外部人材による言語化サポートの重要性。まちの人事部長というキャラを経て「株式会社公共」が言語化されていくプロセス備忘録。
吉田さんと出会う
2018年初年度は毎日必死でちょっともう記憶薄い。年末に、シアトルからコミュニティにプロが視察に来ると言われ、へ?となり。通訳だと思っていた吉田さんに出会う。
実はコミュニティを研究している大学院生だった。10年くらい経った成功したコミュニティを研究調査してると、なんとか成り立つまでの記録、特に初年度が大概情報がないから、記憶があるうちに記録した方が良いと言われる。
2019年1月から毎日日刊machiminを始めた。書かなかった日は1日もない。同時に初年度はインタビューしながら言語にしとこうかと申し出てくれ、来る日もくる日も電話でインタビューを受けながら思い出し、やがて約7万字の論文となる。
流石にこれは素人案件じゃないからなんとかしないとと焦り、お礼兼ねて自主出版しようと会社を探すと、予想以上に高くてドン引きする。
中野さんに出会い、丹野さんに出会う
渡に船で、たまたま出版社かつソトコトonlineの中野さんに出会う。吉田さんの論文を渡し、これを自主出版したいというがスルーされる。
がしかし、ソトコトで連載枠をいただくことになり、ながれやまlab.と題して9回書いたが、言語化が苦手なためつらすぎたので辞退を申し出る。何書いたらいいのかわからないし、異様に時間もかかり、書いてどうなるという気持ちが湧いてしまった。
2020年1月に、連載辞めるとお伝えしたタイミングで出版社企画で出版しようと声をかけてもらい、書くのが苦手な私のために日経のライターである丹野さんを執筆補助につけていただき、出会う。
吉田さんの論文を、商用にすべく、インタビューから整理しなおす。何がポイントでどこがユニークかを踏まえた企画を提案される。おそらく論文に加え、2年目1年分の日刊を全て読んでくれ筋を書いてくれた。具体事例や大切なこだわり、思いや熱を込めた表現が私から引き出された。
気づけば約10万字の原稿になり、産みの苦しみがすごかったが、吉田さんへの感謝を表すべく、書き切る。そして年末に”もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら”を出版した。
出版本を読んだ沢山の視察者や訪問者と出会う
2021年1月、そこから一気に出会いが市外、県外へ広がる。かつ、理解した上で会いにきてくれるから話が深まりやすく良い出会いの確率も上がる。私自身の内省が深まり、自分で言うのもなんだが進化が止まらなくなる。
ただ、本は商用につき訳の分からないことや求められてはいないだろうことは書いていない。
内なるカオスの言語化を求めて、4月藝大DOORに参加、同時にオンラインサロンというか一部の方とのクローズド定例会を開始。言葉にしたらmachiminを閉めたくなったり、ブランドの言語化をしたくなったり、事業計画として言語化•数値化したくなったりしている。そして「株式会社公共」という言葉に行き着く。(下画像の事業展開の右下から左に向けてのスイッチになるはず)
着火した新しい西本さんと出会う
すると、立ち上げ時からサポートしてくださっている西本さんが一気に本気になり事業計画作りが週2で始まり、現在3ヶ月目。とにかく話す。話しながら整理され、少しずつ見えるから、スタッフに都度共有してはまた整理する日々。
研究者にとっての論文は、
事業者にとっての事業計画なのだと知る。
そして、出版半年初の印税が入り、約2000部売れたことを知る。約1割程度が実際に来てくださり、視察代や新しい仕事を頂き、早々と印税金額を上回り、加速を極める。
中薗さんと出会う
その中で学部生の中薗さんに出会う。吉田さんの論文と出版本に加え、そこに反映されていない2020年10月からの日刊を全て読み込み、仮説をもち疑問点を洗い出した上でヒアリングをしてくれる日々が始まった。感動する精度。
だって、始める背景から3年間半の全てを見て客観的に変化を整理した上で、私に問いかけてくれるのだから。成果はお楽しみに。
外部人材による言語化サポートの連鎖
流山の現場にいないからこそ、本業が別だからこそ、外部から冷静な比較も踏まえて客観的に見るからこそ、わかることがある。
吉田さん、1年目をまとめてくれ、日刊を書かせてくれてありがとう。全てを読み本を出させてくれた丹野さん中野さんありがとう。それを見て実際にきてくださった沢山の方々、ありがとう。事業計画なるものを書きながらより本質に向かう準備をしてくれている西本さんありがとう。それを持ち、すごい精度で3年の整理をしながら、今から3年やるつもりだと宣言してくれている中薗さんありがとう。
もしmachiminが10年続いたとしたら、何人で作ったコミュニティになっているんだろう。とにかく、中薗さんに感動すればするほど、その前が思い出され、書き記しておきたいと思った。
毎日運営をともにしたり、日刊を一緒に書いてくれている数えきれないスタッフのみなさんありがとう。言語化大事!!
手塚純子