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ALUMNI STORY 株式会社グラファー 小寺 広晃(工学部卒)さん

東北大学の出身者や関係者でスタートアップ界隈で活躍されている方、そして官公庁や大手企業などにいるこれから東北大発のスタートアップに関わっていきたいと思われているOBOGの方々をご紹介する「東北大学スタートアップアルムナイ100人カイギ」このイベントで収録された東北大学OBOGの講演内容を「ALUMNI STORY」として記事化してお送り致します。
※東北大学スタートアップアルムナイの詳細についてはコチラをご覧下さい。


自己紹介:2014年3月に東北大学工学部を卒業

※こちらの収録は2023年4月に行われたものです
小寺と申します。よろしくお願いします。2014年に東北大の工学部情報知能システム総合学科を卒業しました。院には進まず、学部卒です。そこから、リクルートは当時分社化していたので、「ホットペッパー」とか「じゃらん」といったような、日常消費領域をやっていた、リクルートライフスタイルに入社しました。その後、いろんなサービスの立ち上げをやって、今はグラファーという、ガブテック企業のスタートアップで働いております。

新卒でリクルートに入社し、現在はガブテック企業のスタートアップで社長を務める

大学入学前:サッカーで全国大会を目指した学生時代、浪人を経て東北大へ

大学入学前から順に話していければと思いますが、私の育ちは大阪の豊中市というところで、伊丹空港がある場所で、大阪の中では北寄りの、比較的治安のいいエリアで過ごしていました。

高校まではずっとサッカーに熱中していました。公立高校だったのですが、部員が70人以上もいるようなところで、サッカーは結構強い高校でした。大阪には、スポーツ推薦を取っている私立高校がすごく多かったのですが、公立高校ながら全国大会出場を目指していて、本当にサッカーしかやっていなかったような高校生活でした。当然、受験は失敗して、そこから1年浪人して、東北大に入りました。現役の時は、阪大を受けていて、阪大が家からチャリで行ける距離にあったので、阪大に行こうと思っていたのですが、浪人している時に、今まで大阪で何不自由なく過ごしていたので、自分は他の環境に行ったら同じように楽しく生きていけるんやろうかと、浪人している時にふと思って、それなら同じ偏差値で、より遠くに行ってみたいなと思って、名古屋大学と東北大学を迷ったのですが、当時は東京より東に行ったことがなかったので、東北大に入りました。

高校まではサッカーに熱中、新しい環境を求めて大学は東北へ

大学入学後:大学では工学部に進学し、フットサルに打ち込む日々

大学で工学部を選んだのは、特にやりたいことではなかったのですが、潰しが利きそうだなあと思って、工学部の情報知能システム総合学科を選びました。入学して、フットサルサークルに入ったのですが、1年後に震災を経験して、自分の人生を考えるきっかけとなりました。それまでは、普通に院まで行って、その後大企業に入ると思っていたのですが、改めて考えると、別に本気で研究で飯を食っていきたいわけでもないのに、このままでいいのかなとふと思って、早く社会人になろうと、院には進まない意思決定をしました。

ちょっと話が飛ぶのですが、大学時代は何をやっていたかというと、ほとんどフットサルをやっていました。大学でも、サッカー部に入ろうかなと思っていたのですが、当時、強いフットサルサークルがあったので、そのサークルに入って、それを学友会にしようということで、ちょうど私が入学した時に申請を始めて、4年生の時に学友会になり、フットサル部にすることにも取り組んでいました。

皆さんご存知かわからないのですが、東北大はフットサルがめちゃくちゃ強くて、実は私が卒業した翌年に全国大会で優勝していて、大学日本一になり、これは旧帝大で唯一だそうです。この大学選手権は、普通は体育大とかが優勝する大会で、東北大の優勝は河北新報にも取り上げられました。その年、高校では聖和学園が日本一になっていたので、東北の大学と高校で日本一ということで、新聞で取り上げられました。今も東北大はフットサルがずっと強い部活になります。

フットサルでは全国大会を目指しながら、 サークルを学友会にする組織運営を行う

就職活動時:若手に裁量権があり、様々な経験が積めることからリクルートへ

就活では、僕はミーハーで、商社で働く人がカッコ良く見えたので、総合商社を第一志望にしていました。浅はかなのですが、高収入・海外・モテるというイメージがあって、最初は商社に行くつもりでいました。ただ途中で、リクルートの人事に、多くのリクルート社員に会う機会を結構作ってもらって、話す中で、自分の考えの甘さを痛感させられ、僕はこういう理由で商社を目指しているんですと上っ面なことを言っていたら、めちゃくちゃに詰められて、改めて考え直さないと就活大丈夫かとなって、それも多分人事の罠だったのかなと思っていますが、いつの間にかリクルートに行きたいと思って、結局一番成長できそうな環境ということで、リクルートを選択していました。

