ALUMNI STORY 株式会社ZENKIGEN吉住 海斗(農学部卒) さん
自己紹介:1週間に1回は人生初をやっていこう!プロジェクトを実施中
※こちらの収録は2023年2月に行われたものです
吉住海斗と申します。よろしくお願いします。
私は、AI系の会社で働いているのですが、最近流行りの生成系のAIを、私も例に漏れずにやっていて、ChatGPTと一緒に小説を作ったりとか、Midjourneyに写真を書いてもらったりしており、スライドの写真も作成してもらったものでして、面白いので、皆さんも興味があったら、是非やってみていただきたいなと思います。
また、めちゃくちゃ余談になるのですが、実は昨日引っ越しをしまして、業者に頼まずに全部自分で一人でやりました。そうしたら、荷物が重すぎて、筋肉痛がやばいということで、いまサロンパスを体中に貼りまくっていて、座っていたらしんどいので、途中でちょっと動くかもしれないです(笑)
あと私は、1週間に1回は人生初をやっていこう!というプロジェクトをずっとやっていて、今回は初ココイチに挑戦しました。引っ越し先の近くにCoCo壱番屋があって、家から一番近い飲食店だったので、行ってみようと思って昼休みに行ったら、カレーが熱くて口の中を火傷しまして、うまく滑舌が回らないかもしれないんですけど、そこを前提として知っておいていただければ嬉しいです。
私は、農学部を卒業してまして、研究室で寝袋の生活を送った後、実は5年間大学に通って、就活は2年間しています。それで、引きこもって小説を書いたり等、色々やったりしていたのですが、最終的に今のスタートアップに新卒入社をしました。私が選考を受けていた時は、大体30人弱ぐらいの規模で、入社した時が50名弱、今はちょうど70人ぐらいの規模になっているような会社で、今働いています。
私は、あまり経験が深いわけではなく、たいした事実情報を言えるほど、厚みがないかなと思いますが、個人的には「成る可して成る」という考え方をすごく大事にしています。
一昔前に流行った鬼滅の刃の炭治郎の「考えろ考えろ自分にできる最大のこと、今の俺にできることは」と考えながら戦うシーンだったり、NARUTOのうずまきナルトが「ぜってェー!近道なんかねェーってことはよ!!」というのもめちゃくちゃ好きで、彼は忍者で、忍耐の道を歩んでいて、それぞれが持っている才能とか、向き合う立場みたいなものがあって、それぞれの流れがあるのかなと思っています。
私は、周りをみて「本当にいいなあ」と思いながら過ごしていて、本日も登壇者の皆さんの話を聞きながら「いいなあ」と思っていたのですが、やっぱり、今の自分がこの場所でできることは何か、というのを考えながら、お話させていただきたいと思っていますし、少しでもそのような視点でお伝えできることがあるんじゃないかなと思っています。
大学入学前:THEひとりっ子のマイペースな子供時代
私が大学入学までどんな感じだったかを軽くお伝えします。スライドにある写真が、小学5年生の私なのですが、夢みがちなマイペース肉団子と書かせていただいているように、学年で2番目のデブで、めちゃくちゃ太っていました。福島県の郡山市出身で、本当にTHEひとりっ子な性格をしていました。小学校に入学した当初に、レンガを友達に投げつけて、流血事件を起こしちゃったり、遠足の時に列を抜け出して、1人で山遊びして帰ったら、大捜索事件になっていて、めちゃくちゃ怒られたりとか、本当に規律を守らない、典型的なやばいやつでした。その後、父と母がリストラにあって、結構大変な生活になり、給食を持って帰って夕ご飯食べるみたいな生活をしていたりもしたので、痩せて今のようにシュっとしたのですが、当時は結構太っちょでした。
色んなことがあったのですが、割と毎日充実していて、将来の夢があまりなくて、唯一の将来の夢として「ポケモンと暮らす」とだけ書いてあるような感じでした。それ以外は特になかったのですが、母から、何かしら生きた意味をちゃんと残そうと教育されていて、何かしら社会的に意義があることをしていこう!ということで、生きていました。中学校と高校は、面接の弁が立つということもあり、どっちも推薦で入っていました。
ちなみに、高校は、福島県立安積高校というところに行っていました。そこでも、破天荒でありたいわけではなかったのですが、色々事件を起こしていました。中学校の時は、授業中に漫画を堂々と読んで没収されて、校長室に呼び出されて、推薦を取り消すぞと脅されたり、高校の時は、校長先生から推薦をもらって大学に入学するということで、推薦状を書いてもらったのですが、合格発表の日に、推薦書を書いてもらったメンバーで校長室に行ってお礼をするというイベントがあったらしく、ただ私は受かったことも知らないし、その大学にも行かないということで、親に電話が入って、お前の息子はどうなっているんだと、めちゃくちゃ怒られたということもありました。推薦されては、取り消されかけるということがありました。
大学入学後:「Life is Contents」で様々なことを経験
大学に入ってからは、何かしら生きている意味を残していこう、という意味でも、「Life is Contents」ということで、何か面白いことを残していくためには、自分自身が経験を積み重ねないといけないのではという思想で、様々なことを経験しました。
スライドに色々な写真を貼らせていただいていますが、稲の研究のために夏はハウスの中で稲を栽培していたり、結婚系のブライダルモデルをやったり、バイトをやってたり、弓道をやったり、あとはアイドルの追っかけを1人でやっていて、オムツ履いて握手会に並んだり、そんな感じで大学時代は色々なことをやっていました。
