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2021年によく聴いた音楽・後編

前編に引き続き2021年によく聴いた音楽をまとめたのでどうぞ。

前編はこちら

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quickly, quickly / The Long and Short of it

オレゴン州ポートランドのビートメイカーquickly, quicklyが今までのサンプリングビート寄りな構成から一転、ギターやドラムなどの生の楽器を中心にシンガーソングライターとしての一面を色濃く打ち出した一枚になっている。もう多才すぎてここまで来ると逆に引くよね。
T7"Feel"は疾走感がたまらない。ジョギングとかドライブの時に最高。

おすすめターゲット:Tom Misch、Jordan Lakei、Loyle Carner

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Durand Jones & The Indications / Private Space

ルイジアナ出身のDurand Jonesを中心に結成されたソウルバンドの3枚目LP。とても今年に出たとは思えないほど古き良き時代である70年代のソウルを上手く体現している一枚。雰囲気がもう最高。超踊れる。
特にT2"Witchoo"が最高。 Aaron Frazerのハイトーンボイスがホント良い味出してる。

おすすめターゲット:Curtis Mayfield、The Impressions、Silk Sonic

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Aaron Frazer / Introducing...

先ほどのルイジアナのソウルバンドDurand Jones & The Indicationsのドラマー兼ボーカルのAaron Frazerによるソロデビューアルバム。Curtis Mayfieldが好きな人には相当刺さると思う。70年代にタイムスリップできる一枚。
T6"Done Lyin'"がもう最高。切ない感じたまらない。

おすすめターゲット:Curtis Mayfield、Khruangbin、Benny Sings

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小袋成彬 / Strides

日本のSSW兼プロデューサー小袋成彬によるアルバム3作目。まず声が良い。毎回良い。そんでもって言葉の選び方が天才的。今回はラップが多いのも彼の多才さが垣間見れて良い。
T4の"Butter"が特に好き。曲の世界観と言葉の紡ぎ方が最高。"どうする俺ら違憲状態"なんて彼にしか書けないでしょ。

おすすめターゲット:宇多田ヒカル、星野源、Frank Ocean

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Bluestaeb / Giseke

パリのビートメイカーBluesteabのソロ名義アルバムの3枚目。相変わらずベースとシンセの音が最高にカッコ良い。
T5"MOVIN'"はおしゃれ度がかなり振り切ってる。超良い。

おすすめターゲット:Ivan Ave、Melodiesinfonie、Potatohead People

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Sam Wills / Breathe

UKのSSW兼トラックメイカーのメジャーデビューアルバム。歌声が良いのはもちろんトラックが無茶苦茶おしゃれ。Tom Mischが好きな人におすすめしたい一枚。
T4"Overthinking Of You"は特にトラックがツボ。

おすすめターゲット:Tom Misch、Melodiesinfonie、Barney Artist

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Grimm Lynn, Flwr Chyld / Do 2 Me

Grimm LynnとFlwr Chyldによる共作シングル。二人ともアトランタ出身でSSW兼プロデューサーというどう考えても良い作品が生まれそうなコンビ。実際、超カッコ良い。Flwr Chyldのトラックのグルーブと空気感が最高なんだよね。

おすすめアーティスト:Emmavie、Elujay、ROMderful

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STUTS & 松たか子 with 3exes / Presence

ビートメイカーSTUTSと女優兼歌手の松たか子のタイアップ作品。ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の主題歌として、毎回EDカットで様々なラッパーとコラボしていくという面白い試みを企画していた。
トラックはもちろんだけど、T1"Presence I"のKID FRESINOのラップが秀逸。Mステでのライブパフォーマンスが無茶苦茶良かった。余談だけど、松たか子ってなんかエロいよね。

おすすめターゲット:星野源、KID FRESINO、PUNPEE

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Silk Sonic / An Evening With Silk Sonic

ご存知、Bruno MarsとAnderson .PaakによるソウルユニットSilk Sonicのデビュー(?)作。この二人で、しかもソウルユニット?そりゃ最高に決まってるでしょと。70年代のソウルをド直球にやってるのもあればラップを取り入れたものあって最高。ブラックミュージックライクな一枚。
中でも個人的に好きなのがT4"After Last Night"。70年代後半のグループソウルが大好きな自分にとってこれは刺さる刺さる。しょうがないよね。

