生演奏で聴くことができて、なんだか陽気な気分になれた。そして料理もなんとか食べ切ることができた!
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お酒を飲んで少し酔っ払った帰り道、散歩するのは楽しい。
帰り道に、コンビニみたいなのがあったので、お水とスイーツを買った。ヨーグルトを買うか迷ったけど、プリンを少し緩くして上にクリームがかかったような、よくわからないスイーツを買った。
それを食べながら、夜道を歩く。少し警戒はしていたけど、夜21時過ぎだとまだ人通りもあって、大丈夫そうだった。なんだか少し幸せ。いや、めちゃくちゃ幸せだよな。
ちなみに、そのプリンもどきは、めっちゃ美味しかった。スプーンをもらうのを忘れたので、飲むプリンみたいな感じで食べた。全然商品名控えてなかったけど、また食べたいな。
3.教会巡りで結婚式に遭遇
次の日はお昼過ぎから、街を散歩して観光した。
ソフィアはブルガリア正教会の由緒正しき教会がいっぱいあって、1番有名なのは「アレクサルドル・ネフスキー教会」というやつなのだけど、それ以外にもいくつか回った。
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本格的な夏を感じる暑さで日差しが強い。
少し歩くと汗が出てくる中、路面電車と地下鉄、徒歩を駆使しながら観光する。
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聖ネデリャ教会と言うところに行った際に、ちょうど2組の結婚式が執り行われていたので、参列させてもらった。こういうオープンに開かれている結婚式というのも初めての体験だ。ゲストの人たちがどこまで招待されている人で、どこまでがたまたま通りがかりの人かもわからなかった。
日本のなんちゃって教会式ではなく、本格的な儀式で、少し不思議な感じ。神父さんと、ブライズメイド的な女性と、新郎新婦で、神様?の周りを何周も回っていた。でも教会がとても厳かな雰囲気なので、本当に神に誓って愛を育む覚悟が生まれそうだと感じた。
最終的には、教会から退場する2組を聴衆の人たちが拍手で送り出す。
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そんな場所でも、「お金ちょうだい」と物乞いの人がいるのもなかなか特殊だった。
教会内は撮影が禁止なのだけれど、お金を払えば撮影可能になる。せっかくなのでお金を払って撮影させてもらった。
豪華なシャンデリアに壁に敷き詰められたフレスコ画が美しい。アレクサンドルネフスキー教会もよかったけど、こちらの方の教会の方が私は好きだった。
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基本的に、ブルガリアのサービスは塩対応な人が多く、ホテルの受付の人も、レストランに入っても、カフェに行っても、なんだか素っ気ない。悪気があるわけではなく、そういう文化なんだと思う。
困っていたら助けてくれたりもするし、良い人なのだけど。
体が列車の長時間移動で疲れていて、夜にタイマッサージに行く予定だった。それで、事前にごはんを食べようと、屋台で売られていたハラルフードを食べた。
そこの店員さんはフレンドリーで、ちょっとブルガリアらしくなかったかもしれない。どっから来たの?動画撮ってるの?Youtubeやってるの?みたいな感じで結構色々と突っ込んで聞かれた。
そして、ごはんはすごいボリュームだったのだけど、おいしかった!
