WEリーグに期待すること
国際女性デーということで書きました。結論から言うと以下のような点に興味を持っています。この疑問が解決されることを期待したい。
①女性リーダーの振る舞いとは?
(リーダーシップ、キャプテンシーなど)
②そこに男性リーダーとの違いがあるのか?
③組織論として男性チームと違いがあるのか?
女性の登用は企業の重要な経営課題のひとつとされています。これには「社員確保」「ESG経営」の概ね2つの理由があります。
いまや10代の若者はマイノリティだそうで、企業の存続のためには男性の方がいいなんて言ってる状況ではなく、僕の勤める会社でも近年では新卒採用の半数以上が女性という年もあります。それに加えて企業の長期的な存在意義として、社会課題への取組み(女性活躍)を経営目標とする必要が出てきています。具体的にはリーダーの3割以上を女性にしなくてはならない。
労働環境の改善も進んで、少なくとも僕の会社では長時間残業が激減し、今や寿退社なんて言葉は死語になり、ほぼ全ての女性社員が産休育休を経ても復職しています。男性でも育休を取るし、パートナーが海外転勤になった場合は遠隔地からテレワークしている。(ただ実態としてはいろいろ面倒だから休職してしまうケースもある)
なのに、女性管理職が増えない。(いないわけではないけど)
能力面で言えば、管理職になってもおかしくないレベルの女性は多く在籍しています。彼女達が昇進を断る理由は何なのか? アマゾンの奥地に分け入っても明確な答えは見つかっていない。
或いは、もう少しだけ対人スキル、管理スキルを改善、強化すれば管理職になれるというタイプ。折角チャンスがあるのに、素直にアドバイスを聞いて修正しようとしてくれない。
そこで僕は仮説を立てました。
男性が作った制度(オールドボーイズクラブというらしい)の中に取り込まれたくない、という気持ちがあるのではないか。それなら理解できなくない。実は僕自身も会社の人たちが集まるゴルフコンペには絶対参加したくない、というアレルギー反応があります。たとえそこで重要な会話がされていたとしても、そんなクラブには混じりたくない。対人スキルについても、男の自分には不足していると見えるだけで、彼女達には女性ならではの解決スキルがあるのかもしれない。
そんな仮説を実証する糸口がほしいのです。女性のチーム同士が対戦するWEリーグで、ワンバック選手や澤選手のような女性リーダーのロールモデルが登場し、僕が想像できないような関係性を持つチーム組織が勝利していく。これが現実になったら何かが理解できそうな気がします。
だからサッカーの試合も楽しむけれど、そこに至るまでの"ALL or Nothing"みたいな裏側のストーリーが見たい。知りたい。(女性のロッカールームは見れないか、、、)
WEリーグの最初の発表時は、正直なんだか違和感がありました。
かつてJリーグが創設された時は、川淵チェアマンが当時の旧体制の人たちと戦って時期尚早と言われたプロリーグを立ち上げ、参入チームを決める交渉も一般のニュースになるほど話題となっていた。選手達にもプロサッカー選手になれるという高揚感があったような記憶です。
そんなドラマが全くないまま、ある日JFAのおじさんがWEリーグやります!と発表した。あれでは女性が旗揚げするストーリーにならない。それどころかオールドボーイズクラブに操られた印象を持ってしまう。(いや実は大変なドラマがあったのかもしれないけど)
ただ、ここまで来たからには、そんなネガティブイメージを払拭するパワフルな女性達が登場することを期待したい。
(50代管理職男性のコメントでした。読み直すと上から目線だと言われそうな書き方だった。けどそんなつもりはないので直さない。)