きしたかのYouTubeチャンネル「高野さんを怒らせたい。」(と、高野がブレイクする過程
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マセキ芸能所属のお笑いコンビ「きしたかの」
黄色いスーツの「高野正成(たかの・まさなり)」はドッキリ番組の常連になり、徐々に知名度が世間に浸透しつつあります。
一方、きしたかのの「じゃないほう」である「岸大将(きし・たいすけ)」。
2024年9月13日放送の「しくじり先生」(AbemaTV)の「お笑い研究部【きしたかの 高野はもうわかった!岸を考える」」でのまとめは以下のようになったので、焦らず待ちましょう。
芸歴13年目の同級生コンビきしたかのの高野が、相方の岸の魅力が全く伝わっていないと悩みを告白。一方、コンビとして先に高野を売り出したいという思いがある岸は、今は高野を知ってもらう時期で自分が前に出るのは早いという。きしたかのの岸を考えた結果、きしたかのはめちゃくちゃ仲の良い最強で最高のコンビだということがわかりました。
岸には「余裕」があり、この「余裕」は「おぎやはぎ」に通じるものがあるので、注目されるのも時間の問題でしょう。
きしたかの高野の魅力
きしたかの高野はドッキリにかけられるけれど、リアクションが派手なわけではなく、天然でもない。
きしたかの高野の魅力は「声の大きさ」と「泣き笑い」と「言葉数の多さ」と「人間味」と「嘆き」が複合しているところにあるとみています。
カンニング竹山やおいでやす小田と似ているけれど、2人にはない「泣き笑い」や「嘆き」が高野にあります。喚き散らすだけではなく、言い過ぎちゃったかなぁという後ろめたさがあるのです。
良い人なんだろうな。
きしたかの高野、ブレイクのきっかけ
きしたかの(特に高野正成)が地上波のテレビ番組に出演するようになったきっかけは2つあって、1つはAbemaTV「チャンスの時間」への出演。
もう1つが、YouTubeチャンネル「高野さんを怒らせたい。」。
2022年12月24日放送の「お笑いアカデミー賞」で「高野さんを怒らせたい。」が「最優秀一部で話題賞」を受賞し、翌年から「水曜日のダウンタウン」へ定期的に出演するようになっていきます。
きしたかのがYouTubeをはじめた頃(2020年)
2020年3月4日、YouTubeに最初の動画「はじめまして!きしたかのです!」がアップされました。
後輩の大河内敦揮が「チャンスの時間」に出演する高野が面白かったけれど、「チャンスの時間」以外への番組出演がなかったため、自分が見たくて3年ぶりくらいに声をかけたことがYouTubeを始めたきっかけ。
リニューアルされるまでにアップされた動画は115本。内容はメントスコーラといったYouTubeでよくあった動画や、グミを溶かして大きくした食べ物系などのYouTubeの定型をなぞった動画が大半でした。
最初は好きなことをしたいと思ってはじめたけれど、やりたいことが出てこなかったそうです。
高野:何ヶ月かに1回「趣味はありますか?」って聞かれたんだけど、2人とも「ないな〜」って。
大河内:だから、最初はYouTuberごっこみたいなことをしていました。
岸:YouTuberがやっていたようなことを、やらないっていうボケを続けるみたいな。ボケなのか、ボケじゃないのかもよくわからないみたいなのが2年くらい続きましたね(笑)。
「高野さんを怒らせたい。」へのリニューアル
その後、2022年1月11日にチャンネルタイトルが「高野さんを怒らせたい。」にリニューアルされます。
岸:僕としては、登録者数、再生数を伸ばすというよりも、きしたかのの宣伝をして、仕事に繋げなきゃ意味がないなと。それで方法を考えた時に、高野のツッコミを見せたいなと思いつきました。
手応えを感じたのは20本目「映画の字幕がずっと天気の話で怒らせたい。」(2022年6月9日)。
カズレーザーがひろゆきにオススメするくらいまで広がってた。「あの動画をみんなでバズらせよう」って、お笑いファンが一致団結している感じがあったと思う。「面白いものはちゃんと正当に評価されないとおかしいから、みんなで盛り上げよう」っていう雰囲気を感じた。(飯塚大悟)
2022年8月23日にYouTubeが話題になっているということで相席スタート・山添の推薦を受けて「ラヴィット」(TBS)に出演します。
2023年1月3日付で公開されたインタビューで芸人としての目標を聞かれた高野は、「僕はテレビで売れるのが夢ですね。」と答えていました。
2022年12月27日発売の「芸人雑誌 volume8(クイックジャパン別冊)」(太田出版)の表紙3種類がすべて「きしたかの」だったこともあり、歯車が噛み合う寸前のインタビューだったのでしょう。
高野、「水曜日のダウンタウン」の常連となる
『お笑いアカデミー賞』(TBS、2022年12月24日)で「高野さんを怒らせたい。」が「最優秀一部で話題賞」を受賞し、JPと入れ替わるドッキリで高野が松本人志と対面します。
2022年11月30日放送回「語尾が『ゲス』の人などの難解な人探し『さすがにいるワケないだろ』と思いつつ、ある程度ロケをやったところで仕込みのソイツと遭遇させられたらつい信じちゃう説」に出演し、2023年に入ってからも「水曜日のダウンタウン」への出演は続きます。
代表作を挙げるとすれば、こんなところでしょうか。