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マッサージが終わってからの帰り道、どうしてもトイレに行きたくなってしまって、日本みたいにコンビニがあるわけじゃないから、困り果てた。
しょうがないからトルコ料理屋さんに入ってトイレを貸してもらって、その代わりチャイだけ頼んだ。帰りにお金を払おうとしたら、「払わなくて大丈夫」と言われた。トルコ料理だからトルコの人なのかもだけど、こういう優しさは毎回沁みるなあ、、
4.本当に修行だった、リラ修道院
ブルガリアといえば、世界遺産である「リラの修道院」という有名な修道院がある。
10世紀ごろに、世を捨て神の声を聞くためにひたすら修行をしていた1人の僧の方が山にこもり、その人を慕う人が集まり僧院ができていったのがリラの修道院。
首都ソフィアから車で2時間ちょっとの距離にあり、最初ツアーを申し込もうと思ったのだが、公共交通機関としてもバスが出ているとの情報があった。だとしたら、安く行ける公共交通機関で行ってみるか、となった。
バスは直通のものが10時20分発との情報があったので、それで、路面電車でバスターミナルに行く。ちらほら人が待っていたので、そこにいたスタッフのおばちゃんに聞いたところ、「直通バスはないよ!」と冷たく突き放される。
どうやらドゥプニツァというところまで行って、そこでリラの修道院行きに乗り換える必要があるとのこと。世界遺産なのに、やる気がない。。
10時15分くらいにバスは発車をして、1時間ほどしてドゥプニツァにバスは着く。
ここで気づく。ドゥプニツァからリラの修道院までのバスは、朝の6時台と14時15分発しかない。そして、リラの修道院からドゥプニツァ行きは、午後は15時か17時、ドゥプニツァからソフィアへの最終バスは17時50分と書いてあった。
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あれ、これは詰んでいる、、(?)ここで待って14時15分のバスで修道院についたとして(ドゥプニツァから修道院までは車で1時間かかる)、帰り17時のバスに乗って、17時50分発のソフィア行きの最終バスに間に合う気がしない。
どう考えても観光客向けに親切なタイムスケジュールになってなさすぎて、どうしようとなった。
色々考えた結果、タクシーで行きは修道院まで行って、修道院15時発のバスに乗ってドゥプニツァに戻ろうと思った。それだったらちゃんとソフィアに帰れそう。
それで、タクシーのおじさんに交渉したら、最初片道60レフ(5,000円くらい)と言われた。ちょっと高いなあ、、、「50レフにならないか?」とお願いしたら値下げしてくれた。それでバスで修道院まで向かう。
途中の道では、どこまでも続く向日葵畑が見える。全部の花が
きっちり太陽の方を向いて力強く咲いていた。ブルガリアだと、この景色が初夏を知らせる合図なのだろうか。
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タクシーのおじさんが、「1時間で観光して帰りもタクシーに乗るなら、80レフでいけるよ」と提案してきた。いま思えばこの提案に素直に乗っておけばよかった、、、のだけど、少しでも節約をしようと思い、「いや帰りはバスで帰るから大丈夫」と言ってしまった。
タクシーのおじさんは車を飛ばしてくれて、50分くらいして、とても空気の綺麗な山奥にあるリラの修道院についた。
おじさんとはさよならして、修道院の中に入る。修道院は、露出の高い服はだめで、膝丈でちゃんとそでのある服を着ないといけない。
修道院自体は、周りが山々に囲まれているのもあって、何をみるとかではなく、風を感じながら敷地の中に座っているだけでも、良い気分になれた。
教会はたくさんのフレスコ画が描かれていて、それに圧倒された。
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あとは教会の中にある塔に上ったり、ゆっくりしたり、やれることとしてはそんなもの。もっと見るのに時間がかかると思っていたけど、私の場合は1時間で十分だった。
それで、入り口を出て、改めてバスがどこに来るのかを見てみると、何やらブルガリア語で注意書きが書かれていた。Google翻訳で訳してみる。
「ドゥプニツァ行きは、9時半と17時しかありません」
えー。私がタクシーに乗った意味、、そしてそうなってくると、ソフィアにも帰れないじゃないか!
