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LPデザイナー必見!今さら聞けない!?ヒートマップ分析のイロハ


ヒートマップとは、ウェブページ上での訪問者行動を色で見える化して、LPのどこに課題あるか分かるツールになります。

皆さんも一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

ただ、これを使ったことあるLPデザイナーはとても少ないのが現状です。

・自分がデザインしたLPは喜ばれたけど、役に立ったのだろうか?
・見た目はオシャレだけど売上に繋がるのか自信もって伝えられない
・もっと売上に繋がるLPを提案して制作単価を上げていきたい

こんな風に悩むLPデザイナーも多いのでは無いでしょうか?

本記事では、

  • ヒートマップを使って分かること

  • データ分析を使ってLPを改善する方法


を分かりやすく解説します。
しっかり理解してクライアントへの提案に役に立てて下さい。


1.ヒートマップとは?


マーケティングの分野では、「ヒートマップ」とは、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動を色で視覚化したものを指します。

これにより、どの部分がよく見られているか、どのリンクが頻繁にクリックされているかが一目で分かり、LPの問題点を見つけたり改善したりするのに役立ちます。


さらに、ヒートマップというデータ可視化手法は、ウェブマーケティングに限らず、さまざまな分野で利用されています。例えば、DNA配列の研究や、サッカーや野球などのスポーツで選手やボールの動きを分析する際にも活用されています。

このように幅広く使われているヒートマップの中でも、本記事では特にウェブマーケティングのヒートマップツールについて詳しく解説します。


ヒートマップツールの機能、LPの問題点の発見方法、そしてそれらの解決策について順を追って説明していきます。


ヒートマップ分析で見える化出来る3つの箇所


ヒートマップの基本を理解したところで、次にヒートマップで見える化できる3つの箇所について説明します。
ヒートマップツールを使用すると、
ユーザーの「興味・関心箇所」「離脱箇所」「クリック箇所」を把握する事が出来ます。次の項目で詳しく見ていきましょう。

ユーザーの興味・関心のある箇所


ヒートマップでは、ユーザーのマウスの移動や滞在時間を基に、ページ上のコンテンツがどれほど詳細に読まれたかを把握できます。特に、ユーザーが注意深く読んだ部分を「興味・関心箇所」と呼びます。

この興味・関心箇所に表示されているコンテンツは、ユーザーが特に興味を持っている情報であったり目を引く内容になります。これは今後のマーケティング活動に非常に重要な情報になりますので必ず押さえておきましょう!


ユーザー離脱箇所


次の大事なポイントは、ユーザーがどこまでスクロールし、どこで読むのをやめたのか?

これがとっても大事になります。

多くのユーザーが離脱した箇所とはどういうところなのでしょうか?

 ユーザーが離脱した箇所までで、必要な情報を既に得て満足している場合があります。逆に、離脱地点までのコンテンツが魅力に欠けていたためにユーザーが去った可能性も考えられます。もし後者であると判断される場合、そこまでのコンテンツの改善がLP改善に繋がります。


ユーザークリック箇所


「クリック箇所」とは、ヒートマップ上でユーザーが頻繁にクリックした場所を示すエリアです。このエリアを分析することで、LINE登録などコンバージョンに繋がるリンクがどの程度クリックされたのかを可視化できます。

また、ページ内でクリックされやすい位置や、ユーザーの目を引くデザイン要素も把握することができます。

これらの情報を利用し、LPの最適化を行うことが可能です。

ヒートマップツールを使って改善する具体的方法


 ヒートマップツールを活用すれば、「興味・関心箇所」「離脱箇所」「クリック箇所」など、ユーザーのLP閲覧時の行動が明確になります。

この情報をもとに、LPをどのように改善できるのか、具体的な活用方法について順を追って解説していきましょう。

興味・関心箇所に重要なコンテンツを配置する


ヒートマップにより分かった

「興味・関心箇所」
 と
「読み飛ばされている箇所」

に対してどのように改善していけば良いのでしょう?

  • 離脱箇所のデザイン?

  • コンテンツの内容?

ここからは、A/Bテストをしながら改善していくところになります。LPデザイナーとしての提案力が問われるところですね!

でも、離脱箇所がピンポイントで分かる事で無駄なA/Bテストをしなくて済むっていうのもヒートマップ分析をやるメリットになります。


また、自分的にはそれほど大事じゃないと思っていたものの、熟読されているコンテンツがある場合もあります。

こんなのもヒートマップならではの発見なのでとても大事なポイントになります。商品の訴求を変えるポイントにもなりますので是非参考にしてみましょう。


離脱箇所:ユーザーが離脱したマイナスの原因を見極める


離脱箇所では、ユーザーが読むのをやめた理由をしっかり言語化しましょう!

ちなみに、理由には「プラスのもの」と「マイナスのもの」があります。


プラスの理由としては、
LINE登録とかコンバージョンしたことが挙げられます。
このケースでは、ページ制作の意図通りにユーザーが行動してくれていることになるため、全く問題なし!むしろLPデザイナーあなたのお手柄です!


一方、マイナスの理由も存在します。
具体的には、以下のようなものが考えられます。

・LPがつまらない
・LINE登録特典が魅力的じゃない
・コンテンツの内容がありきたり
・読む価値がない
・申し込みフォームの入力がめんどくさい
・読み込みが遅い

これらの対策として、まずクライアントさんにとって重要度の高い内容はなるべく早く前に持ってくるというのも手です。

また、キャッチコピー➡︎リードコピー➡︎ ボディコピーの中で、どんどん次を読ませたくなるようなコンテンツにやっているのか?

