2024年によく聴いた音楽・その2
その1はコチラ。
ということで早速、2024年によく聴いた音楽・その2を無い語彙力でゆっるゆるで紹介していきます。
Keys Open Doors / Brick
ワシントン・タコマのラッパー/プロデューサー"Keys Open Doors"による2024年リリースのシングル曲。この曲も去年むちゃくちゃ聴いた。まずシンプルかつダークでダウンテンポなトラックが最高すぎる。しかもピアノネタのループ。大好物すぎる。そこにKODの軽快で縦横無尽な感じのラップがまた良い。自分の好きなものがこんだけ詰まってたらそりゃ好きになるよ。
Solomon Fox / speedrun
LAのSSW/マルチ奏者"Solomon Fox"による2024年リリースのEP。インスタでのパフォーマンスがまた良いのよね。ふざけた感じなのに出来た曲が普通にカッコ良いとかズルいでしょ。ちなみに、彼のお兄ちゃんはThe Yussef Dayes Experienceの一員のElijah Fox。たまに兄弟揃ってパフォーマンスしてる時があるし、Fox Brothers名義で何か出して欲しいところ。
おすすめは、T5"weird"。このふざけた感じとさわやかな曲の感じのギャップよね。
Hiatus Kaiyote / Love Heart Cheat Code
オーストラリア・メルボルンのフューチャー・ソウル・バンド"Hiatus Kaiyote"による2024年リリースの新譜LP。今回、今までで一番自分に刺さったかも。全体の流れの良さだったりトラック構成の聴きやすさだったり。あと曲一個一個にピクトグラムがあったのグラフィックデザイナー的になんかブチ上がったな。Long Catって題名と中身もホント最高だった。
おすすめは、T6"Dimitri"。J Dillaっぽいドラムワークとディミトリ・ショスタコーヴィチを思わせる歌詞を合わせるとか天才すぎるだろ。
Common, Pete Rock / The Auditorium Vol.1
シカゴのベテランラッパー"Common"とレジェントビートメイカー"Pete Rock"のタッグによる2024年リリースのエゲツないダブルネームLP。この二人が組んだのだからそりゃそうなんだけど、もう流石としか言えないほどにどシンプルど直球のヒップホップ。だけど、ただただ90〜00年代の過去をなぞらえる訳じゃなくて、ちゃんと現在を追求してるところが良い。
おすすめは、T1"Dreamin'"。Azar Lawrenceネタがまぁ良い。
12Vince / Motel12
ドイツ・ハンブルクのビートメイカー"12Vince"による2024年リリースのビートテープLP。90〜00年代のアンダーグラウンドヒップホップ好きにはたまらないビートが盛り沢山。SP-2400によるジャリついた音が最高。
おすすめは、T6"The Lobby"。Flofilzのドラムワークも最高。
Dave Guy / Rudy
ブルックリンのトランペット奏者"Dave Guy"による2024年リリースのソロ名義LP。The RootsやEl Michels Affareのメンバーの一員として有名。まぁとにかくオシャレ。上質なソウルファンク・ジャズファンクしか出てこない。El Michels Affareとして肩を並べるHomer SteinweissのドラムとNick Movshonのベースとの相性が抜群。スケベすぎる構成。
おすすめは、T4"Morning Glory"。少しヨレたドラムにトランペットがよく映える。
Adia / Stubborn Nature
フロリダのR&Bシンガー"Adia"による2024年リリースのEP。数々のグッドミュージックを発信するPLYGRNDから出てることもあってか、下支えしているプロデューサー陣がVooo、Rugawd、Bluesteab、The Kountなど玄人好みの布陣に。そりゃ好きになるに決まってる。
おすすめは、T2"Stuck"。Bluesteabのトラックは女性シンガーと合わさるととんでもない相乗効果を生む。アウトロの展開とかもう最高だろ。
xander. / Storytelling
ボストンのマルチインストゥルメンタリスト/プロデューサー"xander."による2024年リリースのLP。しっとりとメロウにしつつちゃんとグルーヴ感をしっかりと出す感じがやっぱり上手い。前年に続いてまたしてもリリースするとか作曲のペース早すぎるだろ。天才かよ。
おすすめは、T13"Midnight Groove"。粒立ったビートと抜きの秀逸さよ。
JPEGMAFIA / I LAY DOWN MY LIFE FOR YOU
ブルックリンのラッパー/プロデューサー"JPEGMAFIA"による2024年リリースの新譜LP。毎回、ペギーの新譜はジャンル分けが難しいんだけど、難しく考えるのをやめて「ジャンルはJPEGMAFIA」という事にした。それぐらい今回もヒップホップを軸に様々なジャンルを行き来していて訳が分からない。分からない、けど不思議と違和感なく聴けるし、普通にカッコ良い。攻めてはいるけども、決して無理を押し通している訳じゃない。従来のヒップホップ像とは遠くかけ離れているけど、最高にヒップホップしている。なんだこれ、量子力学がなんかか。
おすすめは、T10"JPEGULTRA!"。Kenny Beatsのビートがまぁとにかく渋すぎる。そこにペギーとDenzel Curryの勢いのあるラップ。最高だよ。
Flamingosis / Better Will Come
ブルックリンのトラックメイカー/プロデューサー"Flamingosis"による2024年リリースのLP。言わずと知れたエレクトロ職人。絶妙なチョップ&フリップ、ツボを押さえたループ構成、分かっているネタ選び、どれを取ってもピカイチ。忘れた頃に新譜出すもんだから、気付いた時には数ヶ月経ってた。もっと早く知りたかったよ。