おすすめターゲット:Anderson .Paak、Free Nationals、Leon Ware

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Emmavie / What's A Diamond To A Baby

UKのプロデューサー兼シンガーEmmavieによるEP。まぁ毎回曲がカッコ良い。今回も弟分のAlfa MistとROMderfulが客演している他、PhonteやCARRTOONSなんかも参加してて自分好みの布陣になっていて嬉しい。
やっぱりT2の"Uh Huh Okay"が最高。しかもROMのお茶目さが出てて良い。

おすすめターゲット:ROMderful、Phonte、Devin Tracy

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Apollo Brown & Stalley / Blacklight

デトロイトのビートメイカーApollo BrownとオハイオのラッパーStalleyの共作LP。とにかくビートがどれも秀逸すぎる。そこにStalleyのスキルバッチバチのラップが合わさってくるもんだからそりゃ間違いない訳で。
どれか一つ選べっていうのも酷だけど、強いて言うならT3"Love Me, Love Me Not"かな。ビートがエグすぎ。Skyzooも毎回良い仕事するよホント。

おすすめターゲット:J Dilla、9th Wonder、Ugly Heroes

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MMYYKK / Science

ミネアポリスのプロデューサー兼シンガーMMYYKKの新作EP。まずビートがカッコ良い。特にベースがエロい。雰囲気がとてもクールで最高。こういう感じのLPをぜひ次に出して欲しい。ちなみにMMYYKKの読み方はマイク。
T2"Science"はホントツボ。最近ちょくちょく聴いてる。

おすすめターゲット:Thundercat、Devin Morrison、Phonte

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Otis McDonald / Beats, Vol.1〜4

サンフランシスコのプロデューサー兼SSWのOtis McDonaldによるビートテープ1〜4作目。普段の雰囲気はSSWですって感じ(?)なのに、このシリーズはなんてことでしょうDillaやMadlibを感じるではありませんか。最高。
一般ウケはしないだろうけどVol.2のT6"Jay vs. Wheather"が一番彼の凄さが出ている気がする。Dillaってそういう事するよねって感じが良い。

おすすめターゲット:J Dilla、Madlib、Kaliem Riggins

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LOONY / soft thing

トロントのSSW、LOONYのデビューEP。声がめっちゃ好き。しかも落ち着いた雰囲気で無茶苦茶聴きやすい。今後活躍していきそうな気がする。
T8"faceless"が心が荒んでる時に聴いて癒されてせいか結構好きになった。低音系女性シンガーに弱いんだよな...

おすすめターゲット:Joyce Wrice、J Lamotta すずめ、Moonchild

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Common / A Beautiful Revolution Pt.1 & 2

ご存知、シカゴMCのCommonの最新リリースLP。今回はメインプロデューサーにKaliem Rigginsを迎えて"Like Water For Chocolate"の時のようなジェットブラックな出来になっている。つまりそう最高なんですよ。ってか、やっぱりKaliem Rigginsとの相性が抜群すぎるんだよね。まぁNo I.DやDerekも好きだけどね。もちろんyeも。
Pt.2のT2"A Beautiful Chicago Kid"のヨレ方がエグ過ぎ。PJのフックも良い。それにギターネタの差し込み方のズルさよ。助けて首もげちゃう。

おすすめターゲット:J Dilla、Kaliem Riggins、Fela Cuti

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Shine / As The Beauty Became

ボルティモアのプロデューサー、ビートメイカーShineのビートテープ。落ち着いた雰囲気が良いビートばかりで作業用BGMとして大活躍。MndsgnとかMecca:83とかのビートが好きな人には結構好きになると思う。
Nappy NinaをフューチャリングしたT7"PRAYER"がおすすめ。

