サウナ×間(ま)
こんにちは、サウナが程よく好きなタゴです。実は、サウナと同じくらい程よくお笑いが好きです。お笑いもアート、ビジネス、心理学やら文学などなど四の五の語りたくなってしまいます。
今日はコミュニケーションの観点からサウナ独特の間(ま)を考察します。
「よーし、サウナに入るぞー」となってもらうのが目的です。入ったら教えてね。
今回のテーマはサウナ×間(ま)です。お笑いでよく「間がいいね、悪いね」なんて言ってますよね。その間です。
こんな人に読んでほしい。
・沈黙が怖い人
・ウケたスベったがストレスな人
・お笑いが好きな人
あなたの身の回りでこんな会話がありませんか?
「はい、すべったー」
「いじり甲斐がないなあ」
かなり当然のように使われますよね。
実は、このウケた、スベった、いじる、いじられるとかはテレビのバラエティ芸人の影響なんです。テレビは効率よく人を笑わせてナンボです。ずっと見ていられる麻薬のようなエンターテイメントですよね。(ぼくは大好きです)
ただ、テレビのタレントに習って、一般的にもこの”効率的に面白い”が溢れています。ウケることを無意識に期待されているコミュニケーションです。また、受け取りやすく”意味のある”情報を伝えようとします。
でも、個人的にこのテレビ的な間(ま)には疲れます。しんどいです。悲しきかな、頭の回転が遅いからです。もっとゆったり、「社会的にはなんの意味もないけど面白いなあ」って話をするのが好きなんです。ツッコミや話のオチみたいなテクニックでベタに笑いどころを整理された「どりゃあ笑え!」っていう強制的な面白さも好きです。でも、面白さが見つかるのを待っているようなカオスな世界に、シュールな魅力があるのも忘れてはいけない。
ここまで語ったお笑いの「面白いを強制的に要求する間(ま)」を意識してサウナを語ります。
サウナって、面白さの強制がないんです。ぼけーっとしてよくて、面白いこと言わなきゃみたいな緊張感が全くありません。
理由は入ってる皆がゆとりを持っているからです。会話に焦らない。口にするほどでない超普通のこと(「あー…熱い」)を言うし、熱いからあれこれ考えずに素直に思ったことを言うんです。テンポを上げて効率よく面白さを稼ぐのは目的じゃないんです、サウナを楽しむのが目的。熱くなってきたら、人のことは聞き流すくらいでいい。
みんなで、スマブラやマリオカートやったりドッヂボールとかレクリエーションしたり、麻雀したりするときに似ているかもしれないです。みんなそんなに面白いこと言ってません。でも、なんか心地よい空間でストレスなく話ができる。
仲間内でダラダラと過ごすとき、ごはんに行くとき、飲み会で、会話をどうにか有意義なものにしたくて笑いに焦りませんか。他人の反応が欲しくて寂しくないですか。
サウナに入ってるときはそれぞれが自分の世界で、独り言のように思ったことを話している。
他人にとって全く面白くない自分が承認される間(ま)なんです。サウナならありのままが許される。だからこそ、すこし腹を割って話せる。信頼関係ができる。
フィンランドにでは商談にサウナを使うらしい。それもこういう信頼関係を築く効果を知ってかなと感じます。
他人に意味のあることを伝える情報伝達ではなくて、自分を素直に表現して信頼関係を構築できるサウナ。
そしてここがポイントで、直接的にウケを意識していないんだけど、この安心感のある間(ま)から、打ち明け話や本音が引き出されて、会話が面白くなってくるから大好きです。
同調圧力とかにやられがちな人は友達とサウナに行くと発見があるかもしれません。フィンランドでは中年夫婦が水着混浴のサウナであれこれおしゃべりしていたのが印象的でした。そういう環境を日本に作れたら、友達、家族、会社や組織に個人の居場所を作れるでしょう。そんなサウナ、夢がありますね。
では、良いサウナを!