人と植物と。
人と植物は起源を同じくし、
同じ要素を内包しているそう。
私たちの37兆個の細胞一つ一つに
存在するミトコンドリア。
ミトコンドリアは、酸素と栄養素を使ってアデノシン3リン酸(=ATP)というエネルギーを作り出すことから「エネルギー産生工場」とも言われ、
細胞一つ一つを動かすエンジンの役割を果たしています。
ミトコンドリアが作り出すエネルギーによって
細胞一つ一つが元気に動いてくれるからこそ、
私たちは命を維持できるってことなのです。
また、植物の祖先である「シアノバクテリア」という微生物は、クロロフィル(葉緑素)で太陽のエネルギーを受け取り、二酸化炭素を利用して酸素を放出する光合成能力を持ち、それが現在の大気を作ったと言われています。
このシアノバクテリアは
のちにミトコンドリアとなり、
私たちの細胞内にエネルギー産生工場として
共生をしているのです。
だからこそ、
私たちは植物が発する情報を受け取る『感受性』を持ち合わせています。
私達は植物が発する情報を受け取る感受性を
持ってるなんて、もうこの時点で、
私の心は悶えてしまう・・・!!
残念ながら、私たちは持って生まれた体質を変えることはできません。
しかし、体質と症状の両方を見ることで、
心身のバランスを回復し、
植物を使って自然治癒力を高めようと考えるのが『植物療法』です。
自分に合う植物を見つけると、
劇的な効果が見られます。
植物だから安心・安全ではなく、
劇的な効果が見られるからこそ
使い方に注意が必要ということをお忘れなく。
私の場合、ちょっと女性ホルモン様作用を
補充したいと思い、
ホップというハーブを中心に
1ヶ月くらい摂取したところ、
子宮筋腫が短期間で2倍ほど大きくなってしまい、
エストロゲンの数値が異常に高くなり
(20代女性並み!)、
婦人科の先生に注意を受けたことがありました。
明らかに使い方を間違えていたんですね・・・
だからこそ、飲んでいる薬と併用できるかどうか、
自己免疫疾患やアレルギーのある方が
摂取しても良い植物か、
しっかりと確認する必要があります。
そして、植物を学ぶ私たちは
摂取した植物によって、
どのような変化が体や心に現れたか細かく観察し、ノートに記すのです。
そして、自分が元気に生きるための
『自分取扱書』
を作るのです。
植物の取り入れ方には
・ハーブやチンキとして経口摂取すること、
・精油やスキンケアとして肌に塗布すること、
・精油のように香りを嗅ぐことで鼻腔から取り入れること、
がありますが、まだまだ
科学ではわかっていない部分、
エビデンスがない部分も多い植物たち。
だからこそ可能性が大きく、
だからこそ惹かれてしまうんですよね。
植物と仲良くなると、
日常に潤いが生まれ、
自分を愛でる時間が愛おしくなります。
ガチャガチャ、わちゃわちゃの世の中で、
溢れるような情報に流されないように、
しっかりと意志を持って
立ち止まる時間を作ること。
たまに溺れても、
溺れている自分を認識し、
あ、これ以上流されちゃダメだと
ふと我にかえり、自分で気づくこと。
そんな自分が自分に戻る時間に
『自分、お疲れ〜!』なんて言いながら飲む
ハーブティーは格別そのもの。
だから、今日も植物を使って、
自分という宝物に、
家族という宝物に、
丁寧に向かい合うのです。