テクニカル・ギタリスト引退理由
はじめまして
はじめまして、私は前世紀にテクニカル・ギタリスト(技術を誇示するギタリスト)をやっていました津本幸司と申します。30代で引退し、今は老後の生活をしています。このままこの先も慎ましく死を待つ予定です。
なぜ?
2013年の引退宣言時に「なぜ?」「もったいない」という声が多かったのですが、専門家に話しても、取材陣に話しても無駄だと考えていました。つまりは「オマエらに言っても分からんわ」と見下していたのです。
分からなくならないように少しずつ簡単に言います。きっと「あ、これは誰に話しても付いてこれないわ・・・」というのが分かると思います。
昔話
偉い武将が、後ろ向いて逃げる敵を見付けて
「逃げるのはずるいぞ!」
と言って、敵が振り返ったら少年だった・・・
「あ、ゴメン逃げて良いよ」
と言ったのに、少年が
「名誉のために斬ってくれ!」
と反論。
「ってゆーか、俺の後ろから大群が来るから逃げた方が良いってば、ね」
「うるさい!殺してくれ」
どどどどぉ・・・
「んもぉ、大群が来ちゃったよぉ。うちの連中に殺されるくらいだったら、俺が殺して供養してあげるね!ゴメンね!」
ブッシュゥ!
偉い武将は
「もうえぇわ」
といって出家して、慎ましく老後を迎えましたとさ。
元ネタ
上記の話はご存知でしょうか? 平家物語です。
引用した人
こういう情を掛けられるひとが本当に強い人何だよねぇ・・・と言った人ご存知でしょうか? そう、前の五千円札の眼鏡のおっちゃん・・・新渡戸稲造です。
武士道っていう本なんです。
アメリカで有名
サムライに憧れるアメリカでも有名な本です。私も英語でしか読んだことありません。その中で上記の平家物語の一節が引用されています。(あえて固有名詞は出しません。混乱するから)
日本の音楽業界の姿
世界の音楽業界を渡ると、日本の音楽業界の欠点が浮き上がって見えるようになります。武士道の本国である日本があろうことか、義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義の7つ全て欠けてるんです。
逆輸入した自分の身柄が余計に偽物の日本武士道をアメリカン・カラーでコーティングして戻ってきた感じに見えて、その7つの「徳目」って言うんですけど、神道と仏教と儒教っていう3本柱を「無視してる代表者」に見えたのです。
ここから
これが全体の話が100ページあるとしたら、イントロの1ページです。
予備知識が面倒なんです。だから、無言で引退しました。
でもね・・・
引退後はこれから活躍するギタリストを応援するのが楽しくなり、メソッドを作ったりして遊んでます。
そして、あらゆる楽器奏者や歌手の相談に乗ったり、金貸して逃げられたり(ww)、そんなのが楽しい老後です。
お会いできない方用にも本を残しましたので、是非ワークとしてやって下さいね。
オンデマンド出版なのでうちの次期社長(娘)の一存で販売中止になりますので今のうちにお求め下さい。
津本幸司