008/100「酒粕の和風カレー(はらいそ Sparkle)」#カレーレシピ100チャレンジ🍛
スパイスカレーのレシピ本買ったけど、全部は作らない、眺めるだけのレシピがある。何ならいつも作る自作スパイスカレーにブレイクスルーが欲しいため、この際100皿作るチャレンジ企画。
学びになった要点など記載するため、書籍に興味がある方も、購入済みの方も、スパイスカレー好きも見ていってね。
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実は001で調理した時の酒粕がまだ余っている(酒粕は1か月もつのだ)!粕汁や甘酒などにしても良いが、ここはカレーで消費することにした。
今回はザ和風なカレーだが、油揚げを具に使用し、それでいて旨いという変わり種だ。油揚げって具として優秀なんだという発見があった。
レシピ参考は『関西のスパイスカレーのつくりかた』より。
さて、自宅ではいつもと違う出来事が発生した。福岡県産で料理の鉄人も注文するという良質な長ネギを7本入手したのだ。
一本一本が太い!
これを何かしら料理に活用したい。じゃあ玉ねぎの代わりに長ネギを炒めてみよう!と思い立ったのだ。
結論から言うと問題なく美味かった。ただ、長ネギは具や薬味として活用するほうが良いかもしれない。しっかり炒めるとしたら、捨てられることもある青い部分を使えば無駄がないのだろう。
明治時代にカレーが伝わった時、日本人は長ネギを使用した(あとは蛙肉なんかも)。玉ねぎ、にんじん、じゃがいもというカレーの三傑は大正時代に北海道で栽培され始めたのだ。
今回のカレーは日本のカレー史へのアプローチ、原点回帰だ…(?)。
長ネギを強火で飴色に炒めた様子
なかなかいい感じである。そして、炒めた豚肉やトマト、油揚げに酒粕や鰹出汁など煮込んで完成。
トッピングにも長ネギを使用。ツンとくる辛味とシャキシャキした食感がたまらん。
自作の七味唐辛子(唐辛子、白ごま、麻の実、陳皮、梅ゆかりを少々)は、香りと辛味が食欲を増進させる。
さらに、はらいそ Sparkleさん考案の「大根の副菜類」も調理した。大根を酢などに漬けるだけのお手軽副菜だ。和出汁とごま油を使用しており、カレーの旨味を底上げする名アシストっぷりだった。カレーと一緒に食べるとマジで止まらない…!
これは和風、中華風のカレーと抜群の相性を誇るだろう。
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学び、応用方法
●はらいそ Sparkleさんも欄外で解説していたのだが、粕鍋に入れる具材なら何でも美味いだろうとのこと。鮭なども合いそうだ。
●今回の調理にはトマトを使用している。簡単に旨味を付与してくれる優れた食材だ。
だが、もしかしたらこのトマトが粕鍋っぽさを遠ざけている可能性がある。現在おでんの具にトマトを使用するケースもあり、決して合わないわけではないのだが…。
※これはあくまで、脱トマトを目指すカレー人(かれんちゅ)的な意見にすぎない。
ではトマトの代替えはというと、今回のような和風カレーなら昆布出汁が最適だろう。トマトも昆布もグルタミン酸を多く含むからだ。あるいはそこへお魚のアラや鰹節も一緒に炊き出せば、さらに旨味が増す。
もちろんただの水でもよく、出汁を使用しない代わりに素材が引き立つ。
●また最強の副菜に出会ってしまった。
ごま油と酸味の効いた根菜ピクルスは、今後も作成したい。気になった人も本を購入して作成してみて欲しい。
また副菜に注目した別記事でも上げたいと思う。カレーにとっては副菜こそが不足分を補ったり、あるいは風味や味覚を付与する起爆剤になり得るのだ。
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■レシピ候補たち
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1AB8VBNvV0SS1lCu_V0tgWenaZm_GQzibCh78QXiTX_A/edit?usp=sharing
『関西のスパイスカレーのつくりかた2(LLCインセクツ)』を中心に。
■レギュレーション
・副菜類も作るが、基本カウント外
・期限はとくに無し。
・飽きたらフレンチ、イタリアン、中華、自家製ラーメンに逃げる。