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駆け出し音楽家が参考にする実話【第二話】

福本清三氏

この福本清三氏はトムクルーズと共演した後も普通に斬られ役として映画などに登場し、後進の指導を行いました。

ハリウッド映画出演後はメディアにひっぱりだこになったのに、ここで天狗にならないのがまさに「侍」だと思います。

この方が発する一言一言が山本常朝『葉隠』そのものです。武士道論ではない本書が人間としての哲学書であることを体現してくださっています。

ファン層

にわかファンもおおいのですが、私も含み本当のファンもいます。つまり生き様に憧れるファンです。その一人が安田淳一さんです。この方は60前の方ですが、ずっと本当の福本清三さんのファンのお米農家です。

安田淳一氏

このお米農家の安田淳一氏は兼業で映画監督もやっており、自主制作映画で福本清三氏に出演をお願いした作品を作られています。2017年の『ごはん』です。

これは感動しました。安田淳一氏の農家でありながら、当時50歳前後で夢を追いかけている姿と、福本清三氏の人生が重なりあったからです。

オフ・ブロードウェイ

突然ブロードウェイの話をしますが、まずブロードウェイのミュージカルは大手主催のものばかりなんです。自主制作ミュージカルなんかはオフ・ブロードウェイといって少し離れた場所で上演されます。ここでは演出家や作家や主演俳優が自らチケットを手売りして、席まで案内して・・・とやります。

これの映画版もあるのです。

日本でもTOHOシネマズといった大きな全国映画館ではなくて、観たこともないフランス映画とか日本の自主制作映画を期間限定で上映している映画かもあります。

そんな映画館で『ごはん』は上映されました。

そんな中!

その後、安田淳一氏が新しい映画を作るとして福本清三氏の人生そのまんまの面白い映画を企画したんです。(もちろんこれは知りませんでした)

そして制作しようとしている最中・・・・・・福本清三氏逝去享年77歳

しかし!

しかし、あきらめませんでした。時代劇映画を撮影している映画、つまり劇中劇みたいなのを自主制作するのは無謀とされましたが決行したそうです。貯金も残り7000円になるまで使ったそうです。

そうすると

そうすると東映京都撮影所(時代劇の撮影場所)や俳優さんからスタッフからがどわーっと援助に乗り出したのです。この時点で感動物語です。

そして映画を撮影しました。

もちろん自主制作の映画館での小さな上演ですが、50代後半の農家の方がお金がないことにも諦めず、本人が世にいないことにも諦めず、自分を信じてやりきると周りに伝わるんです。

これが私がこの安田淳一氏から学びたいことです。

つづく・・・

今日も元気にいってらっしゃい!

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