ミーハーな理由で商社を志望していたが、リクルート社員との対話を経てリクルートへ

現在の仕事内容:リクルートからグラファーへ、2023年3月より社長を務める

リクルート時代は、皆さんが思い浮かべるような、「ホットペッパー」「じゃらん」「リクナビ」といったような事業には入ったことがなくて、最初は飛び込み営業とかプログラミングの研修があったのですが、当時「Airレジ」というサービスの立ち上げの年で、そこに配属されました。

研修の時に、ストレス耐性が会社に認められて、一番ハードなプロジェクトに入りました。新規事業の一番ハードなプロジェクトだったので、上司も先輩もみんなエースで武闘派で、そんな恐怖の中で、本当に死ぬほど働きました。自信を持って死にそうだったと言えるのですが、そのぐらい働いて、いろんな経験を積みました。

そういった中で、やりきる力が会社に認められたので、複数の新規事業のBizDevを担当する機会をもらいました。特に頑張ったのが、決済事業のAirペイというでサービスで、営業の立ち上げを結構頑張ってやって、その成果が認められて、リクルートの全社表彰の中でも結構有名な「TOPGUN」という賞を受賞しました。

その後、仕事に結構飽きてきて、辞めそうになっていたところで、開発部門でエンジニアをやれるチャンスをもらいました。異例のアサインだったのですが、大学生の頃にちょっとやっていたぐらいだったので、周りに教えてもらったり、死ぬ気で勉強しながら、開発に取り組んでいました。この時、営業の時の成功体験を捨てて、新しい領域にチャレンジしたことで、自分の観点の幅が増えたということが、今の自分を作っているかなと思っています。

結局、開発の後に営業の方に戻って、営業の責任者のポジションについたのですが、経験の切り売り感が半端なくて、成長の鈍化を感じたので、転職しようかなと思うようになりました。

業務支援領域の複数サービスの立上げを経験、QR決済事業の開発や営業統括業務に従事

それまで、新規事業を立ち上げる時が、自分の中で非常に熱中できて楽しいなと思っていたので、スタートアップに興味があって、基本的にはリファラルだけで見ていたのですが、リクルートの先輩などに数社誘ってもらっていて、その中で、当時行政のDXに取り組もうとしていたグラファーに、最初のビジネスのメンバーとして入りました。

当時、子供の手続きのために役所に行く機会があって、すごく手続きが面倒くさいし、紙だらけで、とても不便だから、何をやってもビジネスになりそうだなと思って、かつそこにいる会社のメンバーが、リクルートですごく有名な先輩や同期が中心メンバーだったというのもあって、ドメインとそこにいるメンバーが良かったということで、グラファーに入りました。

グラファーでは、SaaSを自治体に提供しているのですが、いろんな自治体に、行政DXプロジェクトを一緒に取り組みましょうという提案をさせていただいて、政令都市でいうと半数以上がお取引があるような状況まできていて、様々な取り組みをさせていただいております。

行政サービスのデジタル変革を手掛けるグラファーにジョイン

今後貢献していきたいこと:日本の行政DXの先頭を走り切りたい!

グラファーは輪番社長制を導入していて、HUAWEIでも輪番CEOというのがあって、それを習って、グラファーでも輪番社長制ということで、交代制の社長制度を入れていて、もともと私はビジネス部門の役員なのですが、今年初めて輪番社長制度を取り入れて、最初の社長をやっているという状況です。

今はグラファーでもやりきろうと思っていて、一度しかないこの日本の行政DXを、グラファーとして、先頭を走っていきたいなと思っています。自分の国のシステムが、業務系のシステムの使いにくいものだとすごく嫌だなと思っていて、やっぱり自分たちが便利だと思える行政システムを作っていきたいなと思っています。 また、いま生成AIなどの新しいサービスを行政向け以外にも出しているので、今後は行政に限らず様々な領域で、プロダクトの力で世の中の生産性向上に貢献するというところをやっていきたいとテーマとして個人的に掲げています。

あとは、やっぱり日本全体の生産性を上げていかないといけないなと、課題意識として持っているので、いろんな技術が出てくる中で大きなインパクトを与えられると思っているので、そこを今後意識してやっていきたいなと思っております。

GovTech領域のスタートアップとして、日本の行政DXの先頭を走り切る!

[東北大学スタートアップアルムナイ-コミュニティについて]

「東北大学スタートアップアルムナイ」コミュニティは、ハッカズーク社提供の「https://official-alumni.com/」を活用し、有志が運営しております。

現在本コミュニティへの登録は、招待/承認制とさせていただいております。東北大OBOG(および関係者)であったかなどの在籍確認や、本コミュニティへの貢献意思、スタートアップ業界でのご活躍状況などを登録の際に確認させて頂いております。その為、ご登録までにお時間がかかる場合がございますので、その旨あらかじめご了承ください。
https://app.official-alumni.com/register/tohoku-u

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