大学時代はお金があるわけではなかったので、2、3個のバイトを掛け持ちしながら、学費と生活費と、色々なことをやるための費用を稼いでいました。あとはカラオケが結構好きで、週3ぐらいでカラオケオールしては、そのまま大学やバイトに行くような生活をしていました。
学部は農学部だったのですが、教職を一応取得しているのと、他に心理学や教育学など、自分の興味のある分野は類履修というのを組んで申請を出して、他の学部の授業に行くこともあり、履修授業数はえげつないくらい多かったと思います。
他には、地野菜を作って農林水産省でプレゼンをしたり、写真にあったように、ミスコンに出てみたり、モデルをやってみたりしたのですが、ストレスでリアル吐血をするという事件があり、人前に立つことがあんま得意じゃないことに気付いて、そこからは、裏方の仕事にまわって、賞を作ったり、広告を作ったり、脚本を書いたり、そういうところに転向していきました。
また、こういう生活をしていたこともあって、研究室の理系で、実験や栽培をしなければならなくて、時間がなかったので、研究室で寝袋生活をしている時もありました。お金がなかった時は、スマホが使えない時期もあり、あとはそもそも家がない時期もあって、研究室に寝袋を持っていって泊まるというような日々でした。
就職活動時:民間就活、教育実習、小説執筆等を経て、ZENKIGENへ
就職活動は、割と直近で、3年前ぐらいになるのですが、その時はシンプルに生きにくいなと思っていました。小学校の頃からそんな生活をしていたということもありますし、大学時代は、みんなは毎日笑顔で生活しているけど、僕は色々やってみたけど何も面白くないぞという感じでした。
ただ当時、たまたまご縁があって、人材系の会社の支社を立ち上げるということで、BeyondCafeの支社の立ち上げに携わらせていただきまして、サイトに載ったりもしたのですが、支社代表になって、キャリアアドバイザーと法人営業として、新卒のイベント開催や求人の販売などをして、インターンをしていました。
学校では、30人のクラスだったのですが、民間の就活をしているのは僕だけで、みんな大学院に行くというのが前提のクラスだったので、平日の午後は実験授業というのが必ず会って、就職活動中はコロナ前だったので、面接でどうしても東京に行かなければならなくて、僕だけ教授に頭下げて、レポートを書くのでなんとか単位をくださいということで、土下座をして回りながら、就活をしていました。
就活では、内定承諾をして入社を決めた会社が2社あったのですが、働いてみて辞めてということを繰り返して、どっちも辞めています。その背景に、教育実習をしたことが大きくありました。スライドの左下に写真があるのですが、「Life is Contents」を心に刻んで色々なことを経験していく中で、次世代に可能性を残していきたいなと強く思うようになり、当時の自分の中でわかりやすい職業として教員があり、そこから就活をするうちに、色んな抽象的な解釈も加えながら教育系の事業もありかなとは思ったのですが、教育現場に立ったら、やっぱり教育現場が一番楽しかったということがあり、そこから自分のキャリアを考え直しました。
教育実習の中で本当に嬉しかったのが、1年2組のホームルームを受け持っていたのですが、そこの生徒から「自分に子供ができたら、絶対先生の学校に入れたい!」と言ってくれて、そういう風に言ってくれるようなものを提供できているって、なんて素晴らしいんだろう思い、そして、そういう現場に立ち会えるということが、自分の中ではすごく大きな体験でした。
その後も、そんな体験を作れないか、ということでフラフラしていたのですが、お金もないので、色々とやらなければならないと思うようになり、東北の社長を訪ねまくるということを始めました。Twitterやメールで、ひたすら連絡をして、社長に直接会って「できることありますか?」とやっていくというめちゃくちゃなことをしていたのですが、色々やってみて、「ビジネスおもんないなぁ」っとなってしまうようになりました。
そこでグレて、スライドに写真がありますが、文豪みたいな髪型にして、引きこもって小説を書くという時期に入り、3日3晩寝ず食べずみたいな、超不健康な生活をしながら、創作をしていた時期もありました。
そんなこともしながら、就職活動は2年弱くらいしていたのですが、当時お世話になっていたマーケ系会社のCHROの方から、お前何やってるんだということで連絡があって、お前がビジネス関わらないのはもったいなさすぎると言ってくださって、会社を紹介してくれることになり、アトラエさんとメルペイさんと、ZENKIGENの経営者や役員の方と会わせてくださって、ご縁あって、ZENKIGENに入社しました。
現在の仕事内容:大手企業をクライアントに人事のDX業務に従事
ZENKIGENという会社は、大手企業の採用とか配属というような分野の人事のDXっていうものをやっているような会社になってます。ご多分に漏れず、会社のコーポレートサイトに私の写真が使われていて、どこに行ってもフリー素材としてサイトに使われるのですが、サービスの紹介のところにも私の写真が使われていて、ひたすら私推しに見えるということもあります(笑)