「砂かけババア、部屋に出たら最悪説」(2023年3月8日)、「『人がいる』の仕掛け人をやったあと帰宅した自宅に人がいたら気の緩みもあってめちゃ怖い説」(2023年10月25日)、「清春の新曲、歌詞を全て書き起こせるまで脱出できない生活」(2024年3月13日、20日)、「ドッキリの仕掛け人、モニタリング中にターゲットのエグい秘密知っちゃっても一旦は見て見ぬフリする説」(2024年7月24日)
2020年3月4日放送回で「若手芸人ドッキリ仕掛けられた怒りよりも水曜日のダウンタウンに出られた喜びが勝っちゃう説」にザ・マミィ酒井らと一緒にキャスティングしているのだから「水曜日のダウンタウン」は流石です。
「高野さんを怒らせたい。」の概要
「高野さんを怒らせたい。」にリニューアルし、現在までに40本の動画が公開されています。
チャンネル登録者数は36.8万人ながら、23本が100万回再生を超え、上位3本は551万、524万、428万と恐ろしい再生数になっています。
40本のなかで再生回数が最も少ないのは「怒らせ方を本人に考えさせて怒らせたい。」ですが、それでも27万回再生。
更新頻度が落ちたのは、売れた証拠
最新作である40本目「クイズを解けば解くほど不幸になって怒らせたい。」の公開が2024年3月2日で、その前の39本目「謎解きは脱出ゲームに関係無く、出口の扉が重いだけで怒らせたい。」が2023年9月8日。
39本目と40本目の間が半年あいて、その後も7ヶ月更新されていないことからも、高野の売れっ子ぶりがわかります。
単純に拘束時間がとれなくなったからなのか、大河内の見たい高野がテレビで見られるようになったからなのか。あるいは、40本積み上げた過去の企画に加え、「水曜日のダウンタウン」とも企画を競らなければなくなってしまったことのハードルの高さか。
恐らく、どの理由もあるのでしょう。
フェードアウトするのもしかないですが、半年に1本くらいの頻度で見たいのが希望。とりあえず、次の更新を気長に待ちたいと思います。
ここ3ヶ月くらいで「きしたかの」にどっぷりはまった私は、YouTubeを40本見終わったので、Spotifyで「ブタピエロ」を初回から聴きはじめ、あわせてマセキ芸能のYouTubeチャンネルで漫才を見漁っています。
「高野さんを怒らせたい。」の傾向
40本動画を見ていくつかの傾向がありました。
1 落胆
1―1 努力が水の泡
例「140日かけて撮影した企画がショート動画にアップされて怒らせたい。」「ヴィレバンからゴミみたいなグッズを売ってしまって怒らせたい。」
1-2 仲間の裏切り
例「マリオパーティで接待プレイをして怒らせたい。」
1-3 熱中の裏切り
例「W杯の試合がリアルなゲームの映像で怒らせたい。」「長時間遊んでる相手が実はコンピューターで怒らせたい。」
2 手間のかかった仕掛け
例「YouTubeの広告が全部嘘で怒らせたい。」
3 彼女(まるゆか)
彼女(妻)がここまで協力的で、出演もしてくれるのは、彼女(妻)自身も芸人であるからです。
(男女のお笑いコンビ「ゆめまなこ」の「まるゆか」)
例「マジックミラー号の外の方がエ○くて怒らせたい。」
4 恥ずかしい
例「高そうな遊戯王のゴミカードを売りに行かせて怒らせたい。」「レーサーの格好でレーシングゲームをやらせて怒らせたい。」
5 繰り返し(しつこい)
「同じ質問を100個して怒らせたい。」「旅行の行きの車内ではじめた”しりとり”が翌日まで続いて怒らせたい。」「コーディネート対決、全員同じ服を買ってきて怒らせたい。」
6 個人情報の暴露
例「生配信中にマリオが進むと個人情報が出てきて怒らせたい。」「AIにイラストを描かせたら隠し撮り写真が出てきて怒らせたい。」
最も再生回数の多い「謎解きは脱出ゲームに関係無く、出口の扉が重いだけで怒らせたい。」は、「努力が水の泡」と「手間のかかった仕掛け」の両方の要素があります。
また、「30時間かけて作ったパズル、彼女が知らない男に抱かれていて怒らせたい。」にも「彼女」と「努力が水の泡」の2つの要素があります。
最新作「クイズを解けば解くほど不幸になって怒らせたい。」には、「手間のかかった仕掛け」「彼女」「努力が水の泡」「個人上の暴露」「熱中の裏切り」があり、要素だけを見ても集大成のような作品であることがわかります。
好きな動画ベスト3
1位 11「コーヒーが消えるマジックのコーヒーが全然消えなくて怒らせたい。」
(単純だけれど、何度も見ては何度も笑ってしまう)
2位 40「クイズを解けば解くほど不幸になって怒らせたい。」
3位 39「謎解きは脱出ゲームに関係無く、出口の扉が重いだけで怒らせたい。」
(クロスワードの最後は意味不明な言葉でスタッフが説明するのではなく、「オモイダケ」や「オモイトビラ」のようにスタッフなしでもたどり着ける答えにしてほしかった)
番外編「高野さんが怒りかけたドッキリBEST3」
「きしたかのofficial channel」では「高野さんが怒りかけたドッキリ」と題して過去のドッキリを振り返っていました。
2023年8月1日公開なので、38本目までの動画が公開された時点での見解です。
3位 31「W杯の試合がリアルなゲームの映像で怒らせたい。」
2位 14「高そうな遊戯王のゴミカードを売りに行かせて怒らせたい。」
1位 28「生配信中にマリオが進むと個人情報が出てきて怒らせたい。」
「高野さんを怒らせたい。」動画リスト
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「高野さんを怒らせたい。」再生回数ランキング
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