「居場所はない」と田中将大は言った
11月24日(日)に自身のYouTubeチャンネルで東北楽天ゴールデンイーグルスからの退団を発表した田中将大。
11月26日(日)に本拠の楽天モバイルパークで応じた取材の記事を読み印象に残ったのが冒頭の一言。
2024年の年棒2億6千万円から1億円以上と言われる減額を提示され、退団を決意したそうです。
「嫌われた監督」や「巨人軍vs落合博満」を見て落合博満への関心が高まり、清原和博や北野武との退団をYouTubeで見た直後の自分には、田中将大の発言はぬるく思えました。
「自分の価値を自分で決めることができる」のがプロスポーツ選手。
2024年に1試合に登板して1敗した投手の価値はいくらなのでしょうか?
20代前半までの選手なら退団を告げられるか育成契約に格下げされる記録です。
2021年から今年までの4シーズン、田中将大には25億円近い報酬が支払われました。
しかし、4シーズンの成績は20勝32敗。
年俸は成績だけでなく、グッズの売り上げや次のシーズンへの期待、成績面以外での貢献度などを総合的に判断した結果です。
田中将大は自分の値段を幾らとしたのでしょうか。
田中将大は毎年減額され続けて税金の支払いが困難になったのだろうか?
楽天球団に対して怒っているOBのデーブ大久保もいるが、球団としては5,000万円で20代4人と契約した方が効率は良いのだから、球団は辛抱した方だと思っている。
田中将大には減額を受け入れて、球団を見返して欲しかったが。
田中将大は「居場所がない」と言いました。
2007年のプロ入り以前から、自分の居場所、レギュラーポジションを掴んできた人物の発した言葉とは思えませんでした。
田中将大の言う「居場所」とは何だろうか?
ローテーションのことだろうか?引退後を見据えた入閣のことだろうか?
どこかの球団が拾ったとして、そこで戦う気持ちを持っているのだろうか?
そもそも2023年11月に発覚した安楽智大のパワハラを年長者である田中将大は止めることができませんでした。
ヤクルトの青木宣親のように、田中将大は球団や後輩選手から「田中将大自身の人格」に対して信頼を得ていたのだろうか?
居場所は与えられ続けるものではなく、自分で維持し、広げていかなくてはいけないもの。
それは小学1年生にも、会社員の私にも、36歳のプロ野球選手である田中将大にも同じこと。
球団との間でコミュニケーション不全が起きていたとしても、それはどこにでもあること。
嫌ならその場を去るか、折り合いをつけてやっていくしかない。
2025年のシーズンは見違えるような活躍をして、私を見返してもらえないだろうか。