今回は諸富祥彦さんの「孤独であるためのレッスン」についてご紹介します。
著者はひとりでいられることを、これからの社会を創造的に生きてゆくための能力として提唱しています。
運命の感覚に開かれた生き方考え方
ひとりでいることは決して悪いことではありません。自分のひとりを受容し肯定する自己肯定することがスタートとなります。
ひとりじゃいられない症候群
インターネット、メール、SNSなどによってつながりすぎた社会環境の変化が、このような孤独嫌悪を引き起こしているのでしょう。
著者は充実した孤独を手にする条件として八つの条件を上げています。
ようは、理解してくれる人だけ理解してもらえればいいと考えれば気は楽です。悩む必要はありません。
人間のさまざま捕らわれや苦しみの背後には、ある偏った歪みのある無意識の信念やバイアスが存在している場合が多々あります。
孤独においては心を開いて生きることが大切で、素直に大切なものや魅了されるものを認めてあげることです。
大切な人生の使命感や自分のミッションに気づくことができれば、人はひとりでも強くなれます。
死を直視して、人生のゴールつまり逆側から見れば、自分にとって本当に必要なものが見えてくるかもしれません。
メメント・モリというラテン語は死を忘れるなという意味だそうです。
それは自分にとって本当に大切なものとそうでないものとを見分ける目を持てということです。
私という人生の作品、物語と言ってもいいかと思いますが、それを構想していくには想像力、イマジネーションが必要です。自分の人生の主人公は自分です。仏教でいう自灯明ということになります。他人に言われるままの人生ではありません。
祖父母、恩師、友人などいざというときに支えとなってくれる人がいると孤独な人間にとって支えになります。
そういった場合、広く浅くの付き合いではうまくいきません。少ない人と深い付き合いを通して信頼関係を築くことのほうが大切のようです。
自分を認める。自分の心に耳を傾け自分の声を聴くことが大切です。
自分の内側と対話するそのためには孤独で一人になることが必要なんですね。