おすすめは、T12"Better Will Come"。ネタが素晴らしすぎるのよね。
Telemakus / Seven of Eight
カリフォルニア・サンタクルーズのピアニスト/プロデューサー"Telemakus"による2024年リリースの新譜EP。前作のLPに比べるとジャズやフュージョン寄りになりより神秘的な世界観へ誘ってくれる。キーの転がり方がやや変則的で聴いてて全然飽きない。ってか何気に前作から3年経ってたんだね。
おすすめは、T4"Fluttering"。Rhodesの転がり方が最高。
Allysha Joy / The Making of Silk
オーストラリア・メルボルンのSSW"Allysha Joy"による2024年リリースの新譜LP。30/70のメインボーカルとして活動している彼女。ソロ名義としては初めてFirst Word Recordsからリリース。スピリチュアルでソウルフルな歌い方がシルキーな声と合ってこれまた良い。メルボルン界隈良いアーティスト輩出し過ぎでしょ。どうなってるんだ。
おすすめは、T5"hold on"。この妖しさがたまらない。Oscar Jeromeのギターも良い味出してる。
Marcos Vale / Túnel Aćustico
ブラジル ・リオデジャネイロのMPBのレジェンドシンガー"Marcos Vale"による2024年リリースの新譜LP。とても2024年に出たとは思えないほど、80年代前後の良い雰囲気が漂う作品。しかも81歳でこのクオリティ。インスタではちょくちょくTom Mischとコラボしたり普通に遊んでたりするのが伺える。もはや孫。あとよくイッヌを抱いている。可愛い。
おすすめは、T7"Feel So Good"。Leon Wareとの共作とかズルすぎるでしょ。
Relyae / Unknown
ブルックリンのSSW/ギタリスト"Relyae"による2024年リリースの新譜EP。2024年に2番目に聴いたであろう作品。最近の推しアーティスト。まぁとにかく聴きやすい。心地よいギターのメロに浮遊感のあるRelyaeのボーカルが超気持ち良い。しかもどの作品も一様に良い。所謂ハズレ無し。もっと売れてさっさと来日して欲しいんだけど、中々そうはいかないのがね。
おすすめは、T3"Lucinda"。この哀愁漂う感じもまた良いのよね。
Jon L. Smith / Something About My Dog With Three Legs
フィラデルフィアのベーシスト/プロデューサー"Jon L. Smith"による2024年リリースの新譜EP。ベースのスキルと展開力が飛び抜けてて聴いた瞬間惚れた作品。あとで知ったんだけど、2021年のグラミーのベストR&Bアルバム賞を獲得したJazmine SullivanのHeaux Talesに、ベーシストとして参加してた経歴を持つ実力派だったっていう。そりゃそうだよな感。
おすすめは、T1"Elly"。この超絶に早いベースの展開にヤラれた。
Slowya.roll / Surge
ブリュッセルのプロデューサー/アニメーター"Slowya.roll"による2024年リリースの新譜EP。今まで感じとは打って変わって、今度は疾走感たっぷりの爽やかDnB、Jungleで登場。確かにここ最近、どんどんBPM速くなったりパーカスの音数が増えていったりしてたなぁとは思ってたけど、ここまで全振りしてくるとは思わなんだ。でもコレはコレで最高なのに変わりない。
おすすめは、T1"Surge"。BPM速いと作業用BGMとして捗るのが良いのよね。
FloFilz / handful
ドイツ・ケルンのビートメイカー"Flofilz"による2024年リリースのLP。言わずと知れたLo-Fiシーンの申し子的存在。ヒップホップをしっとりまったり聴かせる天才的なビートの構成力、けど決して飽きさせないのがまた凄い。ちょくちょく来日してはビートライブやっているらしいんだけど気付いた時にはもう終わってる事が多いんだよな。いつか見に行きたいな。
おすすめは、T7"Nightly Passage"。Rob Araujoのピアノが最高に合う。
GAGLE / Plan G.
仙台の3人組ヒップホップユニット"GAGLE"による2024年リリースのLP。相変わらずミツさんのビートはカッコ良いし、Hanger氏のラップはどんどん変態地味たフローになるし、Mu-R氏のスクラッチもどんどんエロくなるし、未だに進化し続けていく先輩方に背筋が伸びる次第です。ちなみにジャケのタイポグラフィが、実は今までのアルバムからのサンプリングだったっていうのが驚き。良いアイデアだよな。
おすすめは、T12"Y字路"。メロディアスなピアノネタが最高。
cosmic collective / EEEEEE
ノースカロライナ・シャーロットのキーボティストの"Nikki Enslow"とベーシストの"Tyler Enslow"の二人が中心となって活動する"cosmic collective"による2024年リリースのLP。実はこの二人は夫婦コンビ。そのためか相性は抜群。インスタではTylerの膝の上ににゃんこを乗せて演奏してる姿が見れる。なんだそれ、最高では。
おすすめは、T5"mashed"。こんなブリブリなビートも作れるのかよ。
Wakai / They Ain't Want Us
ルイジアナ・バトンルージュのラッパー"Wakai"による2024年リリースの新譜EP。落ち着いた感じで淡々と語るラップがクールで渋いビートとよく合う。新しい時代のコンシャスラップって感じが良いのよね。
おすすめは、T2"EYE WITNESS"。Wakai、毎回MVもカッコ良いんだよな。センス溢れ過ぎだろ。
という事で、その2はここまで。
その3はコチラ。
ではでは。