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東北大学に志望変更してから4ヶ月で合格した私の「目標設定」と「時間管理」について

はじめに

 受験生の皆さんはどのように勉強していますか?計画性のある勉強をしていますか?「大学合格」という目標が遠い存在に感じるような勉強をしていないでしょうか?私自身の経験談ではありますが、後者のような勉強では身が入りにくいと思いますし、実際にそう感じる人も少なくないはずです。
 はじめまして。東北大学工学部材料科学総合学科3年の水留です。今日は皆さんと「目標とその実行」について考えていきたいと思います。私は高校3年の8月下旬に東北大学よりも合格難易度がやや低い大学から志望変更し、一般入試を受験することを想定してしっかり戦略を組み、模試などでも安定してA判定を取れるようになるまで実力を伸ばすことができました。その途中、合格する可能性を上げるために受験した11月のAO入試Ⅱ期で合格を掴み取りました。そんな私の経験談を基に話していきますので、皆さんも合格への思考プロセスを真似してみてください。

勉強へのモチベーションを上げる「小さな目標」

 最初に述べた目標が遠い存在に感じるような勉強は、自分が着実に合格までの道のりを歩いているか不安にさせられますよね。まるで頂上までの距離がわからない登山をしているようなものです。自分が何合目まで登ってきたかわからないと、残りの道を登る体力の管理が難しいだけではなく、精神的にも重い気持ちになってしまいますよね。このような経験は誰にでもあると思います。見出しにある「小さな目標」というのは私の造語です。これと対をなしているのが「大きな目標」ですね。これらは私がAO入試で合格した後の時間を使って、自分の高校の1,2年生に向けて行った講演で使い始めた単語です。
「大きな目標」・・・「○○大学合格」など、自分が最終的に達成したいこと
「小さな目標」・・・「大きな目標」に至るまでにしなければならないこと

目標の立て方

ほとんどの人が「○○大学に合格する」という大きな目標を立て、そのために「苦手な教科を勉強する」という小さな目標を立てると思います。それだけでは自分が今やるべき勉強が何かわからなくなるときがあります。加えて自分の歩んできた道に対して達成感が得られにくいです。小さな目標として有効的なものが「次の模試で○○点取る」といった数値的目標です。「小さな目標」には数値を含んだ、より中身が具体的な目標を立てることで勉強のモチベーションを築いていきましょう。これを自分の脳内だけで行うのではなく、「小さな目標」は実際に書くなどして常に自分の目に見えるようにしましょう。これも1つ大事なポイントです。頭のなかにこれらの思考を留めておいても自分たちは人間なので簡単に忘れてしまいます。またそれを思い出すのにも時間を要するでしょう。大事なことなので何度でも言います。「小さな目標」は必ず自分の目に見えるような形に残しておきましょう
 当時の自分が考えたものを一部だけのせますので、皆さんも一緒に目標図を作ってみましょう。

目標のフローチャート

 先程も述べたように、私は高校3年生の8月下旬に難易度を上げて東北大学に志望変更しました。一般受験まであと半年もありません。しかし志望変更する前の大学の合格に向けて勉強していた貯金があるので、難易度があがった分の勉強を整理しました。東北大学の過去問と比較した結果、2次試験の物理と英語が難しくなる分の勉強をすればいいとわかりました。さらに詳しく過去問を分析したところ、物理では単振動の分野が、英語では長文問題の問題文の長さや出題形式が自分にとって難しく感じました。また以前から苦手だった物理の波の分野もより時間をかけて練習しないといけないことがわかりました。これらに対応するために立てた対策を上の図に示しています。こうして自分の思考を整理してみると、自分が各教科にそれぞれどのぐらいの時間をかけられるのか、分野ごとではどのぐらい時間が使えるかわかってくると思います。皆さんが作った目標のフローチャートはどうなったでしょうか?課題が浮き彫りになってきたでしょうか。この機会に「小さな目標」を組み立ててみてください。

勉強時間を生むために~スキマ時間と脱スマホ~

 前半では自分がやるべきことを「小さな目標」として整理しました。しかしこれらを実行するには、「時間が足りない」「どうしてもスマホをさわってしまう」といった悩みを持つ人がいると思います。自分も皆さんと同じでした。後半では、そのような悩みをどう対処したか紹介しようと思います。
 当時自分がはじめに着目したのがスキマ時間です。せっかくの機会なので皆さんも一日どうやって過ごしているか書き下してみましょう。これも先程と同じく自分の目に見える形にすることが大事です。

スキマ時間

 私の場合はいきなり目標とする大学の難易度を上げた自分を責めて、寝る間も惜しんで勉強することにしました。自分の場合、「小さな目標」を整理してみると圧倒的に時間が足りないことが判明したからですね。皆さんには一刻も早く志望校を確定させ、余裕のある受験勉強をおすすめしたいです。自分の場合はAO入試Ⅱ期で合格していなかったら、このような生活を続けることができず、一般入試前には身体を壊していたと思います。おすすめは絶対にできないです。夜中の勉強はさておき、登下校の電車に乗っている時間は電車の中で立っていてもできる勉強を、それ以外は座ってしなければならない勉強をしていました。英単語などは毎日コツコツやるべきものですから、電車に乗っている時間の活用として正解だったと思います。
 休憩時間は、食事を摂っている時間やお風呂に入っている時間を休憩時間とし、勉強のことを忘れる時間としました。これも1つ勉強時間を生み出す工夫だと思います。初めは自分もそうでしたが、食事や入浴後の休憩は必要以上にしてしまうものですよね。このような場合はそもそも休憩を取らないが吉です。その代わり勉強の合間の休憩をしっかりとるようにしましょう。
 最後にスマホやゲームなど、自分の趣味から手を離すことができないという人に向けて、自分なりの抜け出し方を紹介したいと思います。ずばり勉強道具以外何もない部屋を用意しましょう。自分の場合はあまり使われていなかった部屋を片付けて机を置き、勉強以外することがないような場所を作りました。またスマホの誘惑に負けないためにもスマホの機能であるスクリーンタイムを有効活用し、スマホの使用時間を1日1分に設定しました。また解除パスワードも親に設定してもらい、自分を追い込みました。使い道のおすすめはLINEです。1分だと本当にできることが少ないからです。しかしそのような生活を数ヶ月過ごしてみると、この1分間しか使えないスマホもご褒美のように思えてきて、勉強の原動力になりました。

スクリーンタイム

 初めのうちはスマホ欲に負けそうになることが多いと思います。しかしある程度日数が経ってくるとだんだんその欲求も薄まってきます。個人差はあると思いますが、心の中で決めただけというのはなかなかに折れやすいです。その代わりに親などの外部手段を用い、思い切って趣味へのアクセスを絶ってみましょう「受験勉強が終わったらいくらでも趣味はできる。今は踏ん張り時だ。」というスタンスで頑張ってみてはいかがでしょうか。

おわりに

 自分も皆さんと同じように勉強はどちらかというと嫌いな人です。しかし自分の「どうしてもこの大学で学びたい」という気持ちを強めれば、勉強なんていくらでも頑張れると思います。実際に自分は東北大学に通っていると、高校3年生の頃に頑張ってよかったなと感じています。その経験を基に、志望校を決めてから目標をどう立てるか、それをちゃんと実行するためにはどうしたらいいか書かせていただきました。皆さんのお役に立てれば幸いです。話が長かったかと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

水留


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