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デザイン内製化チームの1年目。

はじめまして。昨年3月に中途入社したデザイナー入社1号の檜垣です。
入社の際、人事担当から「東京ガスの採用でデザイナーの入社は初めてです!」と声をかけてもらい「デザイナー1号」と胸に刻んだので冒頭に記載してみました。

今回のエントリーではデザイン内製化チームが2022年4月に誕生し、ひよっこ組織なりの学びや気づきをデザイナー1号視点で記載したいと思います。こちら投稿を通し、インハウスデザイナーやデザイン組織に興味関心がある方々に、東京ガスにもデザイン内製チームがあるのだなと頭の片隅にでも留めてもらえると幸いです。


経歴と担当業務

  • 経歴:主にIT業界でキャリアを重ね、事業横断のデザイン組織でUIUXデザイナーとしてサービス開発に携わってきました。また事業に合わせたデザイン組織運営、デザイン経営の啓蒙などにも携わってきました。IT業界以外での内製組織にジョインしたのは初めてです。

  • 担当業務:今は内製開発の組織でデザイン統括という立場でUIUXデザインチームに所属し、デザインを軸に幅広に各プロジェクト関わっています。組織でのデザイン範囲は、会員向けサービス「myTOKYOGAS」と関連のサービスになります。

デザインチーム紹介

チームの働き方、制作環境、必要なスキルや知識について紹介です。

働き方と制作環境

  • チームの働き方:平日8時45分から17時30分の時間帯で、在宅と出社を併用し仕事をしています。打合せはオンラインが多いですが、リアルの場も月1回や週1回など設けています。オフィス環境はフリーアドレスのため、出社時はメンバー同士が声を掛けやすい近隣に座ってることも多いです。月1回でも全員がリアルに顔合わせをする時間は、雑談や軽い相談の場も生まれるので、改めて大事な時間だなと感じています。

  • ソフトウェア環境:UIデザイン業務は、実制作からデザインシステム運用までFigmaを利用しています。画像編集はAdobe Creative Cloudで作業することもあります。アイデア整理、インタビュー調査、仕様検討、ワークショップなど(私たちの中でのUXデザインよりの業務)は、Miroで完結できています。FigmaとMiroは、個人またチーム共同でもオンライン上でデザイン業務が完結できるため、今の私たちの働き方には欠かせない環境です。ほかにもコミュニケーション手段として、Teams、Slack、Backlog、Zoom、なども活用しています。

  • PC環境:今は、2台持ちでの環境です。社内システムや業務情報の行き来が多いため、業務端末用のWindows、そしてデザイン作業用としてMacの環境です。私は、業務端末用のWindowsでも軽いデザイン作業をしながら、Macでデザイン集中作業のような使いわけをしています。私が過去経験したインハウスデザイナーのPC環境課題の1つとして「WindowsとMac間のデータ往来や互換」もありましたが、ここ数年でオンライン完結での環境も増えたため、2台持ち業務での課題も減ったように思います。

必要なスキルと知識

  • スキルと知識:事業形態や組織人数によってデザイナーのスキル範囲も変わりますが、myTOKYOGASデザインチームで日々必要なスキルや知識は以下になります。
    ・デジタルマーケティング全般
    ・ユーザーインタビュー(インタビュースキル、KA法の手法など)
    ・カスタマージャーニーやペルソナ策定
    ・画面仕様(IA、構成力・編集含む)
    ・UIデザイン(Figma、UI原則など)
    ・コピーライティング
    ・ウェブ、アプリ解析(GA、カルテなど)
    ・サービス仕様、システムの知識理解
    ・グラフィックデザイン(デザイン原則など)、印刷知識ほか
    上記は、全員がすべてのスキルや知識を保持しているわけではなく、得意分野を補いながら遂行しています。UIデザインに必要なFigmaは、全員が使えている状態です。そしてFigmaを介しての共同ワーク時間は、デザインチームとして大切にしている時間です。個人スキルアップも大事ですが、こういったグループワークを通すことで、顧客視点と相互コミュニケーションの大切さ、一体感も醸成されます。

デザインチーム1年目の学び

ここからはチーム設立からの学びや気づきに触れたいと思います。

デザインシステムは運用管理が大事

myTOKYOGASでは、デザインシステムの位置づけをUI指針だけでなく、ブランドやビジュアルガイド的な役割としても位置づけています。形骸化しないよう常にアップデートしていますが、運用管理においては思いのほか頭とリソースを使います。
ただ運用の苦労だけでなく、運用管理の体験を通すことで、デザインシステムがチームメンバーに浸透し、サービス愛、そして顧客視点にもつながっているのだと気づいた1年目でした。

デザイナーの担当業務はどこまで!?

私を除くチームの社員(新卒で東京ガスに入社)は、myTOKYOGAS運営に関わる業務や担当プロジェクト(システム置き換え、受付画面構築、コンテンツ企画、維持管理、マーケティング計画など)を持っています。そのため実デザイン以外の業務タスクも非常に多いです。各プロジェクト内でUIUXデザイン業務も行っていますが、集中して時間がとりづらいのも現状です。来年度は業務の棚卸しを行いながら、デザイン業務の割合も増やしていきたいと思います。

デザインって何に役立つの?

もともとデザイン組織がある会社ではないので、社内での「デザイン」の理解や浸透は正直まだまだの状態です。すぐにデザインでの成果が数値として見えればよいですが、1年目だと見えづらい部分でもあります。そのため「デザインの価値」や「インハウスデザイン」を知ってもらう機会として、デザインに関係しそうな粒の施策~横断施策へのデザイン協力、周知(社内情報共有、インターンシップなど)活動もしています。

さいごに

デザイン内製チームの役割は、組織の大小の違いはありますが、お客様に価値あるサービスをデザインし提供し続けることだと思っています。そして「デザインチームが社内にいてよかった」と社内からの評価や信頼も欲しいところです。
2年目も顧客視点とコミュニケーションを大切に、個人&チームが成長できるよう、デザイナー1号としてデザイン業務に励みたいと思います。さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。