いや、このサービスのやる気のなさになんだか腹が立ってくるレベルだったけど、違う方法を考えないといけない。
英語で調べていると、リラの修道院のホームページに行き当たることができて、17時のドゥプニツァ行きのバスに乗った場合、20時10分のドゥプニツァ発ソフィア行きの列車に乗ることができるとのこと。その場合ソフィアにつくのは22時すぎ。帰れることはわかったけれど、なんだか時間がかかりすぎる、、、
ドゥプニツァではない別の場所(ブラゴエヴグラト)経由で、16時50分発のバスで、さらに18時10分にソフィア行きのバスに乗り換えられるプランもどうやらあるようだった。
https://rilskimanastir.org/en/how-to-reach/
やっぱり誰かのブログとかは古い可能性があるので、正式な情報をちゃんと調べることの大事さを感じた。
とりあえず17時あたりまで何もすることがなかったので、教会の敷地内で、ただただ座ってぼーっとしていた。3時間くらい(笑)この日私がもう1つミスをしていたのは、充電ケーブルと変換器をホテルに置き忘れたことで、携帯もいじれないから、仕事も何もできない。
本当に修行僧のような気分で、何も考えず、ただ風を感じるという無の境地だった。でもそうやってると、自分の普段からの卑しさや欲も見えてきて、人生そんなうまくいかないよってきっと神様が教えてくれてるんだと思った。
やっとドゥプニツァ行きのバスが到着して、運転手のおじさんが小さいプラムを何個かくれた。酸味が体に沁みた。
できればブラゴエヴグラト経由で帰れるのなら、それで帰りたかったのだけど、本当にそのバスがあるかわからなくて、ベンチでぼーっとしていたら、いつの間にか16時50分になっていて、青いマルシュルートカのようなものが発車してしまった。多分あれだったんだろうな。
まあとにもかくにも無事にドゥプニツァに戻ることができて、予定通り列車で帰った。駅のチケット買うところのおばちゃんは相変わらず塩対応で、「チケットをほしい」と言ったら「は?」みたいな顔をされた。でも今の私はそんなことではくじけないのだ。
列車が来るまで時間があったので、ドゥプニツァ駅から少し歩いたところにあるイタリアン料理屋さんで、パスタを食べた。このパスタが最近食べた食事の中でも1番おいしくて、なんか泣きそうだった。
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旅は直通ではなく、寄り道してなんぼだから、そういうのを楽しむ気持ちも必要。だけど、仕事もしていて気持ちに余裕がないと、どうしても焦りも増えてしまう。時には覚悟を決めて、何かに立ち向かわないといけないんだろうな。
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無事にホステルに戻って、朝から放置をしていた洗濯物をランドリー室から取り出す。ああ、帰れてほんとうによかった。
5.ブルガリア鉄道で大、大、大失敗
次の日、朝6時50分ソフィア駅発の列車で、ルーマニアのブカレストに向かう予定になっていた。
事前にソフィア駅でチケットを買っていたのだけど、ソフィア駅で買えるのはブルガリア内の国境沿いの駅、ルセ駅までのチケットのみ。
オンラインでも買えなかったし、こういう公共サービスもブルガリアは塩対応だ。
とにかくルセ駅で列車を乗り換えて、ブカレスト行きのチケットを買う。それができれば、その日の夕方にはブカレストに着く予定。だったのだが、、、
朝からソフィア駅は、同じ電車に乗るバックパッカーや地元の人でだいぶ混み合っていた。駅で焼きたてのパンを買って食べて、列車に乗る。
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ソフィア駅から一駅の、ソフィアサーバー駅というところで1回別の列車に乗り換える。それで、しばらく乗っていればよかったはずなのだけれど。
1時間くらいして、どこかの駅で列車が止まる。同じキャビンには何人か旅人が乗っていて、みんなそこで乗り換えるようだった。
「君はどこまでいくの?」と旅人の1人に言われる。「私はルセまで行くよ」と言うと、「ああだったら乗り換えが必要だね」と言われた。
え、そうなん?となって、慌てて私もそこで乗り換える準備をする。今思えばその言葉は、ここの駅で乗り換えというわけではなくて、もう少し先の駅での話だった。
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でも私はそれに気づかず、その旅人たちと同じように違う列車に乗り換えてしまった。そして、列車が発車してから気づいた。間違ったと、、、(絶望)
正確に言うと、私はメズドラというところで電車を乗り換えてしまい、電車は全く違う方向に走り始めた(図のメズドラから西方向、本来は北東方向に行かないといけない)。それで、本来乗り換えが必要なのは、ブレベンという駅だった(でもそのときそれをちゃんと認識してなかった)。
