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VR化で爽快感もダルさも倍増(シリアスサム3VRレビュー)

基本システム

・SteamVRのみ対応。
・ほぼシリアスサム3のVRベタ移植。
・武器チェンジやポーズメニューは専用のメニューを通して行われる。

残弾数はサイトに表示されて見やすい


良い所

・VR内でとにかくマシンガンを両手でブッ放して暴れ回れる爽快感。これに尽きる。
・リロード、コッキングアクションの廃止。それに伴い、ハンドガンとショットガンの火力が相対的に向上。
・レーザーポインターの追加で狙いやすい。
・無駄なアスレチック要素が無い。

悪い所

・移動速度が速すぎて酔いやすい。ただでさえ探索マップが不親切なのでウロウロしているとすぐに酔う。
・暗所でのマズルフラッシュがチカチカして目に悪い。
・ムービーシーンが360°視点の固定カメラ化。状況が飲めないシーンがちょくちょくある。
・上記の影響で、ラストバトルで飛行できる説明が一切なされていない。
・アクリマンのテレポート魔法がVR酔いをさらに誘発する。

・アイテムのハイライトがVRだと違和感を覚える。
・ミニガンがアサルトライフルの下位互換化(リロード廃止の影響)。
・ダブルバレルショットガンも同様にほぼいらない子化。

(以下デスクトップ版からの欠点)

・残弾数の管理がシビアなのでバカスカ撃てない。二丁拳銃で考え無しに撃つとあっという間に干上がる。
・敵ラッシュのウェーブ数が多すぎてダレる。
→特に終盤、強武器の弾が大量支給されることを知らないとジリ貧になる。
・カードキー探しが水増し臭い。
・景色がワンパターンで飽きやすい。
※以上のダルさがVRだと疲労として蓄積されていく。

まとめ

良い所より悪い所の方が多くなってしまったが、最初の「撃ちまくる爽快感」が良い所を5つ分くらい補っている。
その後出たVRFPSの大半がリロードのリアルさばかりに拘っているので今なお揺るがない長所であることに間違いない。

対して悪い部分の大半はVR化の最適化が不十分であることに起因している。ゲームが崩壊するほどの調整ミスが無いのが救いではあるが。
私はVRに慣れているので一度に数時間ほどプレイできたが、初心者にはかなりキツいことは間違いない。

長所と短所が歪な形で絡み合い、手放しで勧められる作品ではないのは確かだ。しかし個人的にはかなり好きな部類のVR作品となった。

本作をクリアして思った。移動速度が抑えめで、ムービー演出も最小限で、弾数の管理もほぼ不要な撃ちまくりVRFPSが出たら神作ではないかと。それってつまりEDFのVR版が出たら最強ということでは…?

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