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内製開発の成果 ついにリリース!
東京ガスのCX推進部デジタルマーケティンググループでマネージャーをしております及川です。3度目の登場となります。
昨年秋に、このnoteでの初めての記事である、「東京ガスも内製開発始めました」を発信させていただいておりましたが、開発の対象であった、 弊社の会員サイトmyTOKYOGASを11月6日(月)にリリースさせていただきました。稼働直後、不具合や障害が発生し、お客さまにはご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。この場で改めてお詫び申し上げます。まだまだ解決すべき課題は山積みではあるのですが、まずは、ここにリリースしたことをご報告させていただき、当社の内製開発の取組みを知っていただけたら嬉しいです。
これまでの道のり・開発のこだわり・工夫・苦労等について、これ以降、メンバーに発信してもらいたいと思っていますので、私からは、この場を借りてメンバーに感謝を伝えたいと思います。公共の場を使って恐縮です。
初回の記事について、よろしければこちらをご覧ください。
振り返れば長く辛い道のりだった
内製開発を始めた理由については第1回の記事で書いた通りですが、威勢よく始めたものの、メンバーには本当に心身ともに尋常ではない負担をかけてしまいました。
わたくし、過去にIPAのプロジェクトマネージャーの資格を取得したのですが、論文添削の先生に、「体制が信じられるまでプロジェクトを始めちゃ絶対ダメ!」と教えられていたことを思い出します。体制が重要なことは理解していたものの、今だから言えますが、その教えに背いて、脆弱な体制で開発をスタートしてしまいました。
開発工程開始の2022年4月時点では、社員のエンジニアは一人もいない状態でした。そこから、第2回の記事を執筆した中島が入社し、彼が以前の同僚である杉山(第3回の記事を執筆)を誘って…と、少しずつ強力な仲間が増えていきました。彼らの筆舌し難いほどの働き・活躍がなければ、無事リリースを迎えることは絶対にできなかった。彼らのチャレンジに心から敬意を表します。本当にありがとう。
また、外部から来たメンバーになんとか食らいついていこうと、プロパー社員も頑張ってくれました。これまでの東京ガスの仕事の進め方が染み付いていて、世間標準に近づこうとする歩みは大変だったと思います。また、経験者採用のメンバーとの協働で、「多様性」の意味を社内で誰よりも思い知ったのではないかと思います。よく踏ん張ってくれました。本当にありがとう。
今回、内製開発チームで担当したのは、主にプロダクトのフロント部分 (Frontend / BFF) であり、その後ろにはバックエンドを担当する体制がありました。バックエンド側は東京ガスの情報システム子会社、東京ガスiネットが中心となって開発を担当しました。これまでの東京ガスのシステム開発は東京ガスiネットが一括で請け負うことがほとんどでしたが、その一部を切り出して内製開発するというのは、おそらく初めての取組みではないかと思います。私が内製開発を持ち込んだことで、一つの体制であれば必要なかった調整や折衝、体制間の考え方や前提を統一・整備し尽くせない中での矛盾や混乱、葛藤を発生させてしまいました。そのような厳しい状況でも、東京ガスiネットならびに協業先・協力会社の皆さんは力を尽くしていただきました。そのご尽力は、並々ならぬものがあったと思います。関わっていただいたすべての皆さまに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
繰り返しになりますが、メンバーには心身ともに多大な負担をかけてしまいました。ひとえに、開発を始める前に盤石な体制を敷くことができなかった私の責任であります。メンバーには本当に申し訳ないと思っています。でも、開き直るわけではありませんが、後悔はしていません。万全な体制ができるのを待っていたら、内製開発を始められるのがいつになるかわかりませんでしたし、どこかで踏み出さなければ、いつまでも始められなかったとも思うのです。そして、「人は仕事で磨かれる」とは丹羽宇一郎さんの著書のタイトルにもなっていますが、関わったメンバーはこのプロジェクトを通じて、著しく成長・たくましくなったと実感しています。このプロジェクトにおいても、内製開発の対象は、主にプロダクトの一部でしかなく、このうねりはまだまだ本当に小さなさざ波に過ぎないかもしれませんが、今後、この波を社内に伝播させていければと思っています。
ここからがスタート
ようやくリリースまで漕ぎ着けることができましたが、先送りせざるを得なかった機能や新たに発生した取組み課題も多く、内製開発チームの真価が問われるのはこれからだと思っています。これからもお客さまの期待に応えられるよう、メンバーと日々精進していきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。