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純和食をインドの食器で盛り付けて、インド人の脳をバグらせてみよう

先月ターリー(大皿)などインドの食器を購入。早速カレーを盛り付けて遊んだりした。

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003皿目でパニール・マッカーニを盛り付けたり

と、ここである事を思いつく。「この食器で盛り付けた純和食、見た目を寄せたらインド料理と誤認できるのでは?」と。
すなわち、和ターリー・ミールス大作戦だ。

構成を考える

今回は日本の朝食を使ってバグらせたい。その食卓に並ぶものと言えば大体こんなものだろうか。

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写真掲載元:https://publicdomainq.net/japanese-breakfast-0003403/

・米
・味噌汁
・納豆
・海苔
・焼き魚
・卵料理(ゆで卵、目玉焼き、玉子焼き)
・豆腐
・サラダ
・漬物
・ヨーグルト
・果物

つづいて、北インドのターリーや、南インドのミールスで並ぶのは以下だ。極力こんな見た目で行かなくては!

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写真掲載元:https://tabicoffret.com/article/35349/index.html

・米
・ロティ、パパド
・ダール(豆スープ)
・カレー
・ザブジ(野菜炒め)
・アチャール(漬物)、チャツネ
・ダヒ(ヨーグルト)
・甘いもの

●米やみそ汁などは問題なく騙せるだろう。
●海苔は日本的すぎるためNG。
●卵料理はターリーには並ばないのだろうか?インドらしさが無いならば見送ることにする。

●納豆については類似発酵食品が存在するのでセーフ。

・ネパールのキネマ(किनेमा)が食べ方なども非常に類似している
・インド北東部のナガ料理(燻製、乾物、発酵食品に長ける)にも、アクニ(আখুনি)(axoneとも呼ばれる)が存在する。

●そして朝食のメイン、魚料理だ。みそをグレイビーっぽくしたら相当ぽくなりそうだ。

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味覚構成を忠実に

ターリーは6つの味覚(甘味、塩味、苦味、酸味、渋味、辛味)で構成する鉄の掟が存在する…らしい。これらは以下の料理に担わせることにした。

甘味…果物
塩味…味噌汁、魚
苦味…魚(焦げ目)、野菜
酸味…ヨーグルト
渋味…緑茶
辛味…魚(山椒)

とりわけ難儀しそうなのが辛味だ。従来和食では辛味を盛りこむ文化が根付いていない。七味唐辛子を後掛けしたり、輪切り唐辛子が入った漬物があるくらいだろう。
今回の献立では、味噌ダレに山椒油を使用し、辛味を付与することにした。さらに木の芽もあしらいに使う。

渋味は適当に緑茶ハイで行く。(渋味のある食材って、そんななくない?)

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献立一覧

そんなこんなで出来上がり。

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1.चावल(chaaval:ジャポニカ米)
2.दाल(daal:味噌汁)…いりこ出汁で具は大根とネギ、ダールっぽく白濁にしたいため、酒粕で色調整した
3.फिश करी(machhalee karee:魚カレー)…焦げ目がつくよう軽くネギ味噌ダレを塗って焼いた
4.सलाद(salaad:生野菜)…紫玉ねぎ、パプリカで赤色を付与
5.दही(dahee:ヨーグルト)…こっそり容器底にブルーベリーを仕込んでいる
6.फल(phal:果物)
7.अचार(achaar:漬物)…漬物というか、ほうれん草のおひたし
8.আখুনি(akuni:納豆nattō)

右上にちらっと写っているのは緑茶ハイ。アルミのジョッキで頂く。

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おわりに

改めて、味噌って美味いなぁと。焦がした味噌の匂いも格別。焼き魚でも野菜でも美味しくなるとか反則だろ。

そんな発酵調味料とスパイスと組み合わせると、スパイスに負けてしまうようだ。物理的な消臭、マスキングされるのだろう。となると残るのは味噌の旨味と酸味ということに…(別に味噌じゃなくてもよくね?と)。

直近では、そんな味噌を活用したカレーレシピに挑戦し、知見を広げていきたい。

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