おすすめターゲット:Ivan Ave、Mndsgn、Mecca:83

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BLK ODYSSY / BLK VINTAGE

ニュージャージーのブロデューサー兼SSWのBLK ODYSSYの1stLP。とにかく才能の塊のような厚みのある曲の作り方をしてて、とても1stLPのそれでは無い。しかもストーリーテリングといいリリックといい只者ではない雰囲気を醸し出している。今後どんどん注目されていくアーティストになると思う。
T4"HANG LOW"の色気がヤバい。

おすすめターゲット:D'Angelo、Amp Fiddler、Olivier St.Louis

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Laufey / Typical Of Me

アイスランド生まれボストン在住のギタリスト、チェリスト、SSWのLaufeyのデビューEP。めっちゃ良い声。しかも可愛い(ココ重要)。インスタでフォローしてたアーティストが彼女とコラボしてて、声を聴いてすぐファンになって活動を目で追ってたけど、今年デビューしてから色々なメディアに取り上げられて一気に人気になってしまって遠い存在に。
T7"Best Friend"のPVで彼女の良さがとてもよく分かると思う。

おすすめターゲット:Nora Jones、Amber Navran、Sara Kang

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Topaz Jones / Don't Go Tellin' Your Momma

ニュージャージー出身のプロデューサー兼ラッパーのTopaz Jonesの2ndLP。Topaz Jonesのラップはもちろん最高だけど、今回のほとんどの曲をプロデュースしているAlissia Benvenisteのトラックが最高にラップとマッチしててヤバい仕上がりになってる。
ちなみにAlissiaはメインの楽器がベースなだけあって、ベースラインが良い。しかも可愛い(ココ重要)。
T4"Black Tame"とかTopaz JonesとスキルとAlissiaのトラックが親和性がモロに出てる。

おすすめターゲット:Duckwrth、Smino、Elujay

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Mac Ayres / Magic 8ball

ニューヨーク出身のプロデューサー兼SSWのMac Ayresの新作EP。1stEPの"Drive Slow"が今でもちょくちょく聴いてるぐらいに好きで、今作はそれに近い雰囲気でそりゃ好きになるでしょと。Tom MischやJordan Lakeiなんかが好きな人はハマると思う。
T7"Where U Goin' Tonight?"のBed Room SessionでMac Ayresの多才っぷりがモロに出てる。

おすすめターゲット:Tom Misch、Jordan Lakei、Oscar Jerome

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Robohands / Shapes

ロンドンのマルチ奏者Robohandsの3枚目LP。とにかく雰囲気が良くて超聴きやすい。夏〜秋にかけて無茶苦茶聴きまくった一枚。UKってなんでこんなに良いアーティストこうバンバン出てくるのかね。
T1"We're From Nowhere"のつかみの引き込み方がカッコ良い。

おすすめターゲット:Khruangbin、Alfa Mist、Tom Misch

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Brothers Of My Uncle / Saucy Experiments

ブルックリンのグッドミュージックメイカーTaneの新プロジェクトBrothers Of My UncleのデビューLP。濃厚ファンクでまぁカッコ良い。参加してるアーティストもいつものPhønに加えCARRTOONS、Bel-Amiなど間違いないメンツ。
T2"Cilantro"のシンセの音色がめっちゃツボ。Rhodesの音も最高。

おすすめターゲット:Tane、Phøn、CARRTOONS

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Mr Jukes & Barnie Artist / The Locket

ロンドンのラッパーBarnie Artistと同じくロンドンのロックバンドBombay Bicycle ClubのフロントマンJack SteadmanのソロプロジェクトMr Jukesのタッグで生まれたこの一枚。まぁJack Steadmanが作るビートの安定感とBarnie Artistのラップスキルの化学反応が最高に良い結果を生み出してる。
T2"Browin Steam (Open Up Your Mind)"を聴けば一目瞭然、いや一聴瞭然でしょ。

おすすめターゲット:Royle Carner、Oddisee、2nd Exit

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って感じでしょうか。いやぁまとめるの大変だった...
ちなみにどう考えても最高だったYeのDondaとか有名どころは最高!しか感想が出てこないので入れてないです。悪しからず。

2022年も一杯、音楽浴びるぞ。やるぞ!!

ではでは。

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