リーダーシップ進化論とNYAUW⑤
【リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで について】
小さなクリニック院長視点として気になった部分を少しずつNYAUW的視点で書かせていただきます(あくまで個人の感想ですので お許し下さい)
P47 【フラットな組織が注目を浴びているこれは未来を自己組織化に任せる組織である歴史はそれに衆愚政治という名を与えてきたことも忘れてはならないフラットの組織が機能するのは組織の構成員が高度に知的でありかつ優れた判断力を持っているようなかなり限定的な環境だ 答えの多くはむしろ積極的に群れの規則に従うばかりだ自由を耐えられることは群れに寄り添いたい人間の本能からすれば苦痛でさえある】
P50 【デメリットを凌駕するメリットがあればこそ順位制は淘汰を免れてきた 事実、人間の社会における順位制もまた多くの非難を受けつつも今日も世界中で忙しく稼働している 社会生物学は順位制のメリットを次の2点によって説明してきた 1組織内では争いが減り社会が安定する 2組織の所属から得られる利益が劣位であることの不利益を上回る】
P52 【順位制におけ優位と劣位について考えてみる 優位であることのメリットは生存と繁殖に必要なリソースへの優先的なアクセスである では劣位であることにはどのようなメリットがあるのだろう>ここまでの話からは順位制の定着している社会において劣位であることには何のメリットも感じられないだろう そんな劣位であることの利点を考える時にはまず劣位の個体は往々にしてその組織は離れるという前提状況を理解する必要がある 数学的に考えると移出して成功する確率と移出せずに組織に残って成功する確率が一致するとこまで移出は続くことになるだろう こうして移出する個体が出てくる環境では移出せずに我慢してるだけで自動的に順位が上がる これが移出せずに劣位に止まるメリットなのである 例えば現代の学校制度においても待つだけで先輩になれる学校制度は子供に対して学校辞めさえしなければ後輩が自然とできる環境を与えているのだ】
P53 【ただ今後の日本において寄らば大樹の陰では満足な生活ができなくなっていくであろう巨大な組織の劣位から始めて定年まで勤め上げても老後を生き抜くために十分な貯蓄ができそうもないからである。とはいえそもそも劣位にあるものは転職をしたところで次の組織においても劣位になりやすい そうなると組織内で劣位にある人は無理に残った時に得られる利益と新しい場所でリーダーとして花開く場合の利益を天秤にかける強烈なストレスにさらされる】
P55 【順位制を持ってる組織は独裁的で強いリーダーが出現すると安定する リーダーが弱いと劣位にある個体がリーダーに対してチャレンジする頻度があがる そうなると内部抗争によって組織がグラグラになる これは猿の研究においてしばしば見られるがハチや魚 トカゲなどの種においても観察されている 当然そういった独裁者が急になくなると組織は主に混乱し争いが増える】
P56 【イノベーションは劣位から 生物学的には順位制を持っている組織のリーダーは年長の雄であることが多い こうした年長のオスは新しいものを見せられても静かに超然としている 無理にチャレンジをして自らの地位を危うくするようなことはしない これに対して新しいことに興味を示すのはメスと若年 のオスことが多い このような特徴は人間にも当てはまるという指摘は数多く存在している経済学の期待効用と呼ばれる概念もこうした特徴の一部をうまく説明してくれる】)
P57 【上位層が年長のオスで占められてしまうとその社会は硬直化する 順位制を持った組織のリーダーは自分だけは茹で上がる前に寿命を全うするカエルになる可能性が高い 危機的な状況により変化が求められる環境において順位制は最適解ではないのかもしれない】
P47-P57 で抽出した部分から感じたこと
これはNYAUWの活動の発露の一つであるヒエラルキーとフラットについての部分です。 フラットだからうまくいく、ヒエラルキーは良くないということを言いたいわけではないですが。 特に医師の皆さまは
ヒエラルキーとフラットのPROS and CONSについて理解をしてコミュニケーションを取っていただきたいということなんです!
前回の投稿でも書かせていただきましたが「長いものには巻かれろ」文化のまだまだ残る医療分野では、医師同士でもそうですが 医師とコメディカルの間のコミュニケーションでは特に 医師に対して過剰に気を使う状況があることは否定できません。 これは「患者さんのためだから何でも言ってよ」という聖人Drが一部だけいても解決にはならないのです。もちろんその聖人Drには何でも言えたとしても「おれは医者だ。全責任は俺が取らなくてはならないから俺の言うことを聞けー!!」というタイプの先生が一部いらっしゃったとします。そうすると その先生には言わないでおこうという個別ルールが作られます。しかし、聖人Drとオラオラ医師のどちらに基準を合わせると コメディカルさんは快適ではなく 不快にならないかというと やはりオラオラールールという低次元のルールに従うことになることが多いのです。 そういったことの長年の積み重ねで オラオラ先生は裸の王様になりますし、 結局患者さんに不利益が生じるという 客観的には困った状況になります。(自己組織化ですね)
しかし、全員のマインドをそういった聖人にしたいと当初は思っていましたが、正直まずは不可能だという感触を持っています。そこで 聖人マインドをお持ちのまたはマインドセットを変える事ができそうなスタンスの一部の医師やコメディカルの方でTEAM UPをして行きたいということがあります そのための一種のフィルターとして いろいろな活動を行っております。
ですので 疑義照会や医療機関の紹介先登録やITのKINDLE出版というのは日常のため息解決の活動ではありますが 最終ゴールではないのです。 こういった日常のため息を前向きに変えたいと思っていただける先生とともに大きな課題を解決していきたいのです、一緒に!。
今日はここまで
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