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お腹が痛いと何故さするの?〜ゲートコントロール理論〜

人は腹痛を感じると、お腹をさすりますよね?

あれってよーく考えると、意味あるの?って思いませんか??
何というか、腹痛が和らいだ気になるだけなんじゃないかって思いませんか??

少なくとも僕は、子供の頃トイレで疼くまりながら、「本当に意味あるのかよ」って言いながらひたすらさすってましたね笑笑

そのころは自分が痛みの研究者になるとは知る由も無かった訳ですが笑、これはしっかり意味があることが生理学的に証明されておりまして、、、

ゲートコントロール理論と呼ばれており、実際に痛みの入力が抑制されていることが証明されているんです。


少しだけ具体的に言うと、in vivoパッチクランプ法を用い、痛みにより発火している脊髄後角ニューロンに対応する皮膚の受容野の周辺付近を触刺激すると、その自発発火が抑制されるんですね。たしか。

つまり簡単に言うと、痛みの情報は脊髄後角に伝わるので、そこにあるニューロンから電気応答を記録して痛み情報がどうなっているかを確かめた時に、マウスの皮膚をさすると痛み情報の伝達が抑制された訳です。

ここで一番面白いのが、痛い部分を直接触刺激しても抑制は見られず、痛い部分の周辺を触刺激することで抑制が見られることなんですね。

つまり、人間のようにお腹全体をさするのがポイントという訳なんです!
不思議ですね~、そう思いませんか??


この詳細なメカニズムは解明されておらず、複雑な神経回路の形成が予想されているため、解明は当分先だなという個人的な印象ですが、ぜひ解明して頂きたいテーマです!(他力本願)


↓ 日常生活における痛みのメカニズムをまとめてみました。


↓ 痛みとはそもそも何なのか、まとめてみました


僕の研究を応援して頂ければ幸いです!