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優秀な経営者、上司、リーダーは部下や組織を振り回さない。仕事が出来ないのはあなたが悪いわけではない。

そもそも、相手の状況を推し量れず、無理な要求を繰り返すような者は人の上に立つ器ではない。

しかし、組織に於いては、そのような人間が人の上に立つ事がしばしばある。

無能な上司、経営者と言うのは以下のような特徴があるようだ

・論理的に考える事が出来ない
意思決定など全て勘や感情で行っている場合などは論外だが、贔屓や差別について意識が希薄で評価基準が曖昧である人間が多い。

・他責思考である
上手く行けば自分の統率力、指示が良かった、失敗すれば部下の能力が低いからであると決めつける人間が多い。

・ハラスメントを許容している
そもそも人が嫌がったり、困ったりする事に関心が無い人間も多い。

・長時間労働、勤務時間外労働を強要する
これも論外であるが、実際に自分も経験した事がある。そして、上記の通り、勤務時間外に仕事をしたからと言って、本人に気に入られてなければ評価は上がらないのである。

・自信過剰で自分に甘く、思い込みが激しい
誰でも1日、1週間頑張り続ける事は出来る。しかし、1月、1年、終わりが見えないとなると頑張る事は難しい。
仕事をフルマラソンに例えてみる。体力のペース配分を考えて走れば、100mで区切ったタイムは当然落ちる。しかし、無能な経営者は100m走の瞬発力を要求してくるのだ。
このような思考になるのは、まさに驕り高ぶりである。自分ならば出来る、自分が一番優秀であると信じて疑わないので、視野が狭くなる。

不運にもこのような会社、上司の元へ身を置く事になった場合、自分自身を責めるのは時間の無駄でしかない。

どのような人間であっても、個々の性格や能力に関係無く円滑に仕事が出来るように指示を出すのが本当に有能な上司だ。
そう行った上司がいる会社は風通しも良く、社員の士気も自然と上がる。

そして、残念な事に無能な上司の裏には、さらに人を見る目の無い無能な経営者が居る。
それでも会社の経営が滞っていないのであれば、それと真剣に向き合う事はあなたにとって得策ではない。
勿論、無能な部下、同僚に困る事もあるだろう。しかし、上司、経営者、リーダーとなると対等な立場ではないが故に悩みも多いはずだ。

職と言うのはライフラインに直結する事もあり、上手く行かない時には自身の能力不足を責めたり、心を病んでしまう人も多い。

しかし、はじめから自身に選択肢の無い労働に対してモチベーションを高める事が出来る人間はこの世に存在しないのである。

歌手で俳優の美輪明宏さんも「お給料は我慢料」と言っている。

自分自身が本当にやりたい事であれば、それは責任とリスクを伴う戦いだ。
他人の都合に振り回されている暇は無い。

しかし、そうでなければ、「我慢」と割り切っても差支えは無いだろう。
自らの役目は"そこに居て、我慢する事"なのである。

一方で、器用に上司の顔色を伺い、SNSでは仕事の愚痴を言いながら、卒なく自分の時間まで確保している人間ほど趣味のコミュニティでその鬱憤を晴らそうとするきらいがあるように思う。そして、経験上そのような人間ほど相手に対する敬意や配慮が薄い場合が多く、他者に迷惑をかける者が多い。

また無能は上司は有能な部下を嫌い、無能な太鼓持ちが大好きである事が多い。

無能な上司や非効率的なやり方に振り回され、ストレスを感じるのであれば、あなたは真に心が美しく、優秀な人材で、余力さえあれば自分を活かす場所が他にある可能性は高い。

所詮、会社、経営者、上司と言えど自らの貯えから自腹で給料を支払うわけでは無い。身銭ではないからこそ人の心まで配慮が出来ないのは当然であり、身銭(生活や未来)に不安を抱きながら悩むこちらの気持ちなど理解が出来るはずもない。話し合うだけ無駄なのだ。
寧ろ、無能な経営者が全て自腹で運営しているのであれば、会社はすぐに潰れているはずである。しかし世の中のシステムはそうでは無いのだ。

今まさに、その無能上司や会社で人災の渦中に居る者にとっては非常に辛く、心穏やかに状況を客観視する事は難しいだろう。

しかし、少しでも心に余裕が持てる時期が来たならば、これ以上自分を消耗せず、有益な事へエネルギーを使う事に考えを巡らせて欲しい。
良い人ほど、体力のギリギリ限界まで我慢をしがちだ。
しかし、余力がある時しか逃げる事も進む事も出来ない事を覚えておいて欲しい。

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