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間違ってしまってどうしようとおろおろしていたら、駅員さんがチケットを確認してきた。それで「間違って乗り換えちゃったんです、、」と泣きついていたら、隣の席に座っていたブルガリア人のおじさんが助けてくれた。
「君は次の駅でおりて、一回メズドラまで戻って、それでまたルセ行きの列車に乗る必要があるよ」と。ブルガリアのサービスは塩対応が多いけど、こういう地元の人は優しい人が多い。
その言葉に従って、次の駅で降りる。駅のチケットカウンターで、メズドラ行きが何時か聞くと、11時台と言われた。その時確かまだ9時くらい。だいぶ待たないといけなくて、少しでも早く行かないと、ルセ行きの列車がなくなってしまうと思い、列車はやめてタクシーに乗ることにした。大体調べたら20分の距離。これだったらいけそう。
タクシーのおじさんも良い人で、現金がなくてATMに寄ってくれたり、多分料金もぼったくりではなかったと思う。
無事にメズドラ駅まで戻ることができて、またチケットカウンターのおばちゃんに次のルセ行きの時間を聞くと、11時48分とのこと。よかった。まだもしかしたら、今日中にブカレストに辿り着ける可能性もあるかもしれない。
それで、まだ時間があったので、メズドラ駅周辺で色々と計画の立て直しをした。どうやら調べると、ルセ駅からブカレスト行きの列車は1日1本しかなさそうだった(私がネットで調べる限り)。だとしたら、今日本当はブカレストまで行きたかったけど、ルセで泊まって、次の日の朝にブカレストまで行った方が良さそうだ。
急遽ブカレストの宿の日程変更とルセ駅の宿をとった。
本当に列車がくるのかドキドキしていたけれど、無事に列車が来て乗り込む。はぁよかった。
列車は順調に走り出し、2時間くらいしてまた止まる。私の向かいに座っていた人が降りて、列車はしばらく止まっていた。あれ、これはもしかして、乗り換えフラグかも、、、?と思って、一応聞いておこうと駅員さんに「この列車はルセに行きますか?」と聞く。そうすると駅員さんは「いや、行かないよ。君は乗り換える必要がある」と言われる。あぶな。ここは乗り換えが必要なプレベン駅だった。
それで、ホームの階段を降りて、ルセ駅の列車があるホームに移動する。
気づけて本当によかった、、、
基本ブルガリアの鉄道は、案内のアナウンスとかほとんどないし、あってもブルガリア語だし、駅員さんもチケットカウンターの人も塩対応なので、自ら情報を取りに行かないと永遠に目的地に辿り着けない気がする。
そこから14時35分発のルセ駅に乗った。この列車は久々の空調が効いていない地獄列車で、汗が噴き出し水分を飲んでも飲んでも足りなかった。
それでもなんとか、17時ごろにルセ駅についた。苦労して移動した分、ついた時の達成感はひとしおだった。
ちなみに、ブルガリアの列車は、落書きに落書きが相まって、とってもアーティスティック。不便だけれど、私は好きだなと思った。
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6.1泊の小休憩、ルセ滞在
ルセ駅からホテルまで徒歩20分くらい、ただブルガリアの夏の17時は、まだ太陽が燦々と照りつけ、歩くのもだいぶ辛かった。ここで、私はお気に入りだった帽子がなくなったことに気づく。多分どこかに置きわすれたのだろう。
色々と散々だけれども、まあこれも自分の体験として、経験値となるし、前向きに捉えるしかない。
ホテルにチェックインして、しばらくゆっくりしたあとに、ルセの街を散策した。ルセは何があるわけではないけれど、おしゃれな街並みが広がっていたり、レストラン街があったり、ちょっとした公園があったりした。
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歩いている中で、アウトドアショップを見つけたので、そこでとりあえず暫定的につばつきの黒いキャップを買った。やっぱり帽子がないと、これからの夏のヨーロッパの日焼けに肌が耐えられない気がする。ちょい謎のロゴがださいけど、まあ許容範囲。
それからレストランで夜ご飯を食べた。なんとお寿司も売っているシーフード料理屋さんだった。お寿司自体は、いわゆる創作系のロール寿司(サーモンとかマグロとか)だったのだけど、これが意外と頼んでみたら美味しかった。醤油もキッコーマンの醤油だったし、ちゃんとお箸も出てきて、感動。海外の寿司店と言われて、なんか絶対そんなの日本の方が美味しいやろって思うけど、進化しているんだなあ。
それからお腹が空いていたので、結構な量のイカリングも1人で食べてしまった。
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その次の日の朝5時50分のバスで、いよいよブカレストに向かう。まだまだ旅は続くよ!
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