深夜のコンビニでやばいアイツに絡まれた話
先月の話なのですが、安住の地だと思っていた世田谷で、立て続けに2回も同じ人に絡まれました。こんな思い、高校生の時以来で、30代後半の僕はびっくりしました。
男との出会い
仕事も終わって、安定の終電一本前で最寄り駅に到着し、そこから歩くこと10分。大きめ通りに出て、青の時間が異常に短い横断歩道を渡ろうとした時のことだった。
渡った先に一人男が立っていたのと、こっちを見ている気がしていたので、ついちらっとその男を見て、なんか目があったので「知り合い?」と思いながらも、この付近にこんな友人はいないな。とコンビニに目を移し、コンビニに入った。
それでも、なんか視線を感じたので、明るいコンビニの店内から男がいた方向を見てみたのだが、窓で反射して暗い外はよく見ることはできなかった。
深夜にコンビニに寄るのは、なにか新作アイスが出てるかな〜とウィンドウショッピングのように店内をぐるっと回って見た。このコンビニはなぜか距離を離してふたつのアイスケースがあるのだ。しかし目ぼしいアイスはなく、そのままコンビニを出た。その時にちらっと横断歩道の方に伏し目がちに見てみると、男がこっちを見ているような気がしたが、そのまま歩いてみたんだけど、、
「絶対こっち見てるわ・・・」
と、めっちゃ気になって、距離を取りつつ振り返ってみると・・・
男「おい!!!」
僕「え?」
そして、男に絡まれる
「なんだよ、おい!」と言いながら、追いかけてきたのだ。人通りは多くない世田谷の住宅街、これは気をつけないと危ないぞ・・・と心構えを持って、男を真正面から迎えることにした。
「なにガンつけてんだ、どこのもんだよ?」
という、『いきがってるやつの喧嘩ワードベスト10』や、『街歩き!喧嘩売るときに使える単語集』の例文には絶対に入っているであろう喧嘩言葉でテンション高めに絡んできたのだ。もちろん僕のテンションはだだ下がりである。
質問をされたら、アンサーをするのがヒップホップ!アドリブで韻を踏めるのか心配だったけど、こういう時はスピードも大事。すかさず「この辺ですけど」と韻も踏めないアンサーにフロアもがっかりだ。しかし、フロアよりも熱くなっている男は連続で
「やっちゃうよ?」「あん」
「やっちゃうよ?」「あん」
「やっちゃうよ?」「あん」
って連呼されて、殺るなのか、ヤルのかわかんないけど、目的語も言ってくれないので一般教育を受けているのかは不明だが、落ち着いて服装や持ち物を見てみるとちゃんとした格好に、薄めのコート、青いビジネスバッグを肩をにかけている。しかも、高ポイントなのはちゃんとご時世よろしくで、耳に優しいタイプのマスクをつけて絡んでくれている。僕に飛沫を飛ばさないように気を使ってくれているのかもしれない。
しかし、目はすごい、人にガンを飛ばすとはこういうことなのかと、漫画では見れない生での距離で眼力を拝んでいる。ちなみに僕と同じくらいの30代後半といった感じの男だった。決して10代ではない・・・
もしかして、酔っ払ってるのかな?これはマジで相手しちゃいけないなぁ。と僕も本気モードに入って、とりあえずこの場をおさめるように頑張ることにしました。
とりあえず内心めちゃくちゃむかついてますが、そこはぐっと我慢して・・・声のトーンを落として、低姿勢で、煽らないように、男に説法を説くように話しかけました。
「横断歩道を渡ろうと思ったら、正面にいらっしゃったので知り合いかなと思って確かに見てしまいました」「僕は喧嘩とかしたいタイプでもないですし、睨んでいるつもりもないです」「不快な思いをさせてしまったならすみません」と坦々と説明しました。
すると、びっくり。「勘違いならいいや。気にしないで、かえっていいよ」と、解放されたのだ。すぐに背中を見せてもいいのだろうか・・と少し警戒しつつ、ついて来てないよな・・・と振り返ることもできず、首を曲げずにできるだけ目を後ろに回しながら、無事に帰宅。
その夜は本当に気分悪く、イライラして眠れないし、どこにもぶつけられない憤りを感じつつ、寝た。ちゃんと嫌な夢も見ました。(笑)これで終わるかと思ったらその2日後、なんとまた会ってしまうのだった。
続く