実際にやっている事業としては、この100人カイギでも、オルツさんの自動議事録を使われていると冒頭に紹介されていましたが、面接や面談のコミュニケーションの中の表情や身振り手振り、発話内容をAIを使って、自動で定量的に可視化して、配属に使用したり、面接の品質の向上に繋げたり、そういったものに活用していくためのAIプロダクトを販売しています。
私が入社した時は、新卒がいなくて、30代中盤ぐらいがボリュームゾーンだったので、とりあえず売上に繋がるようなことをやって、と言われて、商品を一から企画して売ったり、既存商品をゴリゴリ架電を売ったり、マーケティングのセミナーを作って実施したり、新規の商談もして受注したらフォローをしたり、研修を作って講師として話したり、と、新卒の20代にこんなこと任せて大丈夫なのか、というような仕事を任せていただきながら、色々なことをやっていました
手を挙げて行動してみて、筋が良さそうなものは、色々な人に助けを求めながらやり切ることができるという環境に恵まれました。そんなこともあって、会社では360度評価という評価制度を引いているのですが、そこで1位にならせていただいたり、2つの事業部のうちの私が所属している事業部で、売上の約25%を今年の前期に作って表彰いただいたりしました。
仕事の中でお会いする企業様は、超大手の会社が多くて、スライドに掲載させていただいている企業様とお仕事をしており、実際に私がオーナーとして伴走している企業様もいくつかあります。
私がスタートアップで働いていて、多岐にわたって事業に関われることがすごく面白いなと思っています。会社がAIというディープテックを扱っている関係上、プロダクト単体で売れないというのは課題でもあるのですが、「needs」になっていない研究領域の部分「seeds」を東大や慶應大などの研究室と共同研究という形で立ち上げて、事業の種を作るというのを社内で内製化しています。また、プロダクトではAI技術開発はサイエンティスト、エンジニアは全て内製でやっており、UIUXエンジニアも全員内製化して、社内で全部作りきっているということも、面白みがあるサービスになっています。
また、「consulting」と「service」についても、ディープテックを超大手にDXという建て付けで販売すると数千万という単位になってくると思うのですが、それだけではプロダクトを使い切っていただけないし、価値も出し切れないので、弊社も他のスタートアップと同じく、ご多分に漏れず、コンサル出身のメンバーをフルにアサインしながら、超大型のプロジェクトを回しいたりします。
こんな風に、私が入る前は新卒がいなかったので、私が自由に動くことによって、色んな領域にすべて関われるようにして、次に入ってくる新卒の子たちが動きやすくなれるように心がけて、仕事の面白みに気づくことができました。
私は、星の王子様を書いている作家のサンテグジュペリの「愛とは互いに見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見ることだ」という言葉がすごく好きなのですが、スタートアップの面白さとして、ビジョンの元に、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集まってきて、同じ方向を見ることによって、共に作っていく面白さがあるなと感じています。昔は「ビジネスおもんないなぁ」みたいな時期もあったのですが、今はこういう観点で見るとすごく面白いな、かつスタートアップだと、スペシャリティが高いメンバーが集まって、みんなが答えのないことに挑戦している、というのが、すごく楽しいなと思いながらやっています。
あとは、スタートアップは赤字の企業が多いとは思うのですが、なぜ赤字の会社に資金(願い)が集まるのかと考えた時に、誰もがより良い未来とその実現望んでいて、ただ誰でも挑戦できるわけじゃないから果敢に挑めそうな人たちに賭けよう、と思われているのではないかと思っていたのですが、それはちょっと違うのではないかと個人的には思っていて、本当は誰もがスタートアップ的なスタンスでいることはできるからこそ、資金ということだけじゃなくて、誰かの時間や人生をもらって、日々過ごしているので、何を返していけるのだろうということをを考え続け、挑み続けることが大事だと考えています。
今後貢献していきたいこと:挑戦の総量を増やすことをミッションに挑戦し続けたい!
べちゃくちゃ喋らせていただいたのですが、私の好きな漫画の第3弾として、ハイキュー!!の田中選手の「ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」という言葉があって、自分はまだまだ若いですし、何ができるわけでもないので、きちんと運営しくために力をつけていきたいなと思っています。
個人のキャリアとしては、今は1人で単独で独走みたいな感じになってしまっているので、私たちという形で、異能と調和してプロジェクトを作っていくような、Bizdev、PMの力をつけていきたいなと思っています。スタートアップアルムナイとしては、東北大卒で新卒からスタートアップに入るキャリアは意外と稀なんだなということに気づきまして、起業されている方もいると思うのですが、挑戦の総量を増やすということをミッションとして、私自身が挑戦し続ける背中を見せていきたいなと思っています。また、僕自身もキャリアアドバイザーとして、300名ぐらいの学生と面談をしていたりするので、何かあればご相談いただきたいなと思っております。以上になります。ありがとうございました。
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