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春日井まつりで”木津用水”を遊んで知るブースを出展しました【活動レポート】

株式会社たがやすの栗原です。

2024年10月19日・20日。秋が深まる雨の季節、愛知県春日井市で開催された「春日井まつり」にて、「木津用水まつり~水の流れの模型・体験~」と題したブースを出展しました。身近な水路「木津用水」について、楽しみながら学べる内容を提供するもので、水循環環境プロジェクト“VESPa”の一環で出展しました。

VESPaとは?

この研究プロジェクトでは、地域で行われている農地や農業用水の保全活動が、もっと広い範囲で役立てられないかを考える取り組みです。具体的には、洪水対策や都市の排水管理、土壌の保全など、地域の安全や環境を守るために活用できる可能性を、農業用水路を管理する人や河川管理する人など立場を越えた地域関係者と話し合いながら検討しています。その成果が、将来の政策づくりにもつながることを目指しています。

VESPa  活動主体:東京大学、名古屋大学、岐阜大学、株式会社たがやす

最近、ロゴのカラーバージョンができました!

木津用水と地域の役割

愛知県の農業用水路「木津用水」は、江戸時代から続く歴史あるもので、木津用水土地改良区と、上流から下流にまたがる自治体、農家の方々によって管理されています。大雨などの災害が多い近年では、農業用水の管理だけでなく、下流域や市街地が豪雨時の氾濫から守るための管理も必要になってきています。

歴史がある身近な水路ながら、実はあまり市民の方が知らない状況があります。限られた管理者だけでなく、地域一体となって安心で安全な暮らしを維持するために、地元の祭りで出展を続けながら、市民のみなさんに「木津用水を知ってもらう」「用水路の役割を理解する」「水の流れを実感する」機会を作っています。

今回は、大学の科学者、大学生、管理者である土地改良区や春日井市役所農政課の方とともに本研究プロジェクトに参画しているたがやすメンバーとして地域の皆さんと交流させていただきました。

当日の様子

ブースにはポスター展示やTOPOBOXという水の流れを体験できるキットを設置し、多くの方が足を止めてくださいました。特に小学生のお子さんたちに人気で、中には「去年もあったよね!」と覚えてくれていた方や、同じ日に3回来てくれた子もいました。

木津用水は、地元に長く住む方には馴染み深いものですが、新しく移り住んできた方や若い世代には意外と知られていません。一方で、年配の方が木津用水の歴史を熱心に説明してくださる場面もありました。

出展ブース全体の様子

砂の高さを変えて水の流れを体験!

TOPOBOXは今年で2回目の活用です。雨が降ったら水がどう流れるのか、水を溜めることでどうなるのか、疑似的に分かりやすく体験できる内容で、興味を持ったお子さんたちが資料を持ち帰ってくれる場面も見られました。

残念ながら2日目にはTOPOBOXが故障してしまいましたが、目標だったアンケート100件の回収数を大幅に上回り、135件を集めることができました。

砂の高さを変えて水の流れを体験!
お子さんたちが楽しんで体験してくれました

出展を終えて

VESPaTシャツをつくりました!

昨年に続きTOPOBOXを活用した体験を通じて市民の方に木津用水を分かりやすく伝えるため、「ダムをつくってみよう」「ダムがある場合とない場合の水の流れの違いを体験しよう」とより伝え方を工夫し一緒に楽しむことができました。個人的にも、参加して2年目となり、市民のみなさんへの伝え方が少しずつ分かってきた感覚があります。歴史や背景を一緒に出展していた行政の方々から教わることで、自分自身もさらに興味が深まりました。

こうして何度も知っていただくことで、市民の皆さんに少しずつ関心を持ってもらえたらと感じています。

今後の予定

木津用水まつりはまだ続きます!

11月9日と10日に開催される「春日井農業祭」にも出展予定です。「木津用水」に興味を持った方、ぜひお気軽にお立ち寄りください。また、来年1月には引き続き、行政・管理者の皆さんと話し合いを予定しています。

VESPaの取り組みの様子や今後の展開は、ぜひFacebookでもご覧ください!