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音楽家のお金「3つのキャラ」とは

3つのキャラ

金融資産にはリクイディティ(流動性)、セイフティ(安全性)、プロフィタビリティ(収益性)の三つのキャラクターがあります。全てを兼ね備える金融資産を探すのは難しいので、の資産をどのくらい持っておくべきかを音楽人生の現状に合わせて管理してください。

①リクイディティ

リクイディティ(流動性)のある金融資産は、必要な時にすぐに引き出せる金融資産を意味します。普通預金やタンス預金や財布の中のお金と考えてください。どのくらい持つべきかは年齢、収入、家族構成によっても変わりますが、平均的な日本人の場合20万円以上が急に必要になることは希です。天災や事故に備えて20万円の3倍の60万円あれば安心というのがたたき
台となる基準でしょう。

②セイフティ

セイフティ(安全性)のある金融資産は、目減りする心配のない金融資産を意味します。国債などの元本保証のある金融商品と考えてください。このセイフティの基準は「目減りする心配はなく、少しの利益は期待できるけど緊急時には利益を犠牲にすればリクイディティ(流動性)のある金融資産になる」ということです。

例えば、セイフティ(安全性)のある金融資産として100万円を元本保証のある金融商品で運用し、1年後に利益が2万円で、合計102万円になったとします。しかし、緊急事態が起こると、リクイディティ(流動性)のある金融資産では足りないので、そのセイフティ(安全性)のある金融資産の利益分2万円は捨てることになりますが、運用を解約して100万円を使う・・・というイメージです。ご自身の環境を考慮し、現在のリクイディティ(流動性)のある金融資産がどのような時に足りなくなるかを想定して緊急事態に備えてください。

③プロフィタビリティ

プロフィタビリティ(収益性)のある金融資産は、株式などの収益性の高い金融資産を意味します。当然、収益性が高いというのは目減りするリスクもあります。したがって、緊急事態が起こっても手を付けなくていい金額をプロフィタビリティ(収益性)のある金融資産として運用するのがお勧めです。

独立していない

ここで知っておくべきなのは、上記三つのキャラクターは独立した概念ではないということです。キャラクターの掛け合わせができる金融資産も多数存在します。

例えば、セイフティ(安全性)のある金融資産として、楽天証券などのネット証券会社でアメリカ国債ETF(アメリカ国債の詰め合わせのような商品)を買うとしましょう。しかし、全くリクイディティ(流動性)がないわけではありません。必要になればその日に売り、翌日に銀行口座へ振替申請をすれば、3日後に銀行口座に入金されます。自由に使えるようになるまでに4、5日は掛かりますがリクイディティ(流動性)があるわけです。昨今の日本で大きなお金を振り込む猶予が1、2日ということは希ですので、この金融資産はセイフティ(安全性)とリクイディティ(流動性)を兼ね備えた金融資産と考えることができます。

別の例として、プロフィタビリティ(収益性)のある金融資産として、アメリカのインデックス連動ETF(アメリカ企業の株の詰め合わせ)や、全世界インデックスETF(世界中の企業の株の詰め合わせ)を購入するとします。短期的には大きなアップダウンがありますが、歴史が証明しているように10年単位で投資を継続することでセイフティ(安全性)を兼ね備えているという考え方も可能です。

ヤバイ音楽家

ちなみにこの時点で「結局何を買えばいいんだ?」と考えてしまう人は注意が必要です。この三つのキャラクターの概念が当たり前のように感じていない状態では、金融商品はもちろんのこと貯金ですら危険だと考えてください。

まずは、この三つのキャラクター及びその組み合わせの金融資産にいくらずつ割り振るかを考えてください。現在の所持金及び、向こう数年に形成するべき資産を割り振ってください。「この時期に、このくらいの金額を、こ
のキャラクターの金融資産として持つべき」という計画を立ててください。
実際にどの程度の貯蓄をして、どのような投資をするか、どのように増加させるかは人によっても変わりますが、確実に従うべき法則があります。これは年に1度だけ5時間かけてこちらで教えます。

上記記事は以下の本の第5章からの抜粋です。

興味をもって頂けましたら是非手に取ってください。

あとこんなんもありますけどぉ・・・

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