試験勉強⑥

■筋の種類
・筋には、骨格筋、心筋、内臓筋の3種類がある。骨格筋は骨格に付着し、骨格を動かす役割を果たす筋である。心筋は心臓を構成し、収縮することによって血液を送り出す役割を果たす筋である。内臓筋は胃や腸を構成し、収縮(ぜん動)することによって、食べたものと消化液を混ぜ合わせたり、食べたものを移動させたりする役割を果たす筋である。内臓筋は別名「平滑筋」とよばれることもある。そして、平滑筋は血液壁を構成している筋も含まれる。

■骨格筋の働き
・骨格筋は、収縮し張力を発揮するが、その張力は骨格筋の両端、すなわち起始部と停止部に同等に伝わる。実際の動作では、動きやすいほう(多くの場合は軽いほう)が動き、動きにくいほう(多くの場合は重い方)に近づく。例えば、上体起こしは本人の意思に反して足が浮き上がってしまう人がいるが、この原因は腹筋の筋力が足りないわけではなく、上半身よりも脚の方が軽いからである。

■筋力と動作速度
・速度が速くなるほど発揮できる筋力は小さくなる。

■骨の役割
・筋力を受けて動作を生み出す
・脳や肺などの内臓を保護する
・赤血球などの血球を骨髄で造る
・弾力性があり、わずかに曲がり、そして元に戻る。
・カルシウムやリンなどのミネラルの貯蔵庫としての役割も果たす
備考:圧縮してつぶれた場合は圧迫骨折であり、骨の破壊であるから、外から衝撃が加わった際に縮んで衝撃を和らげることはできない。

■加齢による骨折と栄養
・リンは、腸で吸収する際にカルシウムと融合するため、リンの摂取量が多いとカルシウムの吸収率が悪くなる。
・ナトリウムの摂取量が多いと、尿中へのナトリウムの排泄量が増加するが、その際にカルシウムも一緒に排泄されてしまう。
・骨はカルシウムだけでなく、たんぱく質でもできているので、たんぱく質が不足すると骨は弱ってしまう。また、骨格筋もやせ細ってしまうため、筋力が不足することによって転倒しやすくなったり、転倒した際に筋力で衝撃を吸収することができなくなり、骨折する可能性が高くなる。
・骨に脂肪はほとんど含まれていないが、骨の健康にとって不可欠なビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、脂質の不足した食生活を続けていると、ビタミンD不足になり、骨の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。

■滑液の役割
・滑液は潤滑液であり、関節が滑らかに動くようにすることである。
・関節間軟骨内部には血管が届いていない。このため、軟骨組織をこうk製している軟骨細胞には、血液を介しての栄養素や酸素の十分な供給は期待できない。軟骨細胞は滑液に溶け込んだ栄養素や酸素を取り込んで成長したり、生存したりしている。運動量が少ないと滑液が軟骨に十分に供給されないので、成長期では軟骨が十分に成長できなかったり、老化に伴って早くに擦り減ってしまったりして、変形性関節症を起こす可能性を高める。
・滑液そのものには免疫作用はないが、関節が炎症を引き起こすと、滑液を分泌している関節包が刺激され、滑液を過剰に分泌することがある。これが、「関節に水がたまる」原因の1つである。


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