音楽家の演奏クオリティをワンランク上げる方法
便利な時代
今はデジタル録音が主流の便利な時代です。デジタルエディットもアマチュアでもできる時代です。これが音楽家の演奏技術のクオリティを下げている原因です。
録音物のクオリティは上がっていますが、演奏クオリティが下がり続けています。最近ではプロの演奏を聴いても「あれ?」と思うようなことが多くなりました。
「え? 今のオッケーなんですか?」と、私が聞くと「後で直すんで・・・」と当たり前のように返事が返ってきます。
時代的に当然といえば当然ですし、スタジオや人件費を考えるとその方が全てにとって良いのですが演奏家自身の演奏クオリティは下がり続けてしまいます。
ストゥーダー
この写真ご存知ですか? これはオープンリールという昔の録音機です。ストゥーダーというメーカーの物が有名です。このテープに録音していたのです。私も1990年代の録音はすべてこれでやりました。
このテープが一本2、3万円するんです。
しかも、ほとんどが一発録りです。
つまり、一度誰かが間違うと他のバンドメンバーの時間もギャラもスタジオ代もテープ代もエンジニア代も跳ね上がります。この連帯責任が生まれていたのです。
だからビクビクしながら弾いていました。
アメリカ
特にアメリカでは各プレイヤーの「ノリ」みたいなのを重視するので、パンチイン(間違いだけを直す)ことや、途中から録音するなんてのは御法度でした。
20歳の頃にもらった禁煙キャンペーンの仕事では「オマエみたいな日本人ギタリストに使える時間は30秒だ」とかいじめられて、マジで30秒の一発しか弾かせてもらえませんでした。
だから
このような時代を通ってきたから、「一発」で「丁寧」に弾けるようになったんです。
今の演奏家は「エディット前提」の頭になっています。精神的には楽でしょうけどね。
お勧めの方法
1番のお勧めの方法はストゥーダーを買うことです。ヤフオクで30万円で売ってました。
もちろん、場所も取りますし、使い方も分からないでしょう。
もう一つは動画を撮ることです。しゃべりながら弾く動画を撮るとエディットなんていうことがまずできなくなるのでお勧めです。
私もYouTubeなんかではカメラのマイク一本で録ってます。
一度やってみてくださいね。
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