007/100「シュクメルリ(アルトゥル)」#カレーレシピ100チャレンジ🍛
スパイスカレーのレシピ本買ったけど、全部は作らない、眺めるだけのレシピがある。何ならいつも作る自作スパイスカレーにブレイクスルーが欲しいため、この際100皿作るチャレンジ企画。
学びになった要点など記載するため、書籍に興味がある方も、購入済みの方も、スパイスカレー好きも見ていってね。
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ついにカレーじゃないやつが出てきた。本来はネタが尽きた後半に組み込むべきだが、食べたくなってしまったのだからしょうがない。
「シュクメルリ」は松屋やコンビニからも発売された、話題のジョージア(グルシア)料理だ。ハーブが多めではあるが、コリアンダーも使うので、一割程度カレーにちがいない。それに、和食やイタリアンなど多国籍料理はカレー作りに役立つヒントが詰まっているものだ。
今回参考にさせて頂いたのは、日本や日本料理大好きなYoutuberアルトゥルさんだ。
決してご飯にかけるニンニクの効いたホワイトシチューではない、ガチなやつ。ガチメルリを調理していく。
材料(3~4人分)
●鶏もも肉
※今回は700g程度の丸鶏を使用(主にサムゲタンに適したサイズ)
●生クリーム:カップ1/2
●バター:20g
●塩:少々
●コリアンダーパウダー:小1/2
●ニンニク:1つ
●塩コショウ:少々
●フメリスネリ(カレーパウダーで代用可):小1/2
●ドライアジカ(パプリカパウダーで代用可):小1
下二つに聞きなれない単語があるが、現地のミックススパイスだ。今回はこちらを再現した。
◎フメリスネリ
●乾燥マジョラム:大さじ2
●乾燥ディル:大さじ2
●セイボリー:大さじ2
●乾燥ミント:大さじ2
●乾燥パセリ:大さじ2
●コリアンダー:大さじ2
※葉なのか種なのか不明なので両方使用した(葉は乾燥もの)
●フェヌグリーク(または青いフェヌグリーク):大さじ1
※こちらも同様。青いフェヌグリークは、カスリメティのことなのだろうか?
●メキシカンミント(Tagetes lucida)またはタロイモ:大さじ2
●黒コショウ:小さじ1
●サフランまたはサフラン:小さじ1
●中型の壊れた月桂樹の葉:2枚
幾らかは入手できなかったが、可能な限り取り揃え、グラインダー(石臼)で粉末にした。ひとつわかったが、カスリメティの粉末化は相当難儀する。
上記はフメリスメリのwikipedia(ブルガリア語)にを参考にした。簡易版なんてのも書かれている。
海外(主に英語圏)のレシピあるあるだが、パクチーを使用する際、種は「coriander」、葉なら「cilantro」と表記分けしがちだ。「cilantro」はポルトガル語「coentro」由来なのだろう。
また、同名のオレンジリキュールとの関連性は不明。
◎ドライアジカ
● フメリスネリ:30g
●赤唐辛子粉:20g
辛いのが苦手ならパプリカパウダーで
●乾燥ディル:10g
●粉砕コリアンダー:10g
● ニンニク:大きめ1片
●食用塩:小さじ2
●酢:大さじ3
今回は水分を含む調味料なので、生パクチーの葉を使用した。
アジカはロシアの情報サイトを参考にした。
様々な種類があるらしく、どれがジョージアっぽいか分からず難儀した。おそらく日本国内に味噌の種類が豊富に存在するようなものだろう。
「シュクメルリ」の下準備
●丸鶏をバタフライカットする。調理バサミがあると楽。
●丸鶏に塩コショウ、コリアンダーパウダー、フメリスネリ、ドライアジカを揉みこむ。丸鶏の内側は骨が出ているので注意。
「シュクメルリ」の調理
1.鶏肉を焼く。丸鶏は内側から焼く。切り身なら皮面から。
2.焼き目がついたら裏返し、水を入れたフライパンなど重しを付けてしっかり皮面にも焼き目をつける。
3.焼けたら一旦とりだし、部位を切り分ける。大きめのバットの上で調理バサミで切り分けると、肉汁を逃さない。
●下半分はもも肉、いわゆるレッグとしていただくも良し。サイとドラムに切り分けても良し。お尻にちょこんと出ているぼんじりもおいしい。
●上半分は手羽先、手羽元、ムネ肉、ササミ、ヤゲン軟骨など含まれる。今回はざっくり切り分けた。
4.鶏を焼いたフライパンに、バターを加え熱する。そこに生クリームとニンニクを加え煮込む。
※自分はニンニクの匂いをわずかに軽減させたかったため、バターで炒めてから生クリームを入れた。
5.耐熱皿に3の鶏肉と、4のホワイトニンニクソースを入れて加熱。
※自分は面倒なのでソースが入ったフライパンに3を入れて完全に火を通した。
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仕上げにカスリメティとブラックペッパーをかける
本来はプリという巨大なパンを浸して食べるのだが、バケットで代用した。とにかくニンニクが強烈で、鶏肉の旨味も十分。刺激が欲しい時にはぴったりだろう。
丸鶏は場合によっては手を使ってでも食す必要がある。ケンタッキーフライドチキンをフォークとナイフで完食できる人がそういないように。
そもそもニンニクの量がえげつないので、人と会っている時に食べる料理ではないと割り切るべきだ笑。
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学び、応用方法
●フメリスネリは最後に入れてもいいかもしれない。
加熱中に香りが飛んだり、マスキングされて感じ取れなくなっていたからだ。
昨今のスパイスカレーでも、後入れが推奨されることがある。なぜなら、最後に入れた香りが印象に残るためである。
本場でシュクメルリを食べた人曰く、「鼻を抜ける爽やかな香りがした」とのことで、これはフメリスネリのハーブ類によるものだろう。
カレーにおいても、ビシビシにスパイスが効いたものなら食後に残るスパイス感が恍惚感すら与える。旨味が効いたカレーなら、味わいの広がりが残る。
また、カレーの場合はスパイスだけでは出せない香りをハーブ類(パクチー、ローズマリー、タイムなど)で補うことでより満足感を上げるものだ。
このような食事で残る印象というものも考慮に入れていきたい。
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■レシピ候補たち
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1AB8VBNvV0SS1lCu_V0tgWenaZm_GQzibCh78QXiTX_A/edit?usp=sharing
『関西のスパイスカレーのつくりかた2(LLCインセクツ)』を中心に。
■レギュレーション
・副菜類も作るが、基本カウント外
・期限はとくに無し。
・飽きたらフレンチ、イタリアン、中華、自家製ラーメンに逃げる。
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