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【Facebookアーカイブ⑥ ONAKAMAを形成したいなど】


<ONAKAMAを形成したい  「連携の順番」 薬剤師さんとクリニック院長>

医師の連携は必要です。その必要性は、情報爆発の時代にあって、ますます高まってきています。だからこそ、一旦遠回りに思えるかもしれませんが、そうした必要性には目をつぶって「同じ釜の飯を食べた仲間(ONAKAMA)」を得るための機会を作りたいのです。まずは人間として仲良くなることに注目しない限り、連携は達成されないと考えているからです。

繰り返しになりますが、それは、医療従事者同士がお互いの存在を医学の発展のための手段として考えるのではなく、1人の人間として好きなれるような機会であるべきです。安心して自分をさらけ出せるような人間関係があればこその連携であって、その逆ではありません。

この具体的なアプローチは

(1)この考え方に賛同していただける医師を集める
(2)賛同する医師によるグループを形成する
  (3)グループ内での交流を深める、という単純なものです。

しかしアプローチは単純でも、その中身の設計は相当難しいと考えています。

この中身が優れたものであるためには
(1)新たな人間関係を構築する機会の量がリッチであること
(2)既存の人間関係を発展させる機会の質が高いこと、という2つの条件が求められるでしょう。
医療従事者の皆様の時間が限られている中、そのような交流の設計が可能なのでしょうか。我々は、この設計に現在も悩み続けています。

しかし、一見関係のないところに蟻の一穴を見出しました。それがクリニックの先生と近隣の調剤薬局の薬剤師さんという 「近くて遠い」関係を「近くて近い」関係にしたいのです。 「十分近いぞ!」と医師側は思っていても「気を遣うんですよー」という薬剤師さんは多いと思います。 それが堤防を決壊させる力があるかは未知ですが、既存の人間関係構築とは異なるチャンネルが必要だと思います。

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<ご賛同いただける薬剤師さん 医師の皆様に「コールドスタート問題」「ドッグフード」>

私が1人で「新たな人間関係を構築する機会を増やし、既存の人間関係を発展させる機会の質を高めていく」ためのプラットフォームを形成できれば、それに乗っていただけるだけで結果が出たはずです。しかし、私はそれを1人で設計することをあきらめました。

そうして悩んでみて私が気づいたのは、そうしたプラットフォームを共に生み出したいという医療従事者との連携です。しかし、これは手段としての連携です。先にも述べたとおり、これは、本能に反する、違和感のある連携でもあります。

私は、本能に反することをあえて飲み込んでいただき「タマゴが先か、ニワトリが先か」の論争を終わらせるONAKAMAを求めています。このキャンペーンに賛同していただける薬剤師さんや医師とは、はじめからお互いの弱みを見せ合い、恥ずかしくても仲良くなるための活動を提案しあう、医学の発展のために本能にチャレンジするONAKAMAでありたいのです。

このプラットフォームが意味を持つためには、
①意義を十分理解していただける薬剤師さんや医師の参加と
②参加している薬剤師さんや医師の数が十分ある必要性があります。しかし、プラットフォームが立ち上がった直後は、このどちらも存在していないことに気づかれるでしょう。これが「コールドスタート問題」です。

そこでお願いしたいことがあります。このプラットフォームを実現するために、ご理解をえられた薬剤師さんや医師のみなさまに、このサービスへの参加をしていただきたいのです。

はじめは先生方の御理解が得にくく使いにくいシステムであると思います。マイクロソフトは、こうした活動を称して「ドッグフードを食べる」と言いました。マイクロソフトは、自社で開発したサービスのベータ版を、まず、社内に導入して評価するという伝統を持っているようです。ベータ版は、バグが多く理想からは程遠い状態です。それは「美味しい食事」ではなく「ドッグフード」と言わざるをえないレベルなのです。
お忙しい先生方にお願いするのは恐縮なのですが、ONAKAMAを実現するために「ドッグフード」を食べていただきたいというのが、私がここで訴えたいことです。

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<再度、ONAKAMA小括をします>

私は、医学の全てを熟知した「神」のような医師を作り出すのは現実的でないと考えます。むしろ、個々の医師が専門科の一般的な医療に加えて、更に深い自分の専門分野にも安心してディープ・ダイブしていけるような環境づくりこそ、これからの医療に必要なことだと信じています。この環境において絶対に必要になるのが、専門性の異なる医師同士の高度な連携です。(将来的には医療従事者全体の連携)

ご存知のとおり、医師の連携が叫ばれるのはこれがはじめてではありません。むしろ、そのはじまりがいつだったかを問うことが困難なほどに、おそらくは、医療のはじまりからずっと指摘され続けていることでしょう。逆にいえば、医師の連携というのは(まだ)成功していないということです。私は、この課題にチャレンジしたいと思っています。

患者のための医療を実現する「同じ釜(ONAKAMA)の飯」を食べてきた「助け合う仲間(ONAKAMA)」が理想です。具体的には、医師がこれまでの医師人生で獲得してきた専門性を、その専門性を持たない他の医師や医療従事者のためにも使っていただくためのプラットフォームを提供したいと思っています。その提案に賛成いただける先生方には、ご協力をお願いしたいのです。

特定の専門分野における医学リタラシーを持つプロだけが、自分の専門外にある疾患を敏感に感じ取ることができます。だからこそ、その疾患について専門性を持った別の医師や医療従事者と連携することができたら、患者に対して、最適な医療を届けることが可能になるわけです。いわゆる紹介です

昨今、大きな病院は、医療資源を緊急・重症患者に割くために、紹介状を有しない患者の受診抑制を余儀なくされています。そして、紹介率と逆紹介率の必達が叫ばれているのは、ご存知のとおりです。従って、中小規模の医療機関での対応要求の比重が大きくなってきます。

かつ、情報爆発や医療の発展、医師の異動などにより専門リタラシー情報への渇望が医師側・患者側ともに大きくなっていると感じます。

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teyede1972
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