花から教わった人生で本当に大切なこと
私はお花が好きです。
前は全く興味も関心もなかったのに、
ある日突然私の世界にお花が入ってきました。
私はお花を生け始めて、1年半になります。
「お花をやっている」
というと、
「どこぞのお嬢さんや?」
と思われる方もいるでしょう。
まさに私自身がそうでした。
「花を生けるやつなんかは、どーせ金持ちのボンボンや」
もしくは、
「幸せなやつがやるたわごとじゃ」
と思っていました。
本当にすさんでいたんです。
心も体も。
まさに人生の底辺でした。
ボロ屋に住み、大雨の日は雨漏りで天井が落ちてくるような家でした。
風呂などは当然なく、一時期は真冬なのに家の壁もありません。
外から丸見えの、風が吹きっさらしの中で何とか耐え忍んで生きていたことを、今でも鮮明に覚えています。
私の心は真っ茶色でした。
まさに家中の色が真っ茶色だったんです。
そう、とにかく「汚い」
私の世界からは色がなくなっていました。
全てがグレー色に見えていました。
そんな時です。
旦那が小さな花束を買ってきたのです。
ちょうどその時は私の誕生日で、でも、私たちは本当にお金がなくて、私は物など買ってきてとは言えませんでした。
「残るものはいらない」
「心に伝わる何かがほしい」
と彼に伝えました。
だからでしょうね、彼は必死に考えて小さな花束を買ってきたのです。
「何の役にも立たねーもの買ってくんじゃねーよ」
私は彼に一言投げつけました。
はっきり言えば、金が欲しかった。
これが本音です。女の本音。
やっぱり花より団子。
花なんか買ってないでさ、1円でも2円でも稼いでこいよ。
それが本音でした。
「もうこんな貧乏生活は嫌だ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
本当に心から荒んでいたのですね。
花なんか買ってきたって生きていけるわけじゃない。
「心に伝わるもの」と言いながら、結局「現実的な何か」が欲しかった。
とにかく生きるのに必死でした。
それでも致し方なく、私はその花束を小さな花瓶に生けたわけです。
もちろん、当時は生け方もお花の「は」の字もわかりません。
だって花なんかどーでもいいんだもん。
適当にパサッと水の中に投げ込んだ程度ですよ。
そしてもちろん、私はその花に目を留めることなど一切ありません。
目の前の現実を必死で変えようともがいていました。
でも、ある瞬間、
本当にある一瞬を堺に、
突然、
「パーーーーーーーンッ」
と私の視界にお花が入ってきたのです。
本当に一瞬の出来事でした。
今でも鮮明に覚えています。
まっ茶っちゃだった私の世界に、
突然色が入ってきたのです。
突然その花束を中心に、
「パーーーーーーーン」
と私の世界に色が戻ったのです。
それはまさに、
再生であり、
蘇生であり、
私の中の死んでいた世界が、突如息を吹き返した瞬間でした。
これには本当に驚きました。
「あれ?もしかして私ってめっちゃ豊かなの?」
と思ったんです。
「あれ?お金がなくても、私って豊かなわけ?」
と驚きました。
「お金がなくても、私だって豊かになれるんだ♡」
そう思いました。
そしてこの時確実に、
私の世界には彩りが戻っていったのです。
これが私と花との出会いでした。
今まで私はお金がなければ豊かになれないと信じていました。
でも本当は、
小さな花一輪でも、
私たちの生活が豊かになることを学びました。
私たちは何を追い求めて必死に毎日を生きているのでしょうか?
本当はこの世界はこれほどまでに豊かな色彩に囲まれていたのですね。
はたと大事なことを花たちから教わったような気がします。
「本当の幸せとは何か?」
これからも自身の生活を振り返りながら、考えていきたいと思います。
Flower Lifeコーディネーター♡Akisa
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?