読みにくい漢字とか使ったりしていませんか?

フォーム入力も使いやすさを意識していますか?

読み込み速度が大事だったりもします

こんな感じで離脱箇所におけるマイナスの要因を減らし、ユーザーの離脱を防ぐというのも大事です。

こういった的確に改善点が分かるのもヒートマップ分析の特徴です。

クリック箇所:よくクリックされる場所にリンクを配置する


コンバージョン率を上げていくためには、ユーザーが欲しいと思う情報を簡単に手に入れられるように分かりやすいデザインにすることが大事です。

以下のポイントを参考に、LPのデザインを見直してみましょう。

1. クリック集中エリアの最適化

理想的な状態は、コンバージョンにつながるリンクにクリックが集中することです。ユーザーの行動をヒートマップで分析し、クリックが集中しているエリアとそうでないエリアを明確にしましょう。もし意味のない箇所にクリックが集まっている場合は、そのエリアの見直しが必要です。例えば、重要なリンクを目立たせるためにデザインを工夫したり、新しいリンクを追加してユーザーの動線を改善することも大事になります。

2. ユーザーの直感に応えるデザイン

ユーザーにとって直感的に操作しやすいことも大事です。

クリック率に明確な差があるリンクがある場合、クリックされやすい位置にリンクを配置し直しましょう。

例えば、視覚的に目立つボタンやコール・トゥ・アクション(CTA)を設置することで、クリック率をさらに向上させることができます。

ヒートマップツールの選び方


ヒートマップツールが売れるLPを作るのにとっても重要なことが分かったとは思いますが、ではどんなツールをを選べば良いの?と思う方もいらっしゃると思います。

先ほどお伝えした3つのエリアを踏まえて、色んなツールを見ていきましょう!自分の得たい情報によって使うものも変わってきます。


複数あるヒートマップツールの中でも以下の5つを紹介します。


アテンションヒートマップ

アテンションヒートマップは、ユーザーがページ内でどの部分にどれだけの時間を費やしているかを視覚的に示します。このデータを利用することで、訪問者が最も興味を持っているセクションを特定し、そのエリアをさらに強化するためのデザイン改善が可能です。例えば、重要な情報やコンバージョンにつながる要素を注目度の高い場所に配置することで、ユーザーの関心を引きつけることができます。


スクロールヒートマップ

スクロールヒートマップは、ユーザーがページのどの部分までスクロールしているかを示します。特に、ユーザーがどこでページを離脱しているか(離脱エリア)を把握するのに役立ちます。これを基に、重要なコンテンツやCTA(コール・トゥ・アクション)を離脱エリアより上に配置するなど、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためのデザイン調整が可能です。


クリックヒートマップ

クリックヒートマップは、ユーザーがページ内のどこをクリックしているかを示します。これにより、ユーザーがどのリンクやボタンに最も関心を持っているかを把握できます。クリックが集中しているエリアにコンバージョン要素を配置し、意味のない箇所にクリックが集まっている場合は、そのエリアのデザインやリンク設定を見直すことで、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。


マウスフローヒートマップ

マウスフローヒートマップは、PCユーザーのマウスポインターの動きを丸見えにしてしまうツールです。このデータを使うと、ユーザーの視線や注目ポイントが分かるので、デザインをどう変えたら良いか分かるようになります。例えば、ユーザーがめっちゃ見ているエリアに重要な情報やナビゲーション要素を配置するといった改善が出来ます。


タッチアクションヒートマップ

タッチアクションヒートマップは、スマホでのユーザーのタッチやスクロールの軌跡を教えてくれます。これにより、スマホを使った時のユーザーの動きが分かってしまいます。タッチやスクロールの多いエリアに対して、デザインを改良し、よりキャッチーなコンテンツを追加したりして、ユーザーの期待感を上げることが出来ます。


これらのヒートマップツールを活用することで、ユーザー行動を詳細に分析し、効果的にデザインを改善することができます。結果として、ランディングページのパフォーマンスを最大化し、コンバージョン率を向上させることが可能です。


本記事では、ヒートマップツールのイロハについて説明させて頂きました。

ヒートマップを使えば、ページのどこが読まれやすいのか、クリックされやすいのかが一目瞭然となるため、LP改善の精度が大幅に向上するので、LPデザイナーとしてのあなたの信頼度も高まります。そしてその実績によってどんどん仕事を取れるようになります。このようなツールを使ったLPデザイナーは少ないので本当におすすめです。

この記事のまとめ


最後におさらいとして、本記事のポイントを3点振り返ってみましょう。

⚫️ヒートマップの基本

ヒートマップは、ウェブページ上でユーザーがどのエリアに注目しているかを可視化するツールです。多くの場合、「興味・関心箇所」「離脱箇所」「クリック箇所」3つの箇所に分けて解析でき、LP改善点を見つけ出す上で大変便利です。

●ヒートマップで可視化できる3つのエリア

ヒートマップツールの活用方法
ヒートマップツールを使いこなせば、LPの課題を発見し、さらなる改善に活用できます。具体的には、興味・関心を集めている箇所に重要なコンテンツを配置し、離脱箇所でユーザーがマイナスの原因を見極め、クリック箇所ににリンクを配置することで、より結果の出やすいLPに近づけることが出来ます。

●ヒートマップを活用したLPの改善方法

ヒートマップツールの選び方のところでは、5つのヒートマップツールを紹介しました。さまざまなタイプのヒートマップが存在するので、クライアント様の課題を踏まえて最適な方法での提案が出来るようにしましょう。




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