天気をただ褒めるだけのエッセイ
世の中から「天気」が消滅したら、会話の3割くらいは消えてなくなってしまうだろう。
というか、会話の入り口はほぼほぼ100%天気なので、本当に天気はすごい。
家を出るときも、家から帰ったときも天気の話をした。毎日会う同僚とも、久しぶりに会う友達とも天気の話をした。ドッジボールをした日も、受験当日も天気の話をした。フジロックでも、四十九日でも、千歳烏山でも、プーケットでも天気の話をした。
春夏秋冬、古今東西、老若男女、天気の話をした。テレビを点ければ明日の天気を伝えてくれるし