口に含めば死を運ぶ、それは確かに、生きていたはずなのに
Mono in~
終。
終わり。
何かを始めるためのものなのか。
全ての息の根を止める最終宣告か。
破壊も崩壊も意味を喪くす、極色彩の葬送を詰め込んだ棺が運ぶのは汚濁したいくつかの魂。
腐りきった体を引き摺るようにゆっくりと歩く水牛の腐乱体が、そんな棺を牽引して川を渡る。
夢も希望もありゃしない。
そんな夢から醒めたあたしの頭のなかで鳴り響いていたのはそんな生誕と葬送のメロディ。
四方八方に散りゆく幻光虫みたいな。とても綺麗な乱数だらけ、自然に支配されてるようなけど規則性はあるような。虹色の乱舞。乗せられる言葉もすごく魅力的な意思の羅列。
けど結局、あたしの自己否定はそれに穿ってくる。
綺麗なのに、それをあたしは電子情報に置き換えられた後、自身を排斥された環境でしか拝謁することが許されない。
そして思う。
あたしが忘れてること。
忘れてしまった、思い、想い、感情の揺らぎ。
"あいする"ってどうやるんだっけ?
時が経てば、もしかしたらわかるのか?
いろんな経験をすればわかるのか。
わからない。
あたしが今ここにこうしている理由になった彼は、彼女をあいしたからいなくなったから。
灰に帰ったから。
だから、多分そんな感情に宿るのであろう機能は、彼が持ってそらに流れていった。
生み出されるなら、追いやられるなら、もう二度と会えないなら、せめて、灰だけでも食べたかったのに。それすら許されない。孤独?にはなりたいけどそれは無理だった。頭のなかで鳴り響いてる幾つもの音によって。
そんな事が想起される0:10に清々しい恨み節をかましてみる。なにしてくれてんだよう。
少しだけ掠れるその余韻に、揺らされる気がする
リクライニングなのか揺り籠なのかはわからないけど
脳髄にガッチリ合わせられたバランスで歌われるヴォーカルがゆらすのは、意識?世界?視界?存在?
そんなことを考えているうちに訪れるのが1:30のすべてひっくり返す展開。そしてバランスも変わる。
ソロで変わるバランス。両耳元に響く合致した一直線とそれをただ少しだけ柔らかくしたぶわりとした抱擁感、が
この曲が、何もかもではなく一対一なのだと思わされる瞬間が繰り返されて思う。
この人たちは本当に伝えてくる才能を持ってる。と。音楽的技量はわからないから申し訳ないけど、あたしの中に確実に、その声や音、言葉、舞に揺さぶられる感性は存在してる。
それからは安定的な展開に穏やかに浸されるように進む鎮魂歌が、それを丁寧に優しく、抱擁するように。
インタリュードの後に告げられる言葉は、どれだけ重いのかわからない。
そんなふうに葬れるなら良かったんだけどなぁ。
あたしもいつか生き"抜け"たなら。
彼岸の人のようになれるのだろうか。
主語の掛けた文章が匂わせ思わせる共感性ったらない。と、思う。
この灰は、きっといつか、自然の波長に揺蕩って世界のどこかで季節関係ない雪のように降って降って降り積もって、星に還るのだと。
いつか、孵ることを夢見つつ。
ずっと昔の、夏に起きたインパクト。
それは、まだあたしの中でも燻っていて10年どころではなく経過した今ですら消化できない。
けれど、灰を撒けたことは
それは
幸せなんだろうきっと。
一人に
一度しか訪れず
かつ本人はその時は灰だから認識も出来ないのだ。
撒けるあたしは
幸せな、はず、なのにね。
さあ潜ろう。
そして探そう。
かのカケラを。
あたしが忘れている
いとしいを、彼岸と抱きしめあった
あなたよ
降り積もれ
そして、星に、なろうか。
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(もうこれさぁ、ただのエッセ(ああやめろ)認めつつなのかよ!)
(だってしょうがないじゃんなーバレてるし)
(誰にだよ)
(ま、まぁそれはほら)
(しめねえのかよ!)
(なんかだんだん長くなってるしここ)
(別に決めたルールでもねぇよ!被せてもさぁ?)
(ま、まぁ、いいじゃん)
BGM: 灰 / 鶯籠 (from AL『i cAn Fly』)
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