さよならいつか
きみは、本を読むのが好きですか。
ぼくは、物語を読むのが好きです。
そして、その物語の登場人物がいたはずの場所を歩くのも好きです。
彼ら、彼女らの息づかいが聞こえるような気がする。
彼らの記憶がそこに留まっているような気がする。
物語を読むことは、その経験たちを仮想的に経験する過程なのかもしれない。
決して自分が経験することはなかった物事を、自分の足で辿ってみる。
物語と自分がシンクロする体験。
そこに、ぼくが経験していないはずの新たな物語がぼくの記憶として生き始める。
(@The Mandarin Oriental Bangkok)