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就活することになったら言ってやろうと思っていること

「うちの大学、私のいた専攻、すごいんです」
と言いたい。
(他の学科の内実は正直わかりようがないのだけど)

大学名は正直パッとしない。Fラン認定する人もたくさんいると思う大学なんだと思うんですけどね。
(たぶん宣伝が苦手でそれが悪循環してる)

Fランじゃん、と思う面接官、人事の方にこそ、言ってやろうと思っています。

そもそもですが、日本の大学の供給と日本の企業の需要はちょっとおかしいというか、すれ違っている気がする。
日本の大学は受験(入口)が厳しく、卒業(出口)が容易。
企業さんはブランド力のある大学卒に魅力を感じる。
その大学に受かったことを評価するのであれば、大学に在籍して卒業論文書く意味ないじゃないですか。
だからか年々、就活の解禁が早まっていますけど。
それなら模試結果でいいよなぁ。
大学はもはや職業訓練校なんだと言われたらそれでもいいのかもしれませんが。

大学を職業訓練校でなく、研究機関として重視するのなら、卒業論文とかもっと厳しくていいと思う。
4年間の研究の成果なんですから、数週間徹夜して書きました!みたいなのが受理されるのは本当はおかしい。
(その点、私が卒業したゼミに限って言っても、出口が非常に厳しかったと思うのです。)
そして企業さんは卒業論文見て、その研究の意義とか言わせてから内定出せばいいんじゃないか、と個人的には思います。

さて、改めてうちの学校の何がすごいか。
もう、在籍してる哲学者(教授陣)の質がめちゃくちゃ高い。指導の質も高い。
学年を重ねるごとにうちの先生方のすごさがわかる。
先生方のご専門も、ちょうどよくバラけていて古今東西ジャンルも網羅的。
その意味でも、うちの学校で学べる哲学はとっても充実してる。

高校の地理の先生が勧めてくださって、私は今の大学。結果院まで進学する始末。
指導教授は哲学の師匠であり、今や人生の師匠です。

進路選択の参考程度に、私が入学したいきさつを少しばかり語りますけども。
私は高校生の頃助産師になりたくて、看護系の国公立志望でした。
だけどセンター試験(当時)終わった後、3年生の2月、つまりギリッギリで文転しました。
(なんとかなるもんですね。)

あまりに理系科目ができなくて、頑張っても結果が出なくて苦痛で、得意なのは完全に文系科目。
地理の授業受けることだけが楽しみで、高校に行ってました。
この苦しさを更に4年間?看護師さんになった後も先が長いし、それ耐えてまで助産師になりたいか?
と自問自答した結果、無理でした。
別に大学進学しなくたってよかったんですけど、とりあえず、試験科目の関係で文系に進むには私大しか受けられないことはわかっていた。

だから藁にもすがる思いで、大好きだった地理の先生に、とりあえず相談に行きました。
「宗教のあたりがすごく面白くて。地理で宗教を説明してしまったら、宗教を信じている人は納得するでしょうか?そのへんを学ぶにはどうしたらいいですか?」と尋ねた。
「それはもう君、地理じゃなくて哲学に行くべきだ」と教えてくださった。
それで哲学を知りました。

そういういきさつで、勧めて頂いたのが今の大学です。
先生いわく、「哲学やるならここ。教授が優秀。校風も君に合いそう。」だと。
その後自分なりに色々調べて、試験対策して、落ち着くところに落ち着きました。
高校の先生はそこまで仰らなかったけど、蓋を開けてみれば業界内最高峰。

一応筆者は、院に進学する前に就活も経験しました。
進学に決めちゃったのでインターンシップと説明会と一次面接くらいしかやってないんですけどね。
でもその時には、自分のことだけで勝負しようとしていた。自分が所属している組織のすごさみたいなのが、アピールポイントにできるとは思いつかなかった。
非常にもったいないことをした。

だから今後博士課程に進むのをやめることになって、就活することになったら人事の人に誇るんです。
私は妥協してこの大学に入ったのではないし、他の大学に落ちたから入ったわけでもありません。むしろここで学びたくて入ったんです。
哲学の業界内最高レベルの研究を間近で見て、学んで、指導を受けました。その自負があります、と。

さぁ、誇り続けるためにも修士論文書かねば。博士課程への受験